ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

何でもいかに楽しむか いかに楽しませるかがポイント

2016年9月28日、天気おそらく深夜にパラっと降った気配があるが基本晴れ。

 

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もう水曜日!一ヶ月ぶりの移動の予定が待っている週というのはこんなにも時間が過ぎるのが早いのかと驚いています。まぁ授業準備もバッチリ終わっていることが生み出す余裕の影響もありです。水曜は1時間目が空き時間なので理科室にてまたいろいろと作業をしていると、シニアセカンダリーの数学を担当するMs.アベルが。昨日の朝に声をかけてくれたのも実は彼女でした。今年の一学期途中に新たな教員としてブンヤセカンダリースクールに着任した彼女がはじめは少し苦手だったんですが、今ではちゃんと学習指導について意見を交わすことのできる数少ない同僚の1人です。

そんなMs.アベルから以前「理科室にエレクトロスコープ(検電器)はあるか?」とたずねられたことがあります。彼女は数学の指導をしているわけですが、生徒たちにその反応を見せてあげたいということのようでした。残念ながら理科室には無いことを伝えてその時はそれで終わったんですが、今日理科室にやってきた彼女の手にはそれらしいものが!なんと彼女、自分で作ったようです。そして必要な部品を求めて今日は理科室にやってきました。まず彼女のその姿勢に感動!普通だったらじゃあいいやで終わらせてしまうところを自分で手作りしてくるその熱意!!彼女の思いに素直に感激しました。なのでもちろんお手伝い!中の電気の発生を示すアルミがイマイチだったので紙で試してみるとなんとか反応が確認できたのでそれでいくことにしました。彼女とは今後授業や教材づくりなどでも協力していけたらなと考えています。同僚への技術還元もそろそろ視野に入れないといけない時期になりました!

 

では、今日はグレード5の子どもたちが現在学習中の人体の仕組みについて書きたいと思います。ナミビアのグレード5では全部で7種類の機能について理解していきます。それぞれの名前と機能を英語だけで覚えようとしても難しいので取り入れたのがジェスチャーと一緒に覚えようという方法です。一つ一つそのポーズと共に紹介していきます。

 

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①骨格機能(Support system)

カラダを守り支えている骨や筋肉の機能。スケルトンの図が印象的なので子どもたちも比較的理解しやすいサポートシステム!この子はかなり気合入ってます。

 

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②血液循環機能(Circulatory system)

 血液を通して全身に酸素を運ぶ重要な機能。心臓がキーパーツ!子どもたちは自分の拍動を聞くことで心臓=サーキュレートリーシステムをイメージしてくれたかなぁと。英語だと名前が覚えづらい機能の一つです。

 

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③生殖機能(Reproductive system)

子どもをつくる機能。これは子どもたちの理解はかなり高いです。日本だと少し教えづらい内容で指導を躊躇ってしまう領域だと思いますが、ナミビアではグレード4の時点からちゃんとある程度のことを教えています。エイズの指導とも関わってくるのでアフリカではちゃんと向き合わないといけない大事なこと!それでも図を張り出すとやっぱり笑いが起こります。これは日本の子どもと変わらないなぁと。ジェスチャーは赤ちゃんをあやすポーズです。

 

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④呼吸機能(Respiratory system)

酸素を吸って二酸化炭素を吐き出す機能。その大切さは子どもたちも十分わかっていますがこれが一番名前の覚えづらい機能の様子です。この「リスピレイトリー」と③の「リプロダクティブ」がゴッチャになってしまいがち。繰り返し指導する必要性大です。

 

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⑤神経機能(Nervous system)

カラダが受け取った情報を伝達する機能。これは説明するのが一番ややこしい機能でした。いきなり大きな音を出して「驚いたでしょ!?」という感じで脳が反応していることを伝えてみました。なかなか内容は理解できていないかもな機能ですが、ナーバスシステム=脳!という意識は頭に染み付いてきたかなと思います。

 

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⑥排泄機能(Excretory system)

不要なものを体外に排出する機能。図にすると印象の無いこの機能。男性の生殖器と図が似てるので子どもたちの中にはきっと違いがわかってない子もいるだろうなぁと思いながらもあまり突っ込んで指導ができてません。触れづらいなぁと苦戦中。ジェスチャーはトイレに行くポーズです。

 

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⑦消化機能(Digestive system)

食べ物を摂取して消化する機能。口から入ったものが肛門から出てくるポーズをすると子どもたちは爆笑です。最初は苦戦していたダイジェスティブという言葉もジェスチャーと一緒だとスムーズに頭に入るようで、今では人気な機能の一つになりました。

 

ということで以上が子どもたちが覚えないといけない機能7種類です。それにしてもこのジェスチャーを子どもたちに指導している自分が自分で面白い。子どもたちのウケがよくなかったらどうしよう、スベったらどうしようなんて最初は思っていましたが、やってみると反応がすごくよかったので一安心。昨日はじめてやってみましたが、現在すでにその暗記効果を感じることができています。理科の授業というよりは日本の外国語活動でALTの先生がやるようなゲームのような感じですが、指導していて自分も楽しいのでよし!継続して取り組んでいきたい活動です。ちなみに次は人体の器官の名前も覚えないといけない子どもたち。これも楽しく覚えられるように現在作戦を練っているところです。

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