ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

「愛」について知りたくて辞書で調べても愛の本当の意味はどこにも載っていない

2017年2月14日、天気晴れ。

 

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今日はバレンタインデー。キリスト教徒の人々にとっては男女関係なく「愛を伝える日」という意味をもつステキな日です。この日は差し色に赤を使ったコーディネートをするのがナミビアの習慣です。ちなみにこのバレンタインデーという文化は西洋の影響を受けてナミビアに入ってきたもので、国民のほとんどがキリスト教徒のナミビアですが昔からあったものではないとのこと。日本もいつからバレンタインデーが一年の中でもかなーりメジャーな日になったのかはわかりませんが、チョコを渡す日というかなり不思議な文化が今や日本の普通になっていることがなんとも面白いなと思います。さぁ今日はバレンタインデーファッションショーです。彼は社会科部会の主任を務めるMr.レビィーです。いつも小さめのシャツをピシッと着るオシャレな彼。赤と黒で今日もバッチリキメてきました。

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彼女が新理数科主任のMs.ソビィーです。正直初めは大丈夫なの!?ちゃんとできるの!?と勝手に心配していたんですが、何のことはない。先日の理数科部会の会議でも確かにその手腕を発揮していました。若手メンバーの女番長的な存在の彼女。若手の思いも汲みつつ上との均衡も保つという難しいことに挑戦してくれています。今では誰が何と言おうと彼女が理数科部会のリーダーです。今日は彼女が初めて自分の授業を参観してくれました。ジェスチャーやカードゲームを使った授業に興味をもってくれた様子でした。彼女も授業で忙しいのでまだ感想は聞けてないんですが、提案性のある授業はできたんじゃないかなと思ってます。早く語りたいです!

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Ms.ソビィーが女番長ならば彼Mr.シテーモは頼れる兄ちゃん!理数科部会の会議でもすすんで自分の考えや意見を発信する中心的存在です。自分の拙い話も頷きながら聞いてくれるのが兄さんの優しいところ。公私ともにいろいろな場面で助けてもらっています。そんな彼がなんと昨日の夕方、我が家を訪ねてきたんです。丁度ラーメンを食べようと思いパスタを茹でていてあと4分で茹で上がるというところだったので正直このタイミング!?と思ってしまったんですが、彼の一言にホッコリしてしまったんです。

「ネクタイの結び方を教えてほしいんだ」

パスタはすぐに鍋からあげて、そこからマンツーマンでネクタイ指導スタートでした。彼が赤いネクタイを持っていたのですぐにピーンときたんです。明日のためにわざわざウチまで来てネクタイの結び方を聞きに来た彼。男ですがキュンとしちゃいましたよ、キュンと!!いつもオシャレな彼で今日のコーディネートも赤と白の完璧なコントラストでした。その彼がまさかネクタイを結べないなんて思ってなかったのでビックリもしました。「コジマはネクタイの結び方が上手いから!」なんて言ってもらったらもう教えないわけがありません!以前日本で飲み会の席で上司に教わったネクタイの結び方がこんなところでも役に立ちました。今日の彼の嬉しそうな表情をみてこれまたキュンでした。

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セキュレタリー(事務員)のMs.カンガンジョは色鮮やかな真っ赤なドレスで今日はパソコンに向かい合っていました。今はクラス名簿の作成で大忙しの彼女。ここ最近はエクセルの使い方を聞かれたらすぐにサポート役に徹しています。「コジマは授業で忙しいからいつも私にパソコンを教えてくれない!」と以前言われてしまったので、帰国までの残り時間はできる限りのお手伝いもしないとなと。自分もたくさん助けてもらってるのでちゃんと恩返しします!

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さぁアド街風にお送りしてきたバレンタインデーファッションショーもこれが最後の一枚。...ウチのクラスの子どもです。...制服は着なくていいのか!?と突っ込むところですが、まぁ今日はバレンタインデーなのでありなんでしょう。さすが夢はエンペラーと言い切る男フランス!!かわいいヤツです。

 

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チョコは無いし何もあげるわけでもないんですが、人々が赤を身につけるという単純なことだけで今日はなんだかブンヤがいつもより優しく温かく感じられました。愛を伝えるのにはお金やモノも必要ないんだなと。気持ち一つで愛は伝わるようです。おっ!ゲンダさんも今日は赤いネクタイだ!!と思い彼に「今日はバレンタインデーだから赤を身につけているんだね!」とたずねると「ノー」という驚きの答えが返ってきました。そのあとの彼の一言がすごかった。

「僕にとって愛は常に伝えるものなんだよ」

バレンタインデーに限らず毎日マイワイフMs.ゲンダに愛を伝えているMr.ゲンダに今日一のキュンをいただきました。カッコイイ!!そんな彼は今日から放課後にも教鞭をとることになりました。生徒たちの頭を見るとなんと長い髪型をしています。彼らはブンヤセカンダリースクールの生徒ではありません。日本で言うところの予備校生の彼ら(NAMCOLといいます)。惜しくも一教科のスコアが足りなかったので大学に行けなかったといった学生さんたちです。こういう学生が増加している現状を考え、今年からブンヤセカンダリースクールでも放課後に講座を開講することとなりました。校長、教科担任に加えて講師という三足目の草鞋を履くこととなったゲンダさん。大変そうですがきっと彼ならやり遂げてしまうんだと信じています。さぁ、自分は子どもたちに愛を伝えたいと思います!授業準備だーーー!!