ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

スゲー景色を目の前にした時 人はスゲーとしか言えない

2016年3月5日、天気晴れ時々曇り。

今回は先輩隊員とのお別れ旅行で、オジワロンゴから90kmほど離れたところに位置するナミビアの隠れた観光名所、ウォーターバーグ(Waterberg)にやってきました。この場所に関しても、先輩隊員が以前詳しく紹介してくれたので、その文を引用したいと思います。

『ウォーターバーグとは、正式にはウォーターバーグプラトーパークと言います。ナミビアにある国立公園の1つです。赤色の岩石丸出しのテーブルマウンテンが延々と続く美しい場所です。ここでの一押しアクティビティーは、"Sundowner tour"。Sundowner = 夕暮れ時の一杯の酒。不思議な英単語もあったもんです。このツアーでは、シロサイに100%会えます。そして、そのシロサイを見ながら酒を交わす、超ロマンテックなツアーでございます。
サイについて少し補足をさせてください。サイには、シロサイ、クロサイ、インドサイ、ジャワサイスマトラサイがいます。ナミビアで見られるのはシロサイとクロサイです。ナミビアでは、クロサイよりシロサイの方が多く見られると言われていますが、地球上で、シロサイ、クロサイ合わせて、生存数は残り約2万頭と言われています。ケニアではクロサイは絶滅したと聞いています。何故ここまで個体数が激減したかというと、原因は乱獲、密猟です。密猟者の目的はサイの角であり、獲られた角は中国とベトナムに流れます。使い道は漢方で、癌や糖尿病に効くと信じられていますが、いまだに医学的に立証されていません。正確には知りませんが、1キロあたり300万円ほどで取引されているそうです。
ナミビアは動物保護にとても力を入れている国ではありますが、お金のある国ではありません。動物保護は、とてもお金のかかる事業です。現在ナミビアがとっている方法の1つに、サイのハンティング権(1頭約3000万円)を売り、その収益でサイを保護するという方法をとっています。こういった話はナミビアに限らず、サイに限らず各地で行われています。なんだかとても悲しいですね。
ウォーターバーグは、”サイが見れる”という宣伝は外部にしていません。理由は、密猟から逃れる為だそうです。』

以上、ウォーターバーグ&サイについての情報でした。

f:id:TPVC28-Namibia:20160307013822j:image
で、まずはじめに驚かされたのが今回の宿Wabi game lodge(ワビゲームロッジ)のおもてなしです。部屋に入った瞬間に目を奪うベッドルームとバスルームの豪華さ。ちょっとしたくつろぎスペースもあり、ベランダにも酒を飲むのにピッタリな空間が。贅沢すぎるこの部屋がなんと1泊500ND。ハイシーズンはもう少し値段が張るそうですが、この値段でこの部屋はナミビアでは考えられないものすごいコスパ!さらに夕飯はコース料理、朝食も十分すぎるオシャレなブュッフェスタイルで、お客を飽きさせません(料理は別料金です)。もうこのロッジに泊まれるだけでもここに来てよかったなと思えるんですが、メインはやっぱりロッジ主催のアクティビティーです。

f:id:TPVC28-Namibia:20160307014254j:image
午前中は「Mountain drive」(マウンテンドライブ)に参加してきました。専用の4WDに乗車していざ出発。自分たちが乗ったのはなんと座席が車高より高い位置にあるというスペシャルな車でした。そしてスタートしてすぐにゲートをくぐり、ロッジが所有するエリアに入っていきます。で、いきなり驚かされるそのコース。これまでもいろんなゲームドライブに参加してきましたが、だいたい車が進みやすいようにコースが整備されているのが普通なんです。が、ここのコースはデコボコ。植物も左右から突き出し、自然の中を進んでいる感満載で終始アトラクション気分でした。(あまりの手ブレでデコボココースは写真が撮れませんでした)

f:id:TPVC28-Namibia:20160307015726j:image
車はどんどん険しい道を登っていき、辿り着いた場所の風景がこちら。アフリカ大陸で見られるテーブルマウンテンの上からの景色は、見渡す限り地平線。雨季なので緑も濃く、雄大な地球の姿を感じることができました。また、赤茶色の岩は見たこともない世界を演出しています。

f:id:TPVC28-Namibia:20160307014855j:image
今回は隊員仲間総勢11名(ナミビアは全隊員合わせて15名。少ないからこそみんなで集まってワイワイできるよさがあります。)で参加したんですが、まるで自分たちだけが不思議な別世界にいるような感覚でした。残念ながら今回は動物にはあまり巡り会えなかったんですが(乾季になるとそこら中で動物に会えるそうです)、この景色とハラハラドキドキのドライブだけでもう十分!
朝8時からお昼12時までの、ここでしか味わうことのできない貴重なドライブでした。

f:id:TPVC28-Namibia:20160307015135j:image
一旦帰ってきて休憩。ロッジのプールサイドのベンチでお昼寝してたら身体が真っ赤に。焼きすぎたー!

f:id:TPVC28-Namibia:20160307015347j:image
そしていよいよ午後は噂の「Sundowner drive」(サンダウナードライブ)です。夕方4時にいざ出発。午前中は鳴りを潜めていた動物たちでしたが、出発直後いきなりナミビアヒョウモンリクガメが姿を現しました。野生のカメが一生懸命歩く姿にさっそくテンションアップ!一気に期待が高まると、その後は続々と野生の動物が姿を現しました!!午前中がまるで嘘のようで、次々と出てくる動物に大興奮!

f:id:TPVC28-Namibia:20160307015906j:image
キリン発見!

f:id:TPVC28-Namibia:20160307020154j:image
と思ったらキリン、キリン、キリン‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎

f:id:TPVC28-Namibia:20160307020450j:image
カバは顔だけしっかり出してくれました。

f:id:TPVC28-Namibia:20160307020803j:image
残念ながら今回はサイを見ながらの1杯は叶いませんでしたが、ザ・アフリカの景色を目の前にしながら飲むビールは格別でした。今自分はとんでもないところにいるんだなとも改めて感じましたね。

f:id:TPVC28-Namibia:20160307021007j:image
で、なんと帰る直前に待ち構えていたかのように現れたシロサイ!目の前にするとかなりの迫力がありました。最後の最後に近くで見られてラッキーでした。その後、ロッジに戻って夕食を食べて、夜遅くまで飲んでしゃべって。楽しい時間は本当に早く過ぎてしまいました。