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ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

口を大きくあけまして うたってごらん アイ アイ アイ

2016年11月27日、天気晴れ。

 

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毎週日曜朝9時からは教会での礼拝の時間になります。自分が現在住んでいる家は教会の敷地内にあるので、日曜になると朝から鐘の音が響くのが恒例です。一年前、ブンヤに来たばかりの頃はお世話になっている縁もあり一応礼拝に顔を出していましたが、なんか場違いかなということで結局行かなくなりました。そして本日、およそ一年ぶりに礼拝に参加してきました。金曜の午後に子どもたちが準備をしていたように、今日の日曜礼拝は特別な行事のようで教会のまわりには旗などが飾られ、村の皆さんの服装もいつも以上にビシッと!現地語で「エコレコ」という今日の儀式はキリスト教の「堅信」と呼ばれる通過儀礼の一つとのことでした。全くキリスト教に関して無知なのでよくはわかりませんでしてが、非常に神聖なものであることは理解できました。知ってる顔の子がとても真剣な表情で儀式を受けている姿を見るのはなんだかグッときました。

 

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そしてこの儀式の大事な役割の一つを担うのが聖歌隊のみなさん。金曜日の練習のみであとは全て本番一発勝負!日本だと儀式を行う前はとにかく練習を繰り返して本番に臨みますが、大した練習をしなくてもしっかりと歌を歌い上げ儀式を形にして仕上げてしまう彼らのチーム力と度胸に驚かされました。そして何よりその歌声に感動!

で、ここでナミビアの歌に関する個人的驚きを一つ。ブンヤセカンダリースクールでは残念ながら音楽の授業は本格的には実施されていません。楽器などに触れる機会は伝統的な太鼓を除いてほとんどないわけですが、歌唱力には素晴らしいものがあります。音楽の授業を受けずとも歌に関してだけ言えば発生の技術、音感、リズム感、楽しんでる感とどれをとってもオールAです。アフリカンの天性でしょう。しかし、今回の聖歌隊の練習の際に一つのことに気が付きました。初めて聴くキーボード伴奏で歌う子どもたちの歌声。...??なんかズレてる。ここでいうズレというのはリズムではなく音程のことです。しかも...キーボードを弾いている方はおそらく先生的なポジションの方だったんですが、なんかぎこちない。...しかし、歌い始めて30秒くらい経つと音程も合って伴奏もバッチリに。ですが、どの歌も最初に必ず違和感があるんです。なんなんだろうと思ってじっくり観察しているとその原因がわかりました。

ブンヤの人々が歌える歌のレパートリーは軽く100を超えています。そしてその全ては親から教わったり、友だちから教わったりと耳で聞いて覚えたもの。そこに「教科書」と呼ばれるものはありません。そして同じく、そこにドレミファソラシドの音階というものはなく、子どもたちも大人たちもみんな自分たちの聞いた音の感覚を頼りに歌を歌っています。本当に耳がいいんです。しかし伴奏は違います。伴奏には必ずドレミがあるわけです。なので伴奏で歌を歌うと、子どもたちは自分たちの感覚の音階で歌い始め、伴奏は決まった音階で弾き始めることになるのでそこに違和感が発生するということです。なるほどなぁと。例えばブンヤセカンダリースクールの朝会で国歌を歌う際に必ずある一人の生徒の独唱から始まるのも、全体の音程を統一させるためだったんだなということにも気が付きました。ドレミではなく自分たちの感覚で歌を歌うからこそアフリカの人たちの歌は明るく楽しいのかもしれないなとも思いました。楽譜に縛られない音楽というのも自由で楽しいですね。まさに音楽!

 

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礼拝を終えて日曜のお昼。子どもたちは元気に木登りなんかしてました。

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木の実を採っていた子どもたち。現地語でエロロと呼ばれるその実はまるで悪魔の実のような風貌でした。

 

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そしてお昼は久々の現地ゴハンに挑戦!これはムテテと呼ばれるナミビアでも北東部のルンドゥ付近でしか食べられていない植物です。葉っぱのみをとってお湯で茹でること数分。鮮やかな緑だった葉が抹茶のような色に変わっていきました。茹でると色が鮮やかになるのではなく変わる葉というのもなんだか珍しいかもしれません。そして茹でているともうムテテ特有の酸っぱいような香りがしてきました。

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茹で上がったムテテを水に取り、タマネギやトマトなどと一緒に油で炒めればカバンゴ伝統のムテテの完成!その見た目に自分も初めて目にした時は「これ食べれるの!?」なんて思ってましたが、これ美味しいんです。シソや梅のような酸味が食欲をそそります。そして付け合わせのナミビアの主食パップとまたよく合うんです。お昼からお腹も満たされて幸せな日曜日。

 

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外でのんびりしているとふと目につく地面の緑の点々たち。今週金曜日の朝に降った雨は地中深くに眠っていた虫や種を起こしたようです。金曜夜は羽虫が大量発生!一年中地中に潜って雨が降る日を待っていた彼らは羽化して地上で生き延びられるのはわずか一日のみという蝉よりもシビアな一生を過ごします。残念ながら実物で紹介すると見栄えがちょっとなので写真は載せませんが、ものすごい数でした。それが部屋中に...。そしてこの虫の登場は完全なる雨季、新緑の季節の到来を指します。まさに虫の知らせ!

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夕方から今日もランニングをしてきましたが、一週間前とは見違える景色にビックリ!村中に緑の絨毯が広がり始めていました。土の中から伸びてきた新芽たちの緑が本当にキレイで夕日にも映えました。いよいよ11月も最後の一週間が始まります。ここから一気にブンヤの自然は様変わりするとともに、自分のワンイヤーインナミビアにも一年間の幕が降りるんだなぁと。まずは試験期間のラスト3日、マルつけの忙しい日々を乗り切りたいと思います!