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ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

当たり前のことだからこそちゃんと伝えないといけないことがある 「母さんいつもありがとう!」

2016年9月23日、天気晴れ。

 

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2週間前の朝のスタッフミーティングの際に同僚の一人がある行事についての話題を取り上げました。今年はちゃんとやりましょう!子どもたちのモチベーションを高めるための大切な行事です。という話が職員全体に伝えられ、これを受けて校長もそうだったという感じで担当の職員たちに準備を進めるように発破をかけていました。昨年は予算の関係で流れたこの行事ですが、今年はちゃんと行われることに!開催日時の決定が今週頭で、そこから一気に準備をすすめて迎えた本日。年間計画という言葉があるものの機能していないブンヤセカンダリースクールですが、やると決まったらやる!という切り替えのすごさには毎度驚かされるところです。イベント自体は10時から開始予定でしたが結局会場設営の関係で教室からの椅子運びなどが朝一から始まり今日は授業ができる状況ではありませんでした。こういうのも事前連絡がほしいところですが、まぁ仕方ない!ということで、ブンヤセカンダリースクールプライズアワードセレモニー2016!開会です!!

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勉強の成績優秀者を表彰するこの行事。ブンヤセカンダリースクールでは対象となるのは二学期末のテストの成績で、それぞれの学年の各教科でトップの成績をとった子どもたちが呼ばれて賞状と贈り物が受け渡されました。グレード0から12まで全学年です。また、スポーツ部門で活躍した生徒たちや生活態度の優秀な生徒(判断基準は不明ですが)の表彰などもあり、これまで頑張ってきた子どもたちの努力の成果が表彰されるこの行事は子どもたちにとっても一つの目標となっているようです。

 

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それにしても今日は子どもたちの表情がまぁ固かった!いつもはカメラを向けるととびっきりの笑顔を見せてくれる子どもたちなんですが、どの学年の子も珍しく真顔。この写真の一番右の子が唯一柔らかい表情を見せてくれました。表彰された子はいつもよりかなり緊張モードな様子でした。ちなみにこの子たちはグレード4の子どもたち。で、よく見ると女の子3人はかけ算九九をやりたい!と言って理科室に足を運んでいた子たちでした。できる子たちだったんだなと驚かされると共に、最近疎かにしているかけ算練習をそろそろ再開したいなと感じたところでした。彼女たちのやる気の芽を育ててあげたいなと。

 

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表彰は子どもたちだけじゃありません。頑張った教員にも校長から賞状とトロフィーが贈られます。ですが残念ながら表彰されるのはグレード12を指導している先生たちのみなんです。なので自分はノミネートもされず。こういうの欲しいなぁと自分は素直に思うんですが、きっとこれは自分以外の同僚も同じ気持ちなのではないかなぁと。まぁ責任重大なグレード12の先生たちだから特別扱いも当然かもしれません。現在キャンプも進行中で、いよいよ10月に入ると本格的に一ヶ月に渡る長期のテスト期間に突入します。こっからが彼らの正念場。子どもたちのために最後まで頑張ってほしいと思います。ちなみに今日は大多数の教員たちは自分たちのローブで会に参加しました。このローブのカラーなどでその先生の修めた課程や学位がわかるそうです。子どもたちよりも気合が入ってました!

 

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 さぁここまでいろいろと書いてきましたが、今日のこのプライズアワードセレモニーで自分の胸を何よりも熱くさせたのはこの親子のステキな姿でした。表彰される子どもの名前が読み上げられるといの一番で歓声を上げるのは彼らの母親や親族。もうその喜びようといったらものすごい!飛び跳ねて踊ってナミビア民族独特の声をあげて大喜びです。そしてそんな母親たちが子どもたちと交わす握手。とても感動的なシーンでした。よく頑張ったね!というお母さんの思い。そして学校に通わせて、勉強させてくれてありがとう!という子どもたちの感謝の思い。それがこの握手から伝わってきてもう何度も胸を熱くさせられました。

 

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日本だったら自分の母親が自分よりも興奮して喜んでいる姿を目にしたらおそらく子どもたちは「やめてよ」と言うんだと思います。小学校高学年になると授業参観に張り切ってくる親の姿を恥ずかしいと思う子もいるのかと。ですが、今日のこのセレモニーにそんな子どもたちの感情は一切ありませんでした。あるのはただ「ありがとう」のみ。それは喜んでくれてありがとうかもしれないし、育ててくれてありがとうかもしれないし。もしかしたら産んでくれてありがとうかもしれません。日本でいったら中学高校、中には20歳を超えた生徒もいるブンヤセカンダリースクールですが、誰もが今日は母親たちに感謝しているよう感じました。なぜ子どもたちは学校に行かなければならないのか。ブンヤセカンダリースクールにおけるその問いのヒントを今日は垣間見た気がしました。

 

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まぁそれにしてもお母さんたちのパワーに今日は圧倒されました。子どもたちよりも先陣を切って登場するのはお母さんたち!歓喜の声をあげながら子どものところへ駆け寄るその微笑ましい姿に心が何度も温かくなりました。

 

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そして喜びのダンスも!会場がどっと明るい笑いに包まれる瞬間です。子どもの頑張りって本当に親からしたら嬉しいものなんだなと感じました。自分が子どもの頃に学校でもらってきた賞状を飾っていた親の気持ち。自分が大学合格を決めた時、親はどう思ったのか?教員採用試験に合格した時、そして青年海外協力隊への参加が決まった時。親の気持ちは子どもにはわかりづらいものですが、ブンヤのお母さんたちの姿に何かグッとくるものがありました。そして自分もいつか親になった時、こんな風に子どものために踊ってあげられるようになるのかなぁなんて。まぁそんな時が来たらの話ですがね。

 

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もう2000文字もかなりオーバーしてしまったのでそろそろ締めくくりたいと思うのですが、最後にどうしても紹介したい子がいます。自分が算数指導をしているグレード6の女の子です。彼女はとっても優秀な子で、算数も学年の中で一人飛び抜けている生徒です。それでもそれを鼻に掛けることなく、毎日の宿題をちゃんとやり、時には放課後学習に自主的に来ることもある彼女。そんな彼女はもちろん今日の主役でした。算数だけでなく他教科においても勉学に励んでいるようで何度も表彰された彼女はシニアプライマリー(グレード4から7)部門の最優秀生徒にも選ばれました!そしてそんな彼女が表彰される度に何度も歓喜の声をあげて彼女に駆け寄るお母さんの笑顔が今日は忘れられません。

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ナミビアでは親が教員だと子どもの学力が高いというケースがあります。なのである日彼女に親は教員かとたずねたんですが違うとのことでした。つまり彼女は日々自分で勉強して自分で頑張っているわけです。それは自分の将来のためにという理由かもしれませんが、きっとお母さんのためにという思いもあるんじゃないかなと。こんなに喜んでくれる親がいることは彼女にとって何よりの幸せなのかもしれないなと。全部勝手な自分の想像ですがね。

お母さんが駆け寄ってくると込み上げてくる嬉し涙がその目から何度も溢れてくる彼女。そしてそれを笑顔で包み込むお母さん。2人の温かい姿が今日一番の感動のシーンでした。まだまだ書きたいことがあるのですが、それはまたいつか機会があれば。プライズアワードセレモニー、最高でした。

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