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ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

複雑そうに見える物事もよくよく考えてみると結局は非常にシンプルだったりする

2016年11月16日、天気晴れ。

 

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もう16日。11月の半分が気が付いたら過ぎてました。時間の流れが怖いくらいに速いです。きっとそれは確かなゴールがハッキリと見えてきたからなのかなと思います。2日後に迫った学年末試験。そしておよそ4ヶ月後となった日本への帰国。着実に「終わり」に向かってすすんでいるんだなと。嬉しいようでもあり、寂しくもあり、複雑な感じです。そういえば日本で教員をしていた頃はこの時期になるともうすでに修了式、もしくは卒業式に向けてカウントダウンを始めていたなぁなんて思い出しました。残りの日数を数えるのもそれはそれでなんかいいですが、正直今は今に夢中になりたい!という気分です。残り何日ある!じゃなくて、今日はこんな1日にする!!アフリカで過ごす人生最後の時間を大事に大切に過ごしたいと思います。

そんな本日、ブンヤセカンダリースクールは恒例の試験前の大掃除!教室をきれいにするのと同時に試験に向けて机の配置を並び替えます。教室を目一杯使わないとおよそ60の机は縦横きれいに並ばないので、もうこのフォーメーションになると授業はできなくなります。明日が授業最終日ですが実際はもう今日でおしまいという状況になりました。

 

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自分も本格的に試験に向けて意識をシフトしていきます。まずはグレード5の試験問題の仕上げから。昨日作成した問題に図を描き加えました。この三学期、何回描いたかわからない人体図。子どもたちのおかげで自分自身が人体の臓器名を英語でバッチリ覚えることができたのでこれには感謝です。正直生きていく上で今後まず使うことがないだろう単語たち。しかしおそらくこれから先ずっと忘れることはないだろうなぁなんて今は思っています。子どもたちと一緒に自分も頑張って覚えましたから。やっぱり言葉は使っていれば覚えます。

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こんな問題も!日本だと小学3年生の学習内容です。1問目(a)はおそらく半分以上の子どもたちは正解できるのではないかなぁと予想していますが、問題は2問目(b)。英語での考えの記述が求められる問題はやはりハードルはかなり高めです。が、ここはあえて子どもたちに試練を!自分の活動の成果となる学年末試験の結果なので自分にも厳しくいきました。

 

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ということでいよいよ始まる学年末試験(End of year exam)。子どもたちの次年度の進級か留年かを決定する非常に重要な試験です。その仕組みを説明しておきたいと思います。

ナミビアには各学期ごとに実施が義務付けられている3つの課題があります。これは算数理科だけに限らず、進級に関わる全ての教科に共通の課題です。

①プラクティカルインベスティゲージョン(30点分)

②トピックタスク(20点分)

③トピックテスト(20点分)

この課題だけでなんと合計70点分!非常に重きが置かれているわけです。逆に言えばこれらの課題をそつなくこなしている子はそのあとに控える試験の結果を待たずして自動的に進級が決まる!わけですが、そうも簡単にはいかないわけです。この70点分の課題に加えて

④学期末試験(30点分)

の点数が加わり、合計100点分で各学期の成績が決まります。(写真一番右の欄の点数が各学期の子どもたちのスコアです。)ここまでが一学期と二学期の成績のつけ方。しかしこれは学年末の最終的成績につながる途中経過でしかありません。三学期は

①プラクティカルインベスティゲーション(30点分)

②トピックタスク(10点分)

③トピックテスト(10点分)

この3つで合計50点分。そしてそれを2倍して合計100点分の三学期の課題のみの成績をまず出します。そしてそれを使って最終的に算出するのが

一学期の成績(100点分)

二学期の成績(100点分)

三学期の課題のみの成績(100点分)

の合計300点分のスコアです。これを割る3して出した100点分のスコアがCAマークと呼ばれる継続的成績評価得点(Continuous Assessment Mark)になります。これがすっごーく大事な成績です。子どもたちは一年間かけてこの点数を稼ぐために頑張っていたと言っても過言ではないです。その肝となるのはやはり日々の努力の積み重ね!!そしてこのCAマークを引っさげていざ学年末試験に挑みます。

CAマーク(100点分)

学年末試験(100点分)

合計200点のスコアを割る2して出された100点分の得点が子どもたちの一年間の最終的な成績となるわけです。成績は上から順に

A評価 (100点〜80点)

B評価 (79点〜70点)

C評価 (69点〜60点)

D評価 (59点〜50点)

E評価 (49点〜40点)

となりここまでが進級達成レベルの評価になります。そして日本で言うところのいわゆる赤点というやつが

U評価 (39点〜0点)

です。これを取ると留年決定になります。プライマリー(グレード4からグレード7)は、進級に関わる科目が全部で6教科。この6教科の内一つでもU評価の成績があると次年度は留年となります。...厳しいですがこれが現実。子どもたちに来年自分が進級できると思うかたずねてみると、手を挙げたのはクラスの半分以下の子どもたちだけでした。んー、なんとか頑張ってほしいところです。

(ちなみに、ここで紹介した成績評価方法はグレード6の例になります。例えばグレード5はCAマークが130点分!つまり、試験の成績よりも日頃の課題への取り組みにより重きが置かれています。やはり試験は子どもたちにとってハードルが高いので必然な緩和措置になります。セカンダリー(グレード8以上)の成績評価もまた異なりますが、基本はこのCAマークと学年末試験の得点から成績をつけるのがナミビアの成績評価システムです。これを理解するまで最初すごく時間がかかりましたが、ようやく胸を張って説明できるようになりました!)