ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

わからないことに対して「わかりません」と素直になれるのは素晴らしいこと

2016年9月19日、天気晴れ。

 

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昨日は疲れが溜まってたのもあり夕飯も食べずにそのまま眠りにつきました。しっかり体力を回復してまた新しい一週間に備えるためにはとにかく睡眠が一番!しかし、起きても先週末から続いているノドの痛みは消えず。乾燥のせいかもなんて思っていましたがやはり明らかに風邪でした。それでもカラダがだるいとかはないので問題なし!今日は初めて朝会での国歌斉唱の際に国旗の掲揚が同時に行われました。掲揚をするのはグレード12の生徒たち。おそらく今日から始まるキャンプに向けての精神統一を兼ねていたのかななんて勝手に想像しています。全く関係ないかもしれませんがね。

 

改めて、今日からグレード12の生徒のキャンプ生活がスタートしました。キャンプと言ってもいわゆるキャンプではありません。日本語訳するなら「勉強合宿」が正しいかと。本日から学校で寝泊まりをして朝から夜まで勉強漬けの日々がナショナルイグザム(グレード12全国統一試験)最終日の10月26日まで続きます。その期間なんと一ヶ月以上というとんでもない長さです。要はそれほどこの試験が非常に重要であるということです。さっそく生徒たちは必要な荷物を昨日の内に学校に運び込み、これまで彼らが教室として使っていた部屋が宿舎となりました。この様子はまた後日写真で紹介したいなと思います。

 

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授業にも熱が入るグレード12。カウンターパートのMr.ゲンダは生物を担当しています。もう指導は一通り終わっているのでここからは試験対策に重点を置いている様子です。グレード12でさえもやはりネックなのは英語。英語の設問に対しての回答の仕方、回答を書く際のポイントなどを繰り返し生徒たちに指導する彼の姿が最近はよく見られます。こういう指導は実はグレード12だけでなく全学年のどの段階においてもとても大切なことだなと。自分たちのもてる知識をアウトプットするために必要な英語の力の育成が必要不可欠です。

授業が終わるとMr.ゲンダの周りには人だかりができます。わからないところはわかるまで聞く。キャンプをやることでいつも以上に先生たちと過ごす時間が増えるために質問ができる機会も増えます。勉学に集中する環境を作ること、何でもわからないことをたずねることができる環境を作ることがこのキャンプの目的。このチャンスをものにするためにさっそく生徒たちは頑張っています。

 

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さぁグレード12の生徒たちも頑張ってますが、グレード5と6の子どもたちだって負けてません!まずはグレード6から。先週は分度器と角度についての学習をすすめてきましたが、今週はいよいよ本題の図形に入っていきます。とその前に押さえておかないといけない2つのキーワードが!で、本当は昨年グレード5の際に習っているはずなんですが...おそらく忘れているだろうなぁと。そして念のために授業のはじめに子どもたちにたずねてみました。

「Perpendicular lines って何?」

約60人いるクラスでわかりますと手を挙げたのは0人。全員気持ちのよい「わかりません」!!でした。だよね!ということで昨年の学習内容を今日はじっくりふり返りました。ちなみに質問の答えは「垂直」のことで、今日もう一つのキーワードは「平行」(Parallel)です。2つの線が〜という感じで丁寧に説明するとなんとなく思い出した子どもも何人かいましたが、ほとんどの子が全く新しい内容の学習をしているという感じで話を聞いていることが何とも面白いなぁと感じました。そして最後はカラダで覚えようのコーナー。腕を十字にして垂直。ウルトラマンポーズも垂直。腕を2本真っ直ぐにして平行。今日もまた新しいポーズが増えました!

 

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そしてグレード5はついに先週準備していた教材が日の目を見ました!グレード5は新しい単元Human bodyの学習がはじまりました。そこでまずは実践的活動(Practical investigation)として人体の7つの構造をスケッチし、その機能をワークシートにまとめるという活動を考えました。これをグレード5で教えるのかと正直そのハードルの高さを感じているところですが、この単元はやりようによってはすごく楽しくなるなと!そのためのまずはスケッチです。小さい教科書を写すのでは面白くないので大きな紙にドドンと描いたものを黒板にバンと貼り付けました。

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ふだん図工があまり行われていないブンヤセカンダリースクールですが、子どもたちは絵を描くのが大好きです。じっくり見て描いてねと伝えるといつもは常に騒がしいグレード5の子たちも自然と静かに。みんな一生懸命ワークシートを使って作業をする姿を見ると頑張って準備した甲斐があったなと嬉しくなりました。この活動は今週水曜日か木曜日まで続く予定です。

 

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今日の締めくくりはこの一枚で。いつものように仕事を終えて帰り道を歩いていると目の前で蟻塚(いたるところにあります)の土を砕いている生徒が。何をしてるの!?とたずねると

土を食べてるの!

と笑顔で答えるその彼女。冗談でしょうと思っていたんですが、そのあと手に持っていた土をチョコでも食べるかのようにパクッと!!彼女はちなみにグレード10の生徒です。恐れ入りました。