No. 1にならなくてもいい もともと特別なOnly one

2017年1月13日、天気くもり時々雨。

今日で新年度最初の一週目が終了。あの月曜日がもう遠い昔すぎて不思議です。今年は授業も持たないだろうし許可をもらってもう少し休み期間を延ばしちゃおうかなーなんて考えていた自分が一週間ほど前には確かに存在していたんですがね。さぁ金曜日、体調はまずまずなのでなんとか乗り切るぞと！

今日も7時に学校開始。7Aは昨日と同じく51名が出席です。在籍生徒数の報告をしたら自分もそこで担任としての本日のノルマは達成。さっ、今日は新年度スタート恒例の決め事をいろいろしようと考えていたんですが、その前にピピピーンと思いついたんです。アイデアは突然湧いて出てくるから面白い！実は昨日、Mr.ムコーソーがクラス表示の紙を教室の入り口に貼っているのを見てさっそく自分も！と思いパソコンでデザインを考えたんです。ここはジャパンな感じで「7年A組」でいっちゃおうか！？なんて思ったわけです。まぁ一部の男子たちにはウケが良かったわけですが、冷静な女子にキッパリと却下されました。日本もナミビアも女子はいつでもシビアです。なので「7A」の文字をいろんな字体で子どもたちに見せてどれがいいかなぁー？なんてやってたのが昨日のこと。ですがなーんかバシッとこなかったんです。そこで本日！予定変更で図工の授業からスタートしました！！

一年以上理科と算数漬けの生活をしていたので忘れていましたが、自分は日本の小学校教員だったんです。なぜこの発想がなかったのか。7Aのクラス表示は7Aの子どもたちがつくるのが一番に決まってる！ということで久々に図工の指導なんかしてみました。まぁ指導と呼べるほどのものではないですが。『7Aのマークを描こう』とテーマを伝えて①7Aの文字は大きく描こう②まわりに自分の好きなものを自由に描こう、と伝えて子どもたちに取り組ませてみました。どうなるかなーと正直無責任ですがこっからは子どもたちに丸投げ状態。様子を見させてもらいました。

子どもたちの筆記用具といえばボールペンが主流のナミビアです。ボールペンは大体どの子も最低一本は持っています。逆に鉛筆を持ってない子が半分以上。そして色鉛筆を持ってる子はクラスで1人か2人。どうなるか心配な筆記用具問題でしたが、子どもたちはそんなことは全く気にしていませんでした。それが普通だから。色鉛筆を使いたかったら持ってる子にシェアしてもらえばいいし、ボールペン一本あるならそれで絵が描けるわけです。自分の考え方の狭さを子どもたちからまた一つ教わりました。

そしてやっぱり絵はいいなって。「7A」という文字を描くだけでもそこに必ず個性が浮かび上がるので見ていてすごく楽しいです。あっ、この子はこういう絵を描くんだ！と算数の指導の中では見えない子どもの新たな一面を発見することもあれば、やっぱりこういう絵を君は描くよね！というその子らしさが絵に滲み出ているところに思わずニヤリとすることも。

この絵にはものすごいセンスを感じてしまいました。これを描いたのは今年初めて受けもつ女の子。すごい才能の持ち主です！

全員の絵がそろったところでクラスみんなでどの絵をクラス表示にするかを決めました。2枚ずつ見比べて自分の気に入った方をチョイスしていくやり方で選んでいき最終的に決まったのが彼が描いたこの一枚でした。みんなに選ばれてすごく嬉しそうな表情を見せるアントン。しかも驚くべきは彼の絵は鉛筆一本の濃淡で描かれた作品なんです。これを選んだ子どもたちのセンスにまた一つ驚かされました。とってもカッコいい世界に一つのクラス表示です！

 

そしてどの絵もステキなので残りの絵は教室掲示にすることに。すごく楽しい時間になりました。

 

この他にも今日は色々やったんですがそれはまた明日にでも。それにしても回復したと思った体調ですがまだビミョーな感じでした。イマイチ本調子になりません。来週からいよいよ授業も始まるし、再来週には帰国報告があるからその準備もしないといけないしでチョーット一気にドタバタになりますが何とか頑張りたいと思います。そしてこんな時こそキリマンジャロ登山の教訓を思い出します。ポレポレ(ゆっくりゆっくり)です！