音楽は言葉の要らない世界共通言語
2016年8月22日、天気晴れ&強風。
昨夜初めてリオオリンピックをリアルタイムでテレビで見ることができました。初めてが閉会式というのがなんとも笑えますが、なんだか昨日の閉会式は来る2020年の次のオリンピックが東京で行われるんだということを強く感じるものでした。4年後、自分はどうしているのか。未来のことがどうしても頭にちらつきますが、先のことを考えるのが少し怖いので今は今をしっかりと生きることにします。常に今の積み重ねです。4年後、33歳かぁ。
では、昨日の旅の続きから。グルートホォンテインに無事に帰ってきた後、即座に次の場所に向かう車を捕まえて北へ向かいました。やって来たのはツメブ(Tsumeb)という街です。名前だけは知っていたんですが来たことのなかったこの街。なんといきなりウェルカムサイコロが!一気にテンションが上がりました!!
ちゃんとボードもありました!どっちにしようか迷うなあと思ってさらに街に向かって進むと
テーマパークの入り口のようなこのゲートでもちろん決まりです!!街に入る前からこのウェルカム態勢ガンガンなこのツメブという街。
なんとゲートをくぐってすぐの所には街の地図までありました。こんな街はナミビアでもおそらくここだけではないかなと思います。
みんなウェルカム的な街ツメブ。街の中にはオシャレなショッピングセンターが。ちなみに昨日の夕飯はここに入っているファミレス的なところで食べたんですが、なんとWi-Fiのスピードがとんでもない速さでビックリ!!ルンドゥのロッジのレベルの比になりません。すかさず動画をダウンロード。ファミレスでこのスピード...果たして宿はどうか??(ちなみにこちらのショッピングセンターは①と書いてあったので②があるのかなと思って探しましたがありませんでした。これからできるのかもしれません。)
昨夜お世話になったのはこちらCOPPER Guest Houseです。外見からは想像のつかない入ってすぐのエントランスの高級感。一泊N$610と今回の旅で泊まった宿の中では一番安いですがそれでもお高め。が、その値段に見合いすぎているWi-Fiの通信速度!!とんでもなく速い!!速すぎて感動しまくりでした。どうやらツメブという街はWi-Fiの街なのかもしれません。
街を歩いていると豊かな自然も目立つツメブ。この木の周りには野菜を売るお店が並んでいました。
ちょっと路地に入っても道路脇には大きな樹が。雨季にはきっと色鮮やかな緑のトンネルになるんだろうなぁなんて思いながら今日は朝からツメブ散策を楽しみました。どうやらツメブという街は自然豊かな街でもあるのかもしれません。
そして昨日ツメブに到着してすぐに目を引いたのがこの謎の施設。APCというデカデカとした文字が気になり中を覗いてみることに。誰もいないかなと思ったらちゃんと人がいました。ここは美術館?と聞いてみると
「ミュージックスクールだよ!」
と教えてくれました。しかも質問していた若い青年はなんと先生でした。昨日はそんな彼に先ほどの宿を紹介してもらいました。そして本日改めてやって来たわけです。
敷地に入るとまるで不思議の国のアリス的な世界観が広がります。ここがミュージックスクール?
先生たちがなんと教室を案内してくれました。小さな家型の教室が敷地内には全部で15棟。そしてそれぞれの教室にはそれぞれ異なった楽器が。ナミビアでは音楽や図工などの学習を全て含めて「アーツ(Arts)」という表現をします。音楽がメインですが、中には図工やダンスの教室もありました。
トランペットなどの金管楽器のクラス。
ギターのクラスも!
マリンバのクラスでは先生たちが即興演奏を披露してくれました。アフリカンの音色に感動!!
これ以外にもリコーダー、クラリネット、バイオリン、ビオラ、チェロなど様々な楽器のクラスがあってビックリ!また、どの教室にも指導に必要な楽器の数がある程度確保されていました。これらの楽器は全てオーストリアなどのヨーロッパ諸国から寄付されたものだそうです。
いただいた大事な楽器。なので壊れてしまったものなどはちゃんと修理してもう一度使えるようにします。楽器を大切に使うこともこのスクールではきっと教えているんだろうなということが伝わってきて嬉しくなりました。
ナミビアではアーツの授業が行われていない学校が多いのが現状のような気がしています。自分の勤務するブンヤセカンダリースクールを例に挙げると、アーツという授業はしっかりと時間割に記載されています。担当教員もいます。しかし、現状アーツの授業がしっかりと行われているかというとそうは言えません。一学期に一度だけ「ナミビア国旗を描く」という活動をしていましたが、それ以降一切アーツらしい授業をしているところは見たことがありません。アーツは非進級科目であり教えなくてもいいものという概念が教員の中にはあるようです。また指導に材料や道具が必要な科目であるアーツは村の小さな学校レベルでは厳しいことも頷けます。
ここAPC(Arts Performance Center)はそんなナミビアのアーツ教育普及のための施設です。まさかこんな学校があるとは想像もしていなかったので衝撃でした。N$20で一年間通うことができるこのスクール。(しかしこのN$20ですら払えない子たちがいるのが現状だそう...)たくさんの楽器に触れるのもよし、一つの楽器の腕を磨くもよし。絵画の勉強をするのもよし、ダンスの練習をするのもよし!生徒を指導するこの先生たちもかつてこのスクールで学んだ生徒たちだったそうで、そのおかげで楽譜を読んだり楽器演奏をしたりすることができるようになったそうです。彼らは現在ボランティアで先生をしているそうです。
ナミビアでまさかこんなステキな場所に出会えるとは。音楽好きの1人としてここに来れたことを幸せに思いました。今は子どもたちはホリデー期間なので施設もガランとしていましたが、子どもたちが帰ってくるとまた賑わうそうです。このホリデーを使って先生たちはスキルアップ!昨日宿を案内してくれた彼Mr.タレニはフレンチホルンの練習をしてました。
どうやらツメブという街は音楽の街のようです!自分の勤務していた神奈川県川崎市と同じ共通点を見つけてハッピー!
このあともう一ヶ所巡り、その後実は5日間の旅を終えてブンヤの村に帰ってきましたが、今日は文字数オーバーなので続きはまた明日。