祭のあとの余韻に浸る時間は切なくも美しい
2016年8月28日、天気晴れ。
ついにトレードフェアも最終日を迎えました。日本だとこういう行事の際に必ず気にしないといけないのが天気予報ですが、ここナミビアでは全くその心配が必要ありません。なぜなら当然「晴れ」だから!今日も相変わらずのかんかん照りです。
しかし今日は3日目にしてトラブルからスタート。ここ最近の風の強さとこれまでのテントへの無理が重なり朝ブースに到着するとなんとテントが壊れていました。この照りつける日差しの下で丸一日過ごすのはかなり酷です。ということで簡易的になんとか日差しを防げるだけのテントを骨組みと紐を使って設営。無いならあるものでなんとかする!青年海外協力隊の精神を垣間見ました。
④リーフレット配布
今回のトレードフェアのために2ヶ月以上前から制作が始まっていたこちらのリーフレット。ナミビアの人たちに伝えたいことをシンプル且つわかりやすくまとめるために、隊員全員で力を合わせてイラストやレイアウト、文面にまでこだわって作った日本を宣伝するリーフレットです。しかもそれを首都でカラー印刷!ステキな一枚が完成しました。
今日も相変わらず暑い1日でしたが会場でこれを配って話しかけると興味をもって足を運んでくれる方々が少なくありませんでした。リーフレット効果炸裂!
⑤ひらがな紹介
そしてリーフレット配布と並行して行ったのが名前をひらがなで書いてあげるコーナーです。これがものすごくナミビア人にはウケがいいです!自分の名前がヘンテコな曲線の文字に変形されて表されるというのがすごく面白いようです。じっと書き手の筆の動きを見つめます。そして書き終わるとだいたい笑いが起こります。たしかにひらがなは他国の人から見れば奇妙な文字ですね。
このひらがな紹介コーナーには気がつけば人だかりができていました。この名前はリーフレットの裏側のスペースに書いてあげるのでちょっとしたお土産になります。
大切に持って帰る人の姿を見ると嬉しくなりました。こんな強面のオジサンもこの笑顔です!
あまり機能はしませんでしたが自分でひらがなを書くという体験もさせてあげようと考えていました。隊員が書いた鉛筆の下書きを筆でなぞります。この筆という筆記用具もナミビアの人にとっては珍しいものです。
このように日本固有のひらがなという文字にたくさんの人に触れてもらいました。名前を書き終えたあとにはなんと「ありがとう」と日本語で言ってくれる人がいました。これもまたリーフレット効果!ありがとう、心温まる魔法の言葉です。
3日目の今日は副大統領が会場に現れるなどようやくトレードフェアが本格的に開始!という日だったようで来場者の数もこれまでで一番多かったような気がします。最高の盛り上がりで終わる今回のトレードフェアです。そして最後を締めくくるのが
⑥南中ソーラン
毎日ブースを閉める前に南中ソーランを披露してその日の仕事に幕を下ろしました。初日はなかなか人が集まりませんでしたが、2日目には人の輪ができて、そして3日目最終日!たくさんの観客が足を止めて自分たちの踊りを見てくれました。ナミビアの人たちはダンスが大好き。他のブースでもダンスパフォーマンスが始まると人だかりができます。そしてそのダンスを黙ってじーっと見るのがナミビアの人たちの特徴です。踊っている最中は少し不安が過ぎりますが、踊り終えると今日は拍手が起こりました。よかったよかった!最高の気分で今年の自分たちの祭、トレードフェアが幕を閉じました。
そのあとは打ち上げ!まぁ毎日打ち上げているわけですが、今日はみんなでブライ!!このブライを目指して頑張ってきたと言っても過言ではありません。実は個人的に昨年のこのブライには苦い思い出が。昨年、スーパーで生の牛タンを見つけた自分は先輩隊員から「処理が大変」という忠告を受けたんですが、それでも食べたい!ということで牛タン処理を担当しました。そして実際そのタンの皮を剥ぐ作業がとんでもなく大変だったんです。まだ自炊のレベルも低く包丁の扱いにも慣れていなかった自分は...左中指をスパッとやってしまったわけです。トレードフェアが終わったーー!というところへ指の痛みがズキズキ。今でもその古傷がズキズキ...はしてません。が、それが昨年のブライでした。
ということで今年は牛タンリベンジ!我ながら処理が上手にいきまして、ケガすることなくキレイに牛タンを切り出すことができました。うん、やっぱり牛タン最高です!そしてビールが美味しい!!トレードフェア、終わりました!!!