ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

命を育てるということは手間暇かけて命と本気で向き合うということ

2017年1月14日、天気くもり。

 

自分が教員になって初めて受け持ったのは5年生でした。それが今からもうおよそ8年前のこと。その後持ち上がりで初めての自分の卒業生として送り出した彼らもなんと今や高校3年生。今日明日と日本はセンター試験です。12年前は雪でした。神奈川大学まで行ったなぁとつい最近のことだった出来事がいつの間にか遠い昔の話になっていて驚かされます。そして正直自分は自分の人生にしっかり向き合っていなかった。あの時もっと勉強していれば、あの時もっと学ぶことの楽しさに気がつけていたら...いろいろと思うことはありますが、それでもあの頃があったから今がある。人との出会いも、巡ってきたチャンスも、忘れられない瞬間も、自分自身の成長も全てはたくさんの「今」の延長線上にあるんだと思います。今日からおよそ一ヶ月にわたって繰り広げられる長い彼らの「今」との勝負。自分たちの今を精一杯生きてほしいなと思います。自分も彼らに負けじと今を生きます!

 

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ふりかえると長かった新年度最初の一週間が終わり土曜日。ここ数日体調不良が続いていますがまぁなんとかボチボチといったところです。そしてその原因の一つが曇り空かもしれません。あんなに晴れしかなかったブンヤの空を連日雲が覆っています。涼しくていいのかもしれませんが、なんだか気分が晴れない。やっぱり暑くても気持ちの良い青空が一番だなと思う今日この頃です。そんな中、ブンヤの村の人々は朝から畑仕事。ミッションの子どもたちは総出で広い敷地の畑に集まっていました。村の大人たちも鍬を使って何やら作業を。この曇り空の涼しい一日は絶好の畑仕事日和だということに気付かされたのでした。

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そしてここ最近よく目にするのがこの牛を使って畑を耕す姿です。今年はとにかく雨量が去年よりも多いので、去年はこんなところに畑は無かった!というところまで全て畑にしてたくさんの収穫を目指しているようです。その分もちろん耕す範囲が格段に広くなっています。そこで活躍するのがブンヤの牛さんたち。

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すでに雨がたくさん降っているのでほどよく水分を含んだ土を牛耕で柔らかくして空気を含ませていきます。もちろん牛を誘導するのは男たちの仕事。まぁこれがまた結構大変そうです。牛を育てるだけでなく牛を手懐けてこそ一人前のブンヤ男子!カッコイイ!!

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そして耕したところに種を蒔くのは女性たちの仕事です。今日彼女が蒔いていたのはマハングーと呼ばれる穀物の種。上からパラパラと種を蒔くその姿にも何とも言えない雰囲気が漂っていました。村人にとって農業は自分たちの生活を支える大事な営みです。だからこそ畑仕事は一家総出で行われます。農業を通して深まる家族の絆というのもステキだなとしみじみと感じるのでした。

 

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今年は雨の恵みも期待できるので収穫はきっと去年以上!ブンヤの景色もこれからまたどんどん変わっていくはずです。立派に育ったマハングーやメイズが一面に広がる景色を帰国までに見れたらなと願っています。なので曇り空は週一ぐらいにしてもらってたくさん雨降れ!そして太陽顔を出せ〜!!最後はナミビアのローカル酒屋さん(シャビーン)で音楽に合わせて踊るノリノリのおじさんのステップでお別れです。