ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

日々是挑戦 日々是好日

2016年10月18日、天気晴れ。

 

暑すぎる。先日まで寝る際も扇風機を回していたのですが乾燥でノドが痛くなるので夜は消すことにしました。すると今度は暑くて眠れない日が続いています。もう汗ビッショリになりながらもなんとか寝ようとしますが、キツイ。それでも今日はそのおかげか予定通り朝4時半にはスッと起床。もう一秒だってベットの上にはいたくないという冬とは逆の現象が起こっています。そしてまだ辺りは真っ暗な5時半に学校に到着して最後の授業準備をすすめました。久々に背筋がピンと伸びる一日がスタートです。

 

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今日はナミビア隊員仲間がブンヤセカンダリースクールを訪問しに来てくれました。彼はNational Institute for Educational Development、通称NIED(ニエド)と呼ばれる機関にパソコン隊員として派遣されています。このニエドと呼ばれる機関はナミビアの教育を担う中心的存在です。現在ナミビアで施行されている学習指導要領(シラバス)も教育省ではなくこのニエドが作成したものが採用されており、教育省以上にこの国の学校教育に深く関わっているように思える機関です。そしてその機関で活動する彼が現在取り組んでいるのが「わかりやすい授業内容をNIEDのWEBサイトで共有するプロジェクト」です。自分の授業でよければ!ということで今回はその計画の一助となるべく自分の授業を見てもらいに遠いブンヤセカンダリースクールに足を運んでもらいました。

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なので久々に授業をする自分の写真がたくさんある本日。いつの間にか普通のことになってしまいましたが、やっぱり自分は今アフリカでせんせーをやっているんだなということを改めて感じさせられます。言葉の壁や人種の壁なんていうものも自分の中でスッカリ消えて無くなっているのがこれまた不思議です。当たり前にせんせーをしているという事実がなんだか面白おかしいです。写真はグレード6の図形の学習のラスト、地図上の位置を文字や数字を使ったり、四方位を使ったりして指し示す方法を実践する活動のやり方を説明しているところです。

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そしてこちらは図形カードゲーム。日本だとこういうカルタ的な遊びをやると読み手の顔なんか見ずに目の前のカードに集中する子が多いですが、ブンヤの子たちはまだまだ勝ち方がわかっていないのでジッと自分を見つめるんですね。それがまたかわいくて好きです。ちゃんと頭に手を乗っけて待つ子どもたちの姿にこれまで一年間で積み上げてきた彼らとの少なからずの信頼関係が見えるようでなんだか嬉しい一枚です。

 

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今日は自分の授業を公開するだけではなく、ブンヤセカンダリースクールの同僚の授業も彼に見てもらいました。そしてついでに自分も初の同僚の授業参観!彼はグレード8から10の数学を担当しているMr.カプンブルです。(ちなみにナミビアでカプンブルというのは次男坊につけられる名前です。)おそらくナミビアでは他人に授業を見られるというのは非常に珍しいことだと思います。なので今日は彼も少し緊張気味でしたが、グレード9は数の不等式を数直線に表したり、数直線から読み取ったりする学習指導の様子を見せてくれました。正直、初めの学習事項の説明を子どもたちと一緒に聞いているときは「???」何を言っているの?という感じで頭が混乱しましたが、黒板に書かれる数直線や不等式などの具体例を見ている中でなんとなく「あっ、こんな学習をしているんだな!」と納得がいきました。...実はこれ、子どもたちと同じような感覚なのかもしれないとあとになって考えました。英語ですすむ説明を聞いても「???」な子どもたちは多いはずです。だからこそわかりやすく説明したり、簡単な言葉に置き換えたりする支援が必要なんだなと。黒板に具体例を書くというのもその内の一つ。彼から一つ学ばせてもらいました。

 

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さぁ自分の公開する授業は本日最後の8時間目、グレード5の理科指導の様子を見てもらいました。ナミビアの教員に見てもらった時に使えそうな指導ということで、臓器パズルからはじまりフラッシュカード、ジェスチャー、カードゲームとおいしいところを小出しに見せる授業にしてみました。こちらはビデオを回してもらっていたので写真はありません。この写真は昨日の授業の際に撮ったもの。回を重ねるごとに知識が定着するのと同時にどんどんステキな表情を見せる子どもたちがいるので指導していて楽しいです。今日もパワフル全開な子どもたちでした。

 

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最後に嬉しかったことは初めて自分の授業をカウンターパートのMr.ゲンダさん以外の同僚が見にきてくれたことです。先ほど授業を見せてくれたMr.カプンブルが授業を参観してくれました。なんだかんだで日々忙しいナミビアの先生なので他の同僚の授業を自分自身も見に行く余裕がないわけですが、やはり誰かに見てもらうことで何かしらの影響を子どもだけではなく教員、大人にも残していきたいというのは密かな願いです。

今日は二人から授業の感想をいただき、久々に研究授業の気分をすこーーーしだけですが味あわせてもらいました。やはり誰かに見てもらって意見をもらうのは刺激になるし、やる気につながります。今日の授業のために実は密かにいろいろ頑張ってきたのも事実。まだまだ改善の余地もあるし、もっともっと努力(特に英語)が必要なわけですが、今日はとりあえず今の自分のベストを見てもらえたかなと思うのでよかったです。いやー、疲れた!そして楽しかったーーーーーー!!