あなたがいるから頑張れるっていう人がこの世のどこかには必ずいる
2017年2月21日、天気晴れ。
今週は今日を入れてあと2日の出勤のみということで月曜週の始めから理科室の整理整頓を始めるというハードなスタートを切りました。それでもなんとかやっていけるのはあと10日しかないという状況のおかげだと思います。ラスト10日はこれでもかというくらいのやること、やりたいこと、やらないといけないことのギュウギュウ詰め!!一日も無駄にできないタイトなスケジュールですが、その日を目指して突っ走っていきたいと思います。
自分が活動を頑張れる理由はただ一つ。子どもたちが自分以上に頑張っているからです。グレード7算数は約数(factor)の勉強。約数は正直わり算をもっと定着させてから取り上げたい単元なのですが、自分の都合でわり算学習が終わったばかりのこのタイミングで突入することに。「その数をあまりの数(remainder)無しでわり切ることのできる数」ということで必然的にわり算のスキルが必要になるこの約数の学習に最初はやはり???という子が多かったわけです。なのでここですぐに「かけ合ってその数になるペアが約数」(例:8の約数は1×8、2×4で1,2,8,4)というテクニックを教えればいいかというとそれもまた難しい。かえって混乱する子どもも出てきます。なのでここはじみちーーーにやるしかないんです。8÷1=8、あまりがないから1は約数。8÷2=4、あまりがないから約数。8÷3=2あまり2、あまりがあるから約数じゃない。...気の遠くなるような作業ですが、やるしかないんです。もちろん去年一年間で算数のセンスを磨いてきた子の中にはパパパと約数が出るようになってきた子もいますが、まだまだ半分ほど。自分が子どもだったら果たしてこの永遠と続くような約数探しができたかどうかと思ってしまうわけですが、子どもたちはやるんです!13や17といった素数でさえ子どもたちは13÷1、13÷2、13÷3...という風に計算していきます。そんな子どもたちの努力を目にすると少しでも楽しくわかりやすく約数を教えてあげたいと思わずにはいられません。だから自分も頑張れます。
でも頑張れる理由はもう一つ!子どもたちに自分の思いが伝わってるんだって実感できる瞬間があるからです。昨年角度の授業で手作りした紙製の分度器。もちろんなくしてしまった子がほとんどかと思うんですが、ちゃーんと大事に保管してくれている子がいるんです。こういうのをふと見た瞬間の嬉しさはハンパないエネルギーになります!
今年から指導しているこちらの2人。 はじめはどうなるかなぁと心配でしたが、休み時間も宿題に取り組む算数好きな彼ら!丁寧に学習に取り組むので着実に学習内容を理解していっています。ラスト10日、子どもたちのために頑張ります!!
さぁ理科室のリフォーム2日目!昨日は掃除がメインの一日でしたが今日はいよいよ整理整頓を。理数科主任のMs.ソヴィーにお手伝いをしてもらったのは薬品の取捨選択です。ナミビアでの不要な薬品の処理方法がわからないのでこちらはまた後日処分することになります。要るものを選んだあとは使う頻度で2段階に分けてもらい薬品庫に保管しました。とりあえず一番気がかりだった薬品の整理に目処がついてホッと。
まだ終わっていませんが今日の時点でここまで完了しました。定置管理ができるようにラベルを貼ったり、それぞれの備品の置き場を工夫したりする必要性がまだありますがそれっぽくはなったかなと思います。先日の理数科部会会議で自分がお願いしたハサミやセロテープなどの消耗品の購入を迅速に対応してくれたMs.ソヴィー。理科に限らず算数でも使えるような細々としたものを置くスペースも作ってみました(写真右側です)。
その中の一つがこちら、カラーチョーク。日本だとあって当たり前的なところがありますが、いつの間にかナミビアでの教員生活の中でその当たり前をすっかり忘れていました。同僚の中の一人がカラーチョークを使いたいということで購入したこちらの6色入りボックス。アグリカルチャー(農業)の先生なのできっと黒板に絵を描くのかなぁなんて!こちらも右側のスペースに置いておきました。
そしてあると知ると使いたくなる!さっそく一番乗りでチョビッとだけ使わせてもらいました。明日は通常通り出勤しますが明後日から4日のお休みをいただきまして任国外旅行に行かせていただくのでその間の宿題を黒板に。そこに気持ち程度の色を加えれば少しは楽しくなるかなぁなんて!久々の色チョークにハッピーになるのでした。
昨日に引き続き今日も気が付けば夕方になってあっという間に過ぎていた一日。そしてこの時間帯にやってくるのが予備校生のみなさん。ブンヤセカンダリースクールの子どもたちとは違い服装自由、頭髪の規定も一切無しなのでまだ若干違和感があります。が、その中でも特に目立つのがシャビーン(酒屋)で働く彼Mr.ラディスクが予備校生として勉強をしている姿!!以前よくわからないんですが「昨日一晩警察署で過ごした」なんてことをサラッと話すなどいろいろありそうな強面の彼ですが、会えば必ず挨拶をする仲です。そんな彼が勉強を。「英語の単位が足りないんだ」と語る彼にはなんだかキラキラしたものを感じました。誰だって夢をみる権利があるし、夢を叶える権利がある!頑張れラディスク!!
そして帰り道の風景に秋を感じたのでした。