ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

思っているだけじゃ何も変わらない! 思い切って念願のニューヨーク一人旅に出た二十四の夏

2016年10月13日、天気晴れ。

 

f:id:TPVC28-Namibia:20161014153610j:image

以前も紹介した現在ナミビアで議題となっている教員の給料問題。政府は今後5年間で給料の5%アップを確約しました。しかしナミビアの教職員組合NANTU(Namibia National Teachers Union)は8%アップを要求。政府はこの要求の受け入れを拒否しています。そして先日、教員の意思確認のための投票が全国各地で行われた結果、教職員組合としては断固8%アップ要求の姿勢を崩さないことが決定し、ストライキの実施が決定しました。そして本日、ナミビア全土を巻き込んだ独立以降初となる大規模な教員によるストライキが決行されました。JICA事務所から「ストライキには参加しないこと」と事前に連絡をいただいていたので、自分は今日は一日お休み。まぁ家にいたって仕方ないので...よし、行ってみるか!と朝から車をキャッチして普段向かうルンドゥの街とは反対の西方面、ブンヤの村が属するカバンゴウエスト州の州都、ンクレンクル(Nkurenkuru)へ。やはり気になるストライキ。一住民としてその様子を見に行ってきました。参加はしてませんよ!!

 

f:id:TPVC28-Namibia:20161014154009j:image

今回のストライキはこの時期に実施するというのが非常に大きなポイントとなっています。現在、ナミビアの学校では全国規模でグレード10と12の試験が実施されている真っ最中です。問題用紙は当然既に各学校に配布済みであり、全国共通のタイムテーブルのもと連日試験が行われています。その期間中にストライキを実施するということは、この試験に甚大な影響を与えることを意味します。試験日程の延期か、もしくはこのストライキが長引くことになればこの試験そのものが無効になることすらありえます。それでもいいのか政府よ!というのが教員たちの強気の姿勢です。

ですが自分は素直にこれでいいのかと疑問を感じずにはいられません。他人事だからこそそう思うのかもしれませんが、つまりこのストライキは子どもたちの未来と給料アップを天秤にかけているわけです。それだけ教員たちが本気であるということの現れではありますが、子どもたちのことを思うと...。ブンヤセカンダリースクールでは現在試験中の生徒はキャンプ中なわけです。彼らは学校が休業、教員が誰もいないという状況の中でも学校でのキャンプを今日も続けているわけです。食事は確保できるわけですが、果たしてこれでいいのか。難しい問題に直面しています。

 

f:id:TPVC28-Namibia:20161014155514j:image

しかし忘れてはいけないことは、教職員たちも本気だということ。本気で給料アップを望むからこそ、全国各地でストライキが起っているわけです。彼らだって自分たちのストライキが子どもたちに及ぼす影響をわかっていないわけがないと信じます。それを秤にかけても、彼らにとって5%か8%の違いは非常に大きな意味をもつのだなというのが今日彼らの姿を見て感じたことでした。もちろんこのストライキに関するニュースは現在ナミビアで大々的に報道されています。ちなみに、南の州のストライキにはなんと保護者も参加して一緒に給料アップを訴えているそうです。果たしてこのストライキがいつまで続くのか。教職員組合は8%の要求が受理されるまでこのストライキを続ける姿勢だそうです。

 

f:id:TPVC28-Namibia:20161014160150j:image

さぁ、せっかくンクレンクルに来たのでちょっと町を散策したいと思います。ここは一応州都です。日本で言うところの神奈川県の横浜、東京都でいう新宿といったところ。まぁ規模が違いすぎますがね。自分が毎週末出かけているルンドゥの町はカバンゴイースト州の州都でそれなりに発展しているわけですが、ここンクレンクルはお世辞にも栄えているとは言いがたい町です。それもそのはずで、このカバンゴウエスト州は年にカバンゴ州が東と西に分かれた際に制定されたナミビアで一番新しい州都なんです。なんと5年前までは今のブンヤの村のようになーーんにも無かったという話を聞きました。なのでその頃に比べたらお店ができたり道が整備されたりと発展したわけですが、これがンクレンクル最大のショッピングモールです。モールと呼んでおきます。

f:id:TPVC28-Namibia:20161014155809j:image

 少し歩くとまるで沖縄の竹富島を思い出させる風景が。そういえば23の夏は石垣島で原付で転んで大怪我したなぁと。余談でした。ガソリンスタンドの大きさで大体その町の規模がわかるわけですが、ンクレンクルはこんな感じ。栄えすぎていないのが逆にいいのかもしれません。

f:id:TPVC28-Namibia:20161014160348j:image

 ということで東のルンドゥとは比べてはいけない西のンクレンクル。残念ながらこの町にはちょっとお茶でも!なんていうロッジも無く、炎天下の中散策すること1時間でもうお腹いっぱいになります。まわりに観光スポットがあるわけでもないこのンクレンクルがこの先どんな町へと発展を遂げていくのか...!?楽しみにしつつ、やはり週末はルンドゥだなと確信したンクレンクル散歩でした。

 

f:id:TPVC28-Namibia:20161014153221j:image

ですが最後に一つ!ルンドゥには無くてンクレンクルにはあるものが一つだけあるんです!!ウェルカムボーーーード!!!まぁデザインは文字が大きすぎで街のマークが小さすぎだろと突っ込まずにはいられないわけですが、それでもこれをちゃんと作ったことを褒めてあげたいと思います。23枚目ゲットです。