ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

今あの頃に戻れるのなら迷わず居酒屋バイトをしてみたい

2016年9月9日、天気晴れ。

 

暑い。一昨日も同じことを書きましたが、暑い。夕方4時に日陰で洗濯しているにも関わらず暑いです。去年の今頃は「少しでも日焼けだ!」なんて思ってわざわざ日向に行って洗濯をしていた自分に正直引いてます。夏がジワジワと迫ってきているナミビアです。

 

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今日は授業は4時間目で終了!その後同僚の車に乗せてもらいブンヤから東に15kmほどのところにあるレビーハクセンベセカンダリースクールにやってきました。ここで行われるブンヤ地区の教員の会合に参加するためです。日本で言うところの近隣の学校の先生の集まり的な感じです。それにしてもこのレビーハクセンベセカンダリースクールが広くてとっても大きい学校です。ここはグレード8から12までのセカンダリースクール。キレイな学生寮が建ち並び、ちょっとそこら辺の学校とは違うエリート感が漂っていました。

 

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なんと学校内には広い体育館のような施設まで!キレイな椅子がビシッと並んだこの場所で今日の会議が行われました。それにしても立派な施設でビックリ!こんな学校は今まで見たことがありません。そして生徒たちによる歓迎のセレモニーはカバンゴ族伝統の踊り。実は昨年行われた地区のダンス大会の優勝はこの学校でした。それだけにまぁ教員だらけの会場だろうが物怖じしない肝の座りっぷり!今年の地区大会本戦は間も無くです。ブンヤセカンダリースクールからももちろん出場します。このレビーハクセンベセカンダリースクールのイメージカラーは黒と黄色。制服から正門、校舎内の装飾からダンスの衣装に至るまで全てがいわゆる警戒色で統一されています。見るからに強そうな彼ら。そんな彼らへの昨年3位のブンヤのリベンジを期待しているところです!

 

で、本題の会議の内容ですが...まぁ心ここに在らずで聞いてました。内容的には教員のみんな頑張ろう!ということなんですが、電話会社のよくわからない話や教員の住宅ローンの案内など、まぁ正直ほぼ他人事の内容でした。しかし、衝撃を受けたのはモチベーショナルスピーチという教員のやる気を感化するためのお話。どういう衝撃だったのか。それは

全然わからない!

ナミビアで生活してもう一年以上が経過しているのにも関わらず、今日のそのスピーチだけは本当に最初から最後まで何を言ってるか全くわかりませんでした。これはショック。話し手はナミビアンではなくアメリカの方だったのでとにかく早口でさらに発音も聞き取りづらかったわけですが、それでも全くわからないというのは悔しさを超えて驚きでした。自分の英語力に自信を失ったわけですが、まぁ今更慌てても仕方ない!大事なのは気持ちですからね、気持ち。頑張れよ!というメッセージは受け取れたのでそれでよしとします。

 

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おそらく平気で2時間くらいは会議が伸びるんだろうなぁと予想していたんですが、なんとあっさり終了!そして実はこっちが今日一番のメイン、お昼ゴハン!!ご飯は白米とサフランライスの二種類から選べることのできるまぁなんとも贅沢なランチ。これが目的でやってきた先生たちは絶対にいるだろうなと容易に想像できました。もちろん自分もその内の一人。美味しくいただきました。

 

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ということでお昼を食べたら自由解散!あっさりと終わったことに逆になんだか違和感がありますが、貴重な金曜午後の時間を自分のことに使えるのはいこと。ブンヤに帰る途中、ドライバーさんにブンヤの手前10kmほどのところにあるマーケットに寄ってもらいました。ここではトマトやタマネギ、ピーマンなどの野菜が手に入ります。1籠N$10。ここは車で通り過ぎるだけでもその野菜の彩りがとっても綺麗なスポット。個人的にはブンヤ近くのプチ観光ポイントです。

 

では、最後は昨日の面白い発見の続きを一つ。

 

ナミビアの子どもたちと「仕事」

日本だと高校生にもなるとそろそろバイトをして遊ぶためのお金を稼がないとなんて思い始める頃だと思います。月の小遣いだけでは足りませんからね。ナミビアの子どもたちもそれは同様です。むしろ小遣いなんてものは無いのが当たり前なので必要なお金は自分で稼ぐ!これが普通です。

ナミビアでいう高校生はグレード11と12の生徒にあたります。実は昨日、理科室で仕事をしていると2人の女生徒がやってきました。「今忙しくないですか?」とたずねてきた彼女たちの用件を聞くと

CVを作ってほしい!

とお願いされました。仕事を得るために必要なものらしいんですが、CVって何??何をすればいいの??

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Curriculum Vitae、略してCV。日本でいうところの履歴書というやつです。彼女たちの依頼は自分たちで手書きした履歴書をワードの文書にして作成してほしいというものでした。どこの学校に在籍していたのか、何を履修したのか、自分の言語能力などを打ち込んでいきます。日本の履歴書のようなフォーマットは無いようですが、記載内容に関してはルールがあるようでした。最後にはちゃんと自己PRも載せてバッチリ仕事をくださいアピール!フォントサイズやレイアウトは自分が手を加えてあげて立派なCVに仕上げてあげました。

彼女たちはグレード12の生徒たちです。今月末、もう間もなく始まる国家試験は10月末には終わります。このCVはその後すぐに始まるホリデー期間の仕事を得るためのもの。このCVにグレード10の修了証のコピーを添付して希望先の職場に持参するそうです。そこで気になったのが、グレード10をパスできなかった生徒たちは一体どうなるのか。彼女たちの話によると、そういう生徒は仕事を得られないとのことでした。ではどうするのか。例えば道端で自分の小さなお店を開く。あとはチャイナショップなら雇ってくれるとのことでした。彼女たちが働きたい大型スーパーなどはグレード10の卒業が必須条件だそうです。

雇ってもらえたらなんかサービスしてね!と言って2人に印刷したCVを渡しました。きっと彼女たちなら雇ってもらえるはず!ですがその前に大事な大事な試験が待ってます。試験勉強も頑張るんだよー!!