ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

自分の弱点というものは他人に指摘されなくても自分自身が一番よくわかっているもの

2017年1月12日、天気くもり時々雨。

 

家に帰ってくると久々に腹痛でダウンしてしまった本日。新年度スタートからの激動の中で疲れが出たのか、はたまた悪いもんでも食べただけなのかはわかりませんがまぁなんとか回復したのでよかったです。

 

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7年A組の担任に指名されてから一夜が明け未だ実感があるようでないんですが、教室の南京錠の鍵は自分が持っているわけです。教室の施錠と開錠は担任の仕事。子どもたちより早く学校に行って教室を開けてあげないとと思い今日はいつもより早めに家を出ました。なので4時半起き。...担任の朝は大変です。が、自分が出勤している時間にすでに外に出て腰を曲げながら畑仕事をしているお母さんの姿が。思わず頭が下がりました。

 

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担任だからといって日本のように大変な業務があるわけではありません。とりあえず今一番大事な仕事は毎日子どもの出欠席を確認して在籍生徒数を報告すること。日本の感覚だと新年度がスタートした時点で子どもの数は確定しているわけですが、ナミビアではそこがコロコロ変わっていきます。理由は3つ。一つ目は現在進行形で転入の手続きが行われていること。他の学校で人数制限などの関係で転入を受け入れてもらえなかった子どもたちがやってくるケースです。そして理由の二つ目は転出をした生徒がいること、三つ目は何らかの事情で今年度の通学を断念した生徒がいることです。これらは日本だったらあり得ないケース!ナミビアでは次年度から別の学校に通いたい場合や妊娠や家庭の事情で休学をしたい場合などに一切の提出書類による手続きのようなものがありません。なのでいつの間にか来ないという事態が発生します。例えば『去年ブンヤセカンダリースクールに通っていたから今年度もクラス名簿に名前を載っけておいたけど、蓋を開けて見るとその子が来ない』ということが起こります。まだ今年度はスタートして一週間も経っていないので名簿には在籍の可能性がある子ども全ての名前が入っています。もしかしたら来週から来る場合も考えられるのでこちらも現在進行形で変動中。この在籍生徒数の確定期限は今年度開始から15日後です。それまでは毎日多少ドキドキしながら朝を迎えることになります。

 

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ということで始業式から完全に新年度が動き出す日本とは違い、徐々に段階を追って動き出すのがナミビア流です。クラスの在籍生徒は確定しつつある中でクラス担任も決まり、次はいよいよ...。そう、次にしちゃってる時点でどうかなと思うんですがまだ最も重要なことが決まっていないんです。どの教員がどの学年のどの教科を受け持つのか!...えっ!?もう新年度始まってるんですよねと。子どもたち学校に来てるんですよねと。じゃあ子どもたちは一体学校に来て何をしているのかというと...待ってるんです。学校側が教科担任を確定させて、時間割を確定させて授業が開始するのをただただ待ってるんです。...じゃあ来させなくていいじゃーんと自分は素直に思うんですが規則は規則。こういうところはしっかり守るのがこれまたナミビア流!何とも言えない気持ちで退屈そうな子どもたちを眺めるわけでした。もちろん教員は何もやってないわけではありません!Mr.ムコーソーは自分のクラスの子どもたちを大切にする教員の一人。教室入り口にさっそく今年受け持つ「4B」の掲示を誰よりも早く貼り付けていました。さすがです!

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で、まぁこれまでの自分は教科担任だし自分の教室というものがなかったので理科室にこもって自分の仕事をせっせとすすめていたわけです。が、今は目の前に自分のクラスの子がいるわけです。彼らをそのままにしておくのは担任としてはなぁなんて思いながら子どもたちに提案を一つ。

「宿題やりたい?」

やりたい!やりたい!って言うからもうかわいい子たちです本当に。まだ教科を担当するかは決まっていませんが時間もあるので昨年の学年末試験でできが悪かった算数の問題を宿題として与えました。といっても宿題としてではなくさっそく教室で取り組む子どもたち。そしてそうなるとこっちもマルつけがしたくなりまして、結局授業という形になってしまいましたが...楽しい!やっぱこれだよなぁと自分の方が子どもたち以上に勝手に盛り上がってました。明日は何をしようかなと!写真の彼女たちは昨日今日と自主的に掃除をしてくれている子どもたち。掃除当番も決めないとです。

 

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そして最後にこれは書いておこうかなと思います。昨年9月から学校での一ヶ月以上にわたる国家試験に臨んだグレード12の生徒たちの試験結果が昨日発表となりました。結果は合格者0名。2年連続で同じ結果となりました。ブンヤセカンダリースクールとしてこの事実を踏まえて今年度どのように自分たちの意識を変えたり指導を改善したりしていくかがポイントだと思うわけですが、これがなかなか反映されないんです。2017年度の年間計画も完成して着実に前にはすすんでいるブンヤセカンダリースクール。しかし自分に見せていないだけかもしれませんが、教員全体のケロっとした雰囲気に気持ちは複雑になるのでした。