ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

いくつもの日々を越えて 辿り着いた今がある【後編】

2017年3月15日、天気晴れ。

 

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ナミビアに来て最初の一ヶ月は首都で過ごしました。同期3人で勉強して、街を散策して、夜は飲んで。懐かしい日々を思い出す同じ宿で一人で迎える朝。いよいよラスト4日!今日からは首都で最後の帰国準備をします。3人で通った事務所までの道を1人で歩くのはなんだかさみしい気もしますが、なんだか気分は卒業生退場!一歩一歩踏みしめるたびに「おつかれさまでした!あと4日ですよ!」的な気持ちになりました。あと4日。最後まで気を引き締めていきたいと思います。

 

さぁ本日はなんとJICAナミビア支所にてこれが本当に本当の最後の最終報告を行いました!現地スタッフの方に依頼されたこの最終報告。しかも今回が初の試み!話を聞いたときはえっ!?と一瞬ひるんでしまいましたが、二言目には「YES!」と言えるまでに成長した自分にビックリ。積極性やチャレンジ精神もこの2年間で培ったものの1つです。ですがいったいどんなプレゼンに期待されているのかというところが不明だったので今朝まで全くの白紙状態。現地スタッフMs.ムンダに話を聞くと...これは今までのプレゼンの再放送じゃダメだなと。しかもなんと外部から6名ものビジターが来るとのこと!...ということで朝から頭フル回転で最終プレゼン作成で大忙しの一日でした。で、すでにプレゼンを終えての感想。やってよかった!!!!やっぱりなんでも挑戦するものです!!!!ありがとうムンダさん。そして今日はこのプレゼンについて書きたいところなんですがー。...まだ【後編】が終わってなかった。なので今日は一週間前に行った職場での最終報告の続きを書きたいと思います。

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自分がナミビア教育の課題として考えている「時間」の少なさ。練習問題を解く時間、チェックする時間、褒める時間とその全てが少ないことが子どもたちの知識技能の定着の弱さや、自信やヤル気を引き出す難しさにつながっています。そこで提案したいのが『フラッシュカード』の活用でした。まずは見てもらう方が早いということで先日のルアカナでの出張授業の様子を同僚たちに見てもらいました。次々と問題を出すことのできるフラッシュカード。それに対する子どもたちの反応。なんだか面白そう!!と思わせたところで実際にフラッシュカードを使って同僚たちを相手に授業を行いました。動物の名前を日本語で覚える活動を通してフラッシュカードとジェスチャーを使った学習の楽しさや有効性に少しでも気付いてもらえたかなと思います。

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フラッシュカードにはこんないいことがありますよーと再確認を。ちなみにこのスライドはブンヤの満天の星空を背景にしています。そういう意味でお気に入りのページ!

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『わかりやすい』と『楽しい』をベースとした授業をつくることで子どもたちのヤル気を引き出し、もっと勉強したいという意欲向上につながります。難しい英語での学習や暗記活動の中で少しでも多くできる!わかる!を体験させてあげることが何よりも大事だなと。

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そこでまずは教師である自分たちが楽しい授業をつくりましょう!!子どものため子どものためと思っているとそれが仕事や業務と化てしまい、辛さや大変さを強く感じるようになってしまいがちです。なのでそこを『自分のため』に変換!自分が楽しい授業は子どもたちにとっても楽しいはずなんです。

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じゃあ教師が楽しい授業ってどんな授業??ということでいろいろ考えて挙げてみました。授業中に笑っていますか!?の質問には同僚たちも苦い表情を。教師が笑うだけで授業はガラッと変わるということも自分が例を見せて説明をしました。いきなり大きく変わるなんてことは難しいのでまずは笑顔からはじめてみよう!!

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そして最後に。やはりビシッと伝えるとこは伝える。楽しい授業の実現のためにはやはり努力が欠かせません。英語が伝わらない。一クラスに50人以上がいる。マルつけに追われる日々。大変なのは百も承知!でも努力なしにはイイ授業はありえません。努力するからこそ伝統ダンスでみている人を感動させられるように、教員である我々も努力するからこそ子どもたちの心揺さぶる授業ができるはず!自分もその道の途中にいます。頑張ろう!!

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そして苦しい時には思い出してほしい!子どもの数が多くて大変。そんな言葉をよく耳にします。ですがつまりそれはその分だけ自分の夢がたくさん増えるということ!警察になりたい。医者になりたい。そして教師になりたい!子どもたちの夢一つ一つが全て教師の夢です。子どもたちは自分たちの未来そのもの。その未来の夢を大事に大事に育てていきましょう!!そのための技は他でもない「授業」です。子どもたちの、そして自分の未来のために。

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ということで職場での最終報告は幕を閉じました。何か同僚たちの心に響けばいいなと思って作った最終プレゼン。終わったあと目がキラキラ輝く同僚が何人かいたのがすごく嬉しかったのを今でも覚えています。そしてそのあとのフェアウェルパーティー!忘れられない思い出ももう一週間も前のことなんだと思うとビックリです。

ということで本日終了。時間が経つのが早いです。