ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

珍しいポケモンをゲットできた時の喜びを越えるリアルな動物の世界があった

2016年3月23日、天気曇りのち快晴。

一昨日は海、昨日は砂漠を堪能して迎えた本日3日目。今日のテーマはズバリ「生き物」です。ツアー会社(CHARLY'S DESERT TOURS)のアクティビティーに朝から参加してきました。

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午前のアクティビティーはDesert living tour。砂漠の生き物たちを見に行くツアーです。ドライバー兼ガイドが砂漠の中を案内して、いくつかあるポイントで動物を見つけ出して紹介してくれます。砂漠の動物たちは日中は砂の中に潜って太陽の光から身を守っているものが多いです。なので、わずかな痕跡を頼りに目星をつけて、砂を掘っていきます。するとそこに動物が!

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アフリカには「Big five」と呼ばれる動物界のスターが5頭います。ライオン、ゾウ、バッファロー、レパード、サイの5頭です。今回のツアーの主役は、そのBig fiveの弟分「Little five」!砂漠に生息する小さなスターたちがその姿を現してくれました。

パルマトゲッコー
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ヤモリの一種。体長およそ10〜12cm。透き通るピンクの身体と宝石のような目が特徴的。1日のほとんどを砂の中で過ごす。ナミビアアンゴラに生息する。別名はウェブフッドゲッコー。

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クモの一種。体調およそ15〜30mm。美しい白い身体に毒を併せ持つ。リトル5唯一の有毒の動物。身を守るために砂の中に穴を掘って生活している。砂漠にのみ生息する。


サイドワインダー

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ヘビの一種。体調およそ20〜25cm。ヘビの中ではとても小さい部類に入る。身体中に小さな鱗がある。身体をシャッフル(小刻みに震わせる)しながら砂の中に潜り、身を隠す。その移動の仕方が横に動いていく様子から名前が付けられた。別名はバイテスペレンキュイ。


ナマクワカメレオン

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カメレオンの一種。体調およそ18〜22cm。大きな頭と強い顎が特徴的です。歩き始めるとその身体の色が変化する。主食はビートル。海沿いの熱い砂漠に生息する。


シャベルスノウテッドリザード

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トカゲの一種。体調およそ10〜12cm。身体は光沢がある。平たく尖った口先が特徴的。威嚇されると噛み付く。中央と北部のナミブ砂漠に生息する。別名はサンドダイビングリザード


以上がナミビアの「little five」です。一匹ずつにそれぞれの魅力があって、その動きを見ているのがとても楽しかったです。かわいくて持ち帰りたくなりますが、観察させてもらった後はちゃんと元いた場所に返すのがツアーのルールです。小さな動物たちにドキドキワクワクのツアーでした。


午後参加したのはDesert tour。同じような名前ですが、今度目指すのは砂漠を少し離れた乾燥地帯。ナミビア固有の植物を見に行きます。


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その途中に訪れた絶景スポット、ムーンランズケープ。ここはまるで月面のような景色が見られることからその名前が付けられました。そして、まわりには黒い岩がゴツゴツと並んでいます。この岩、石で叩くとキレイな音が響くんです。鉄が多く含まれているためだそうです。ガイドさんの話を注意深く聞いていたんですが、まだまだ謎が多そうな場所でした。


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そして車を走らせることおよそ2時間、何もないカラカラの大地に突如として現れてきたのが、ナミビアの有名な植物ウェルウィッチア(Welwitschia)です。この植物はなんと葉が10cm成長するのに100年かかるというとんでもない植物です。ガイドさんに「これは何歳?」と聞くと、800年とか1500年という答えが返ってくるのがなんとも不思議でした。これでも一応木の仲間に分類されているのですが、上には伸びず横に横に成長していきます。


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で、この植物は学校の理科の授業でも登場して、その根っこの長さがカラカラの大地でも生きていける秘密になっているということを子どもたちは学習します。こちらもガイドさんの話を聞いていると、まだまだ謎な部分がある様子でした。家に種を持って帰ろうかなんて思いましたが、ウェルウィッチアは砂漠でしか生きられない植物とのことで断念。発芽までいったいどのくらいの日数がかかるのか。理科心をくすぐられる植物でした。


ということで、動物&植物を満喫した1日。10連休も気がつけば5日目が終了。充実してるなーと感じる反面、もうあと半分しか!後半も楽しんでいきたいと思います。