大切な何かに気付くのはだいたい何かに失敗した時
2016年2月17日、天気曇り時々雨。
やっぱり焦ってたな。今日は朝も目が覚めてから起き上がるまでだいぶ時間かかったし、知らぬ間に自分で自分を追い込んでストレス溜めてたなーって。いやー、大反省な1日です。
今日からいよいよ2桁×2桁の計算の挑戦が始まったんです。筆算の計算の仕方を順番に書いた模造紙で説明して、いざ練習スタート。ですが、やっぱり簡単にはいかないんだなと。自分からしたら、かける数が2つになっただけ!なのが、彼らにとってはとんでもない変化が計算上に起きたわけなんです。なもんで、一人一人回って個別に教えないと伝わらないわけですが、クラスの中にはまだ2桁×1桁や4桁×1桁の練習をしてる子の方が多いのが現状です。2桁×2桁を教えたいけれど、他の子のフォローもしないといけない。でもそうするとクラス全体の進度が遅くなる。「手を挙げて待ってなくていいから、自分で問題作って取り組んでていいんだよ!」なんて言っても、よくよく考えたらその技能は彼らには無いので、待つしかないんですね。いやー、ジレンマ。
授業後、ノートチェックをすると少しずつですが、かけ算慣れしてきてる様子が伝わりホッと一安心。でも反面、まだまだ時間が必要だなと焦る自分。その焦りでですかね。まぁ今考えたら些細なことなんですが、ノートをチェックしてたらある子どもたちのノートに違和感を感じたので、少し問い詰めることにしたんです。...大したことじゃないのに長々と説教したんです。そして原因はちゃんと指導できてない自分にあるんだということを棚に上げて。いやー、最悪でしたね自分。悪い癖が出たな。ほんとに反省。
午前中をものすごく後味悪くして終わらせてしまい落ち込む昼休憩。それに合わせて天気も怪しくなってくるもんだからますますヘコみました。なにやってんだ自分ってね。でも、その後は放課後学習の時間がやってくるので、まぁ教室に行きました。天気悪いけどちゃんと学校に来ることは来る子どもたち。もちろんそこから勉強するかといったら半々。でも、とりあえず今日の授業中に約束したことなので伝えました。
「かけ算練習したかったら先生のところ来てね。」って。
そしたら、来るんですよ。ちぎった紙を持ってきて。「算数のノートはどうしたの?」って聞くと「家!」。なんでだよーと言いたくなりますが、それよりも練習したいという姿勢があることを褒めてあげないといけない!持ってきた紙に問題書いてあげて、終わったらチェック。それを繰り返して繰り返して。
この2人、クラスは違うんですがそれぞれ6Aと6Bのクラスの中でも色々な意味で手のかかる子たちです。その彼らが、今日はほんとに練習に没頭しててビックリ。2人とも2桁×1桁ができないところからスタートしたんですが、間違えても間違えても諦めずに問題に取り組んで持ってくるんです。その度に何度も何度も説明して次の問題を書いてあげました。そうすると、コツをつかんだ瞬間に変化は訪れました。何十回も間違えが続いてたところで初めてcollect‼︎(正解)が出たんです。本当に嬉しそうでしたね。で、その後はもうバッチリ計算の仕方が頭に入ったようでcollectの連続!その度に本当に嬉しそうな表情を見せる彼らの姿に、こっちまで嬉しくなってしまいました。この喜びを全員に与えてあげたい。心の底からそう思いました。
普段は放課後学習終了の合図でいの一番に帰る2人が、最後の1問を解くために粘っていた彼ら。もちろんラストもバッチリcollect!!。終わってみれば4桁×1桁までできるようになっていました。なんか彼らの姿に今日はいろいろ感じるものがありました。
そして、今日呼び出してグダグダ説教してしまった左の彼も放課後学習に来ていました。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいで、悪いことしたなと。それでも彼は自分からかけ算の練習をしにやってきました。本当は謝りたいんですが、自分の思いを上手に伝える英語力が無いので断念。だからその分、かけ算指導で返しました。彼も今日の放課後学習で2桁×2桁のコツを少しつかんだ様子でした。やっぱりみんなできるようになりたいんだなって。普段授業中うるさい子だって、全然集中してない子だって、寝てる子だって、遊んでる子だって、カンニングしちゃう子だって、みんなみんな結局は勉強ができるようになりたいのは同じなんだなって思いました。やっぱりできたら嬉しいっていうのはみんなわかってるんだなと。
放課後学習を終えた子どもたちは外で思いっきりサッカー。清々しいなと感じました。
今自分に必要なことは急がず!焦らず!じっくり!楽しく!!頑張りすぎないで、でも子どもたちのためにできる限り...頑張る。結局ジレンマですが、意識してやっていきたいと思います。カレー食べて明日に備えて早く寝ます!!