ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

見えないモノを見ようとして望遠鏡を覗き込んだ

2016年11月3日、天気くもり。

 

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今日はいつぶりかの朝から夕方まで曇り空でした。くもりの日はナミビアでは良い天気。一日中涼しくて久々に快適に過ごすことができたわけですが、やはり太陽が顔を出さないとなんとなーくですが気分は少し下がるものです。気圧のせいでしょうかね。ですが今日は空模様とは裏腹にハッピーな出来事で気分は晴れ晴れとした1日でした。

 

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グレード6は体積の学習が進んでいます。1㎤について理解したところで、図に表された立体の体積を測る課題を与えたのですが、これが思った以上に難しい様子でした。グレード5の段階で学習しているはずなのですが定着していない様子。そしてこの原因がなんとなくわかる出来事が。この図形に関する学習はどの学年の算数の学習でも一番最後の単元に設定されています。そして今現在他学年の算数の授業では何を指導しているかと時計の読み方や単位換算。...おそらくこの図形に関する指導は毎年最後にチャチャっと終わらせているんだろうなぁと予想されます。正直図形はテストで点数の取りやすいチャンス単元だと自分は考えているのでなんとももったいないなぁと。単元指導の軽重のつけ方は重要だなと感じるところです。

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今日は昨日の子どもたちの反応を受け、とにかくたくさん数えさせて立体の感覚を身につけさせたいと思い久々にプロジェクターを使っての授業を実施しました。高さが一段の簡単なところからスタートして少しずつレベルアップ。見えないところにも1㎤が存在することを想像できるチカラを育てるためにはやはりたくさん見せたいなと。今回はあえてワードで立体を作成しました。ワードだと1㎤の立方体をドラッグして分解できるので視覚的にも楽しく数を数えることができました。

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そして高さが上がってくると一番上の段の1㎤を数えて高さ分をかけて体積を求める子が。学んでるねぇと思わずニヤリ。遊び感覚で作ったエキストラ問題にも真剣に挑戦する子どもたちでした。公式は来週みんなで一緒に考えたいと思います。

 

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体積の授業も思った以上にうまくいったのでハッピーでしたが、今日の自分の中のメインは実は別でした。ハッピーをくれたのは同僚たち!まずは彼Mr.ドミンゴ。グレード7の算数を指導している彼が時計を貸してほしいと自分を頼ってきてくれました。正直仕事はサラッとこなすタイプであまり熱意は無いのかなぁなんて彼のことを見ていたんですが時計を使って時間に関する学習を指導しようとするその姿勢に思わず嬉しくなりました。熱いよドミンゴ!今日のシャツの色も真っ赤に燃えてました。

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続いてこちら。グレード11の生徒のアグリカルチャー(農業)の授業をチラッとのぞくと机上にはなんと牛の糞が!日本だったら想像できないシーンかもしれませんが、動物がどんなものを食べているのかを糞を観察して考えるという面白い活動です。そこら中に糞があるからこそできる村の教材を活かした学習だなぁと感激しました。

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そして最後は外で輪になって体育をするグレード3の子どもたち。このクラスの担任はなんと校長先生です。ナミビアでは校長先生も授業を受け持ちます。片足ケンケンで鬼ごっこという足への負担がかなりハードな内容でしたが子どもたちは外に出て体を動かす体育がやはり楽しいようでした。この体育がグレード4になるとパタッと無くなってしまう(学習時間は位置付けられているが指導されていない)のが残念です。

 

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ということで学年末のこの時期にきて同僚たちがいよいよ本気になってきたなぁと感じた本日。人の頑張りを見ると自分も頑張ろうと思えるのですごく気分はハッピーです。そしてなんと今日の夕方カウンターパートのMr.ゲンダさんから重大なお知らせがありまして、また来週は忙しくなること間違いなしになったんですがまぁ今日のハッピーパワーでなんとか乗り切るしかないかなぁという結論に至りました。こちらに関してはまた後日。最後に、グレード12に続いて本日をもってグレード10も試験が全日程終了しました。布団をはじめとした生活用具一式を抱えて学校をあとにしていった生徒たち。彼らの中にはまたブンヤに戻ってくる生徒もいるかもしれませんが、ほとんどはもう会えない生徒たちです。そしてこれまたなんともアッサリとしたお別れでした。グレード10と12のナショナルイグザムが終わったということは、いよいよ次は自分たちの番。一年間が終わるんだなぁと感じた曇り空の1日でした。