ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

夢があるってものすごく幸せなことでものすごく特別なこと

2017年2月13日、天気雨のち晴れ。

 

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今日は朝から珍しくながーいしとしと雨が降ったブンヤの村。こんなことは自分が来てから初めてのことでした。そんな特別な日の本日、隊員仲間がブンヤセカンダリースクールを訪れてくれました。本当に感動するのは子どもたちが日本人に対して心を開くようになってくれたことです。朝から「さよならー!」と元気に挨拶してくる子にも思わず笑顔になってしまいます。とても嬉しい変化です。1時間目は隊員仲間の一人が自分のクラスで特別授業を行ってくれました。テーマは「仕事」。町役場で土木隊員として活動する彼が自分の仕事についてやその仕事に就いたきっかけなどを語ってくれました。小さな村で生活する彼らにとっては初めて耳にする土木技師という仕事に子どもたちは興味をもった様子でした。子どもたちの世界を広げるのに一番有効なことは違う世界の人と出会うこと。自分が来て彼らと出会ったことで、ブンヤの子たちの世界は確実に広がったと思います。そして今日までブンヤを訪ねてくれた合計15名の日本人たちによってその世界はさらに広がったはずです。そして世界が広がってくるとなりたい自分が豊かになってきます。なりたい自分が見えてくるとそこに向かって頑張ろうという意欲も生まれます。今勉強を一生懸命頑張っている子どもたちだからこそ、彼らをもっともっと豊かにしてあげたいなと思うところです。

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今日は隊員仲間のみなさんに宿題のマルつけのお手伝いもしてもらっちゃいました!先週は木曜&金曜と宿題だけ与えてルアカナに行ってきたので、その分たっぷりのマルつけが。なのですごーく助けていただき感謝しかありません。そして子どもたちの頑張りを誰かに認めてもらえると自分事のように嬉しいことを知りました。よかったね!褒められてたよ!とそのあと子どもたちに伝えてあげると彼らもとても嬉しそうな表情をみせていました。

 

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時間があったので急遽Mr.ゲンダさんの授業を見学させてもらうことに!ゲンダさんは現在校長職に就いていますがナミビアでは校長も他の教員と同じように教科担任をします。彼の担当は生物。今日はグレード12の生徒たちの『恒常性』について学習指導の導入ということで恒常性とは何かについて考えさせる授業でした。難しくわかりにくい概念なので生活の中から具体例を示して生徒たちに解説するゲンダさん。黒板に情報をガーーーッと書き出すのではなく身振り手振りで生徒たちに語りかけます。何よりも印象的なのは彼の話す英語が非常にシンプルでわかりやすいということ!自分も恒常性なんて言葉を今日始めて聞いたわけですが、彼の授業を受けたあとはハッキリと恒常性という難しい単語に対する理解が深まりました。難しい言葉をいかにわかりやすく伝えるかという大事なことを改めて認識しました。彼の姿を見ていて自分の姿と重なるところがあったのが妙に嬉しかったです。

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忘れない内に!今日の掃除は先週サボった月曜メンバー。どうなるかなぁと黙っていたんですが、ちゃーんと教室をキレイにしてました。しかも机の並びまでしっかり整えてもうパーフェクト!すばらしい!!

 

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今日の放課後は今年度最初の理数科部会の会議が行われました。Mr.ゲンダさんから教科主任の職を引き継いだMs.ソビィー。彼女による新体制がいよいよ始まります。今日の会議に参加していて感じたことはとても意見が活発に出るなということでした。彼女が作り出す遠慮なく何でも話せるような雰囲気がいいなと!そして自分もこれが最後の会議となるのでその雰囲気に便乗して言いたいことをしっかりと言わせてもらいました。...懐かしき初めての会議。意見を求められてもアタフタ英語でしか返答できなかった自分が、今や伝えたいことをちゃんと伝えられるまでに成長しました。九九表を教室に貼りましょう!宿題を一日一問でもいいので出しましょう!みんなが真剣に子どもたちの成績向上を目指しているからこそ自分も堂々と意見が言えました。間もなくブンヤセカンダリースクールを去るわけですが、ちゃんと最後まで自分も理数科部会の一人として責務をしっかりと果たしたいなと思った実りある会議でした。

 

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学校訪問を終えて隊員仲間のみなさんは次の目的地であるルンドゥの街へと向かって行きました。いつもなら「また今度!」的なお別れなわけですが、ちいに「また日本で!」というフレーズでの別れを使う時期となりました。ナミビアで会うのが当たり前の人たちと日本で会おうという言葉を交わすのがなんとも不思議です。が、これがナミビアでのさようなら。すごーく哀愁を感じたのでした。