読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

マラソンと人生が似ているというのはただのコジつけ【後編】

2016年10月2日、天気曇りからの晴れ。

 

【前編から続く】

 マラソンと人生が似ているというのはただのコジつけ【前編】 - ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

 

f:id:TPVC28-Namibia:20161003140406j:image

30kmを超えると今まで左足をかばうために駆使していた右足の足首にも激痛が走るようになりました。もうこうなってくると辛すぎる。なぜ自分は今走っているのか。まだ10kmもある。こんなの出なきゃよかった...。
...それでも止まりたくない。歩きたくない。ゴールにたどり着きたい。その思いだけが自分を突き動かしていたその時でした。
「こじまーー!」
突然聞こえたその声にビックリ。なんで自分の名前を知ってる!?すると声の主はなんとブンヤセカンダリースクールの地区にある他の学校の先生でした。一度一緒に車に乗ったじゃないかと語る彼ですが自分は覚えておらず。ゴメンなさい。彼は自分の学校の子どもたちをこのラッキースターマラソンのリレー部門に参加させるために引率で来ていたのでした。そんな彼が自分に声援を送ってくれたんです。もう嬉しすぎた。消えそうな自分の中の火が大きくなりました。まだ頑張りたい!
f:id:TPVC28-Namibia:20161003141015j:image
そして沿道3kmごとに設置されている給水ポイントで待ってくれている人たちの存在も自分の元気を呼び起こしてくれました。給水にコーラがあるのがナミビアっぽいなと。がんばれ!あきらめるな!!その声が背中を押してくれました。
-----------------------------------------------------------------------
辛い時期に自分を助けてくれたのは他でもないブンヤの人々でした。孤独だと思っていた自分はいつの間にかブンヤの人々の存在に支えられていました。特に子どもたち!彼らの笑顔に何度救われたことか。何のためにナミビアに来たのか。答えはいつもすぐそばにありました。彼らの笑顔のために授業準備を頑張り、その授業で見つけた子どもたちの嬉しそうな顔にまたパワーをもらって。子どもたちのために頑張りたい!その思いがまた活動へと自分を専念させました。

 

 f:id:TPVC28-Namibia:20161003141553j:image

ついに35km地点まで到着。もう歩いていると言われても仕方ないくらいの不格好な感じでここまでずっと走ってきましたが、ついに歩いてしまいました。本当はゴールまで歩かずに行きたかったんですがね。ですが、歩くというのも前に進んでいることには変わりません。そしてこの歩きの期間は次に走り出すための充電期間。あと7km!この7kmが長いわけですが、ゴールにたどり着ける!!という思いが前へ前へと歩を進めさせます。それにしても痛い。
-----------------------------------------------------------------------

ナミビアに来てからたくさん旅もしました。自分でも驚くくらいにナミビア中を精力的に回っているなと思います。日本にいた時は決して旅キャラではなかった自分がです。たくさんの旅を通して感じたナミビアやアフリカがあります。旅を通して見つめ直すことができた自分自身がいます。現実から目をそらすために旅に出たこともあります。でもその全ての時間があったからこそ今の自分がいるなぁと感じます。時にはゆっくり自分と、世界と向き合うことも大切。それはその先に必ずつながります。

 

f:id:TPVC28-Namibia:20161003141807j:image

7km地点から歩いて走ってを繰り返してようやくたどり着いたラスト2km!海沿い特有の靄のかかった曇り空もいつの間にか晴れ間が見えるようになりました。それもそのはず、時計を見ればもう走り出してから4時間以上が経過してます。さぁ最後の2kmは意地でも走り続けます。もう痛みで少しずつ前に進むことしかできませんが、この歩は決して止めません!

f:id:TPVC28-Namibia:20161003142029j:image

見えた!ラスト1km!!もう目と鼻の先!!!その瞬間を目指してラストスパートです。

-----------------------------------------------------------------------
苦しい時を乗り越えれば必ず晴れの日がやってくる。2年間(正確には1年9ヶ月)という長い長いと思っていた時間も残りはもう半年もありません。思えばもう一年以上もナミビアで暮らしている事実に驚かされます。が、ここまできました。今できることはその日を目指して一日一日を大切に生きることのみ。自分にできることをコツコツと積み重ねていきたいと思います。

 

f:id:TPVC28-Namibia:20161003143351j:image

ゴール直前、目の前にはナミビア隊員仲間の姿が!帰ってきたぁ!!!とこの時ほど安堵したことはありません。なぜか誘導の旗を持っているのがこれまた面白かったんですが、あとで聞くとトイレに行ってた案内人の代わりを一時的に務めていたそうです。仲間との再会によって最後の力を振り絞ることができました。
-----------------------------------------------------------------------
異国の地ナミビアで活動をする中で、共に活動に励んでいるナミビア隊員仲間の存在は大きいです。たまに会うだけですが、その時間が自分の中で非常に大きい意味をもっています。そして、自分のことを遠い日本から応援してくれている家族や友人、職場の方々の存在も自分の心の支えです。たくさんの人支えられているからこそナミビアで頑張ることができています。

 

f:id:TPVC28-Namibia:20161003143613j:image

目の前にゴールが見えた瞬間の喜びは走り終えた今でも忘れられません。やっとたどり着いた!長い長い42.195kmが今終わりを迎える!!スタートからここまでの道のりが走馬灯のようによみがえりました。もう動かないと思っていた脚が最後の力を振り絞ると走れるのが不思議でした。一瞬だけ痛みが消えたんです。こうして人生初のフルマラソン完走を達成することができました!!
-----------------------------------------------------------------------
これはきっとこれから、来年になってから待ち受けていることなのかなと思います。まだ正直ゴールは見えていません。残された半年、前に前にすすんでいくときっと来年になった頃にようやくゴールが見えるのでは?なんて考えています。ですが、もうすでにナミビアで過ごした全ての日々が自分の中で大切な思い出になっています。たくさんの出会い、たくさんの時間、たくさんの困難がどれも忘れられない思い出です。それを胸に、最後の半年を頑張って進んでいこうと思います。

 

 f:id:TPVC28-Namibia:20161003143753j:image

ということで人生初の取り組みをまた一つこのナミビアの地で達成しました。走りきれるか不安だったフルマラソンでしたが、走り終えるとすでに次への挑戦に意欲が湧きました!まぁとにかく足腰のトレーニングが必要だなと反省点も見つかっているので、今後も定期的に走り続けたいなと思います。目指すは帰国後の日本でのマラソン大会参加です。
なんとゴールしてからナミビアらしいハプニングに遭遇。用意しておいた記念のメダルがもう無い!マジか!?まぁメダルのために走ってたわけではないですが、そりゃ欲しいわけで。仕方なくゴール地点でもらったお水を賞品にして記念撮影。ただの水でさえ今は嬉しいです。いやぁ、本当に走り切った!この充実感を力に変えて明日からまた活動を頑張っていきたいと思います!!(その後、同期隊員仲間が先にハーフマラソン完走でもらっていたメダルを自分にくれました。初マラソン完走の思い出、大切にしたいと思います。)
ラッキースターマラソン2016 完走
タイム 4時間42分54秒