マリオカートのスタートダッシュは一瞬の1位の喜びを味わえるけれど実際あまり勝負には関係がない
2017年1月10日、天気晴れ。
昨年末から年始にかけて本当に雨が多く降ったようで現在あたり一面が濃い緑に覆われているブンヤです。ここ数日自分は雨を見ていませんが、たっぷり雨の恵みを受けた土壌は今まさに植物を育てるのに絶好の時期に差し掛かっているようです。今日は朝からステキなお招きをいただきました。学校へ向かって歩いていると声をかけられました。学校の警備を務めてくれている彼が見せてくれたのは自慢の畑!もう他の畑よりも一足早くメイズ(トウモロコシ)が育っていました。この畑のスペースは去年の中頃から区画整備をしていて、その時は新たに家でも作るのかと思っていたんですが、一ヶ月ぶりにブンヤに帰ってきたら見事な畑になっていてビックリ!
「昨日植えたんだ!」と嬉しそうに紹介してくれたのはマンゴーの苗たちでした。今ナミビア北部ではマンゴーがおいしい時期を迎えています。ちょうど今日、マンゴーの木が一家に一本生えているナミビア北東端の街カティマムリロ出身のカウンターパートMr.ゲンダさんからマンゴーのプレゼントをいただきました。この苗が立派に成長した頃は自分はもう日本にいるんだろうなぁなんて思うと少しジーンとなりましたが、帰国まで成長を見守りたいななんて思ったところです。
さぁいよいよ明日から子どもたちが登校し本格的に新年度が動き出すブンヤセカンダリースクールです。が、やはりもちろんポレポレ(ゆっくり)です。昨日今日のスタッフミーティングでの議題は子どもたちの在籍数とそれに伴うクラス数についてです。やはり新年度を迎えるにあたって把握しておかなくてはならないのが子どもたちが各学年どのくらいの人数在籍しているのかということ。これによってクラスの数が決まったり、教員の数が変わってきたりします。ナミビアでは新年度の転入手続きは前年度の10月までで打ち切りとなっています。なので新年度スタートの際は昨年在籍していた子どもたちの学年末試験の結果と転入生のリストを参考にして新学年の生徒数を算出します。
が、そんな国が指定した転入のルールは村では通用しません。というか普及していません。ブンヤの村からもさらに奥地にある通称インランドと呼ばれる地域に住む人々は昨日から学校にやって来て転入手続きをしています。が、もちろん受け入れ人数に限りがあるわけで現在教員たちは在籍人数をできる限り正確に把握し、新規受け入れ手続きをすすめているところです。これが去年はうまくいかずいつの間にか60人を超える学級が発生していたなんてことも起こりました。今年はどうなるかな?
ということで今日も朝から受け入れ手続きを希望する人々が教師よりも先に学校で待っているという状況が続いています。ちなみに今年ナミビアの教育制度がまた一つ大きく変わりました。昨年から試行的にグレード4がこのシニアプライマリーのカテゴリーに入りましたが今年から完全移行となりました。(それに伴ってこれまでシニアプライマリーだったグレード7はジュニアセカンダリーに)要は日本っぽくなったわけです。
ジュニアプライマリー→小学校低学年(グレード1〜3)
シニアプライマリー→小学校高学年(グレード4〜6)
セカンダリー(中学校&高校レベル)も今年度から試行的に学年移行が始まり、来年度から体制が変わる予定です。ナミビアの教育はどんどん変化を遂げている最中!で、これに伴いインランドにたっくさんあるジュニアプライマリースクール(ジュニアプライマリーの子どもたちのみを受け入れることができる学校)に通っていた子どもたちは今年からはグレード4がそこに存在しないため、必然的に転出をしなくてはならない状況になったわけです。それによって起きているグレード4の生徒数増加問題。今日の朝の時点で今年度のグレード4の在籍は110名!昨年の60名からなんとプラス50名という状況です。もちろん2クラス体制決定。これ以外にも留年した生徒が多かったグレード8はこれまたビックリの210名になるなど昨年に引き続き在籍数コントロールが大変な年度スタートとなっています。ですが同僚たちの姿を見ていて嬉しいことは少しでも多くの子どもたちを受け入れようとしているところ。クラス数を増やせばあと何人受け入れられる!という積極的な話し合いが行われています。イイネ!
明日学校が始まるというのに本日ようやくクラス数が確定したブンヤセカンダリースクール。でも慌てません!焦りません!落ち着いてゆっくり徐々に新体制を作っていくのがナミビア流。軌道に乗るまではまだ時間がかかりそうですが、じっくり腰を据えて待ちたいと思います!
午後になると子どもたちがチラホラとミッションに帰ってきました。久々に見る子どもたちの姿に思わず笑顔になってしまいました。明日の学校での再会が楽しみです!!今日もいろいろありましたがここまで。