ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

僕の今までのすべてが変わった二十七の春

2016年10月14日、天気晴れ&強風。

 

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いつまで続くかわからない教員によるストライキ継続中のナミビアです。今日は近くの村の木の下で集会をやるそうですが、もう昨日十分ちストライキの様子は見させてもらったので今日からは完全にフリー。どうなることか先が見えない状況の中、今朝ミッションで寮生活をしている子たちはなんと急遽実家に帰ることになりました。寮父さんたちが独断で決行した早めのホームウィークエンドです。この采配には拍手をしたい!このストライキで一番被害を受けているのは子どもたちです。一日中何もすること無く寮で待機する生活をさせるくらいなら、家族との時間を作ってあげようというこの決断は素晴らしいなと。しかし、残念ながらあまりに急な予定変更のため全員が全員帰れるというわけではないようです。帰るための交通費が無い子はステイせざるをえません。とにかく、一日も早く何かしらの変化が起こることを期待したいところです。

 

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といっても今日は金曜日!明日からは週末ということで少々罪悪感はありますが、自分は少し早めの休日モードに入らさせていただきました。少し重めの荷物を背負ってまずはルンドゥの街へ。すると一緒の車に同乗してきたのは同僚のマダムでした。ストライキには参加しないのかなぁと思っていたら、なんと昨日の行進という名の軽いランニングによって脚を痛めたそうで...。本気なんだなぁと彼女の姿勢に驚かされるとともに、準備運動はやはり大切だよなと。急な運動は危険です。ルンドゥ到着後、病院に向かう彼女を見送ったあとはWi-Fiの使えるレストランへ。いよいよ年末の旅行に向けての飛行機チケットを取り始めました。もう年末のことを真剣に考えないといけないそんな時期になったのかぁと改めて時間の経過を感じたところです。

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 それにしても暑い。一歩外に出ると刺すような日差しと熱風が襲いかかってきます。そしてそんなルンドゥの町を歩いているとちょっとした変化が。一つ目は道路工事が無事終了!メインストリートには中央分離帯ができあがり見事両側二車線の道路が完成しました。そしてもう一つ、我々JICAナミビア隊員のメインバンクであるネドバンク(NEDBANK)のルンドゥ支店の2店舗目がメイン道路脇のモール内にオープン!!今までは通りから少し離れた古いショッピングモールの2階にしかなかったネドバンクがこんな近くにできたということでこれは隊員的にはありがたい変化でした。

 

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さぁ今日はルンドゥをお昼過ぎに離れ、車に揺られて東へと進みました。今年に入ってからは一度も通っていなかったナミビア北東部に向かう道をおよそ200kmすすんだところにあるディブンドゥ(Divundu)という町が今回の旅の目的地。週末を使って今日から2泊3日の小旅行スタートです!200kmと聞くと自分は「近い」と感じてしまいますが、実際は結構な距離があるんですがね。

 

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 ディブンドゥは本当に小さな町で、北の街ルンドゥと北東の街カティマムリロ(近日訪問予定)の間にあるちょっと休憩できる感じのサービスエリア的なところです。ガソリンスタンドとスーパーがあるだけであとは特に何もありません。しかし逆に豊かな自然があるのがディブンドゥ!ブンヤの村を通っているカバンゴリバーもこの地まで続いています。そんなディブンドゥに到着後、宿泊予定のキャンプサイトに電話をしてお迎えをお願いするとやってきてくれたのは...ビーチボーイズ!!?実はつい最近ビーチボーイズを全部見直したところだったので、勝手に自分の中でドンピシャでした。ナミビア版反町の運転で宿へと向かいます。もちろん頭の中で流れるのは「Forever」。

(ちなみにこのビーチボーイズ、もう20年近く前のドラマになるので今とは違った価値観や人生観で物語が描かれているわけですが、今改めて見るとものすごく新鮮!ただ反町より竹野内だよねとか広末は可愛かったんだなぁというだけでなく、いろいろと考えさせられる深いドラマであることに気づかされました。特に「男の生き方」について。自分の海を探し続ける反町と竹野内、そして自分の海をもう一度取り戻そうとするマイク眞木。男ってワガママで、好き勝手で、でもいいもんだなと教わった感じです。そして彼らの過ごすひと夏と自分が今過ごしている2年間という長〜い夏が重なるところが。やっぱ夏だよなぁ!余談でした。)

 

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そしてガス欠することなく(ビーチボーイズの恒例の下り)無事に宿泊先に到着。今回お世話になるのはンゲピキャンプ(NGEPI CAMP)さんです。「ンゲピ」というのは現地語で「こんにちわ」を意味する言葉です。木々の緑と川の青、太陽の黄色が美しい中に、オーナーのオシャレ心が合わさったステキな空間が広がります。そしてこのキャンプサイトのツリーハウスに今回は泊まります。

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ハンモックに寝そべりながら見上げるのは間も無く満月を迎える月です。ルンドゥからたった200kmしか離れていない(個人的な感覚)のに、目の前にあるのは非日常の景色!そして聞こえるのはカバの鳴き声!!今日から3日間、久々の贅沢を満喫したいと思います。