ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

言葉にはときに世界を変えてしまうほどのとんでもないチカラがある

2016年8月1日、天気晴れだけどモヤッと。


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今日から心機一転8月がスタート。外に出るとそんなに寒くない!と思ったら風はやたら強くなんだかミステリアスな朝でした。

 

 今日も朝からスタッフミーティングが白熱。テーマは学期末試験に関してです。もうすでに始まっているこの学期末試験。今日からはいよいよグレード8から10もテスト期間に突入しました。が、今回おそらくナミビア中で問題になっているのがこの試験の捉え方です。数週間前に国からの通達があり、グレード8から12のセカンダリースクール(日本でいう中学高校)に関してはこれまで通りExamination(イグザム)として行うが、グレード4から7のシニアプライマリー(小学校高学年)に関してはTest(テスト)として各校でそれぞれ適切に行いなさいという指示が入りました。...は??という感じで自分も意味がわからずあわててカウンターパートに確認しました。要は、セカンダリースクールは国レベルの公式な試験として行うが、シニアプライマリースクールは各校に任せます!という国のかなりの丸投げ体制がとられたわけです。それにしてもまた急でしょうと。年度始めからわかっていればそれに応じてまた指導も変わったはずなのに二学期終わりのこの時期にいきなりこんな指示が入るとは。なので、同僚たちもこのテストなのかイグザムなのかよくわからない二学期末試験を前に困惑しているところです。ナミビアの子どもたちにとってはこの点数が全てと言っても過言ではないくらい重要な意味を持つ学期末試験。テストだろうがイグザムだろうがそんな言葉の違いは正直どうでもいい!とにかく子どもたちのためにちゃんとしたカタチで試験期間に突入してもらいたいところです。

 

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まぁそんな白熱したスタッフミーティングは時間になろうが終わることはなく、当然のように20分遅れで朝会がスタート。20分も外で立って待っていた子どもたちが落ち着くわけはなく、今日はこれまでで一番と言っていいくらいざわついていました。そんな子どもたちを見て自分は待たせてしまったんだから仕方ないと思うんですが、同僚は納得がいかない様子で終始子どもたちを注意していました。こういう時、なんとも言えない複雑な心境になります。そしてこの朝のざわついた締まらない感じを今日はどのクラスも一日中引きずっていたなぁという印象でした。試験まであと一週間、子どもたちのモチベーションも高めていきたいところですがなかなか難しそうな予感です。

 

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そんな今日の授業の最後に面白いことがありました。とりあえずこちら。グレード5の子どもたちは先週の授業以降かざぐるまに本当に興味をもってくれて指導者としては嬉しい限りです。今日も自分で新たなかざぐるまを作っている女の子の姿が。軸になる部分はなんとこの時期に育つ植物のトゲの部分を使ってました。これにはビックリ!こういう自然のものを使うという発想がなかった自分に気付かされた瞬間でした。爪楊枝がなくたってできることを教えてくれた彼女に感謝です。

 

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そして今日は長々と授業をしてもあまり効果は期待できないと判断して最後のクラス授業は下校10分前に終了。でもまぁ10分何もしないというのもなんなのでチョット何かやろう!ということで「かざぐるま」の日本語を子どもたちに教えることにしました。ひらがなだとこう書くんだよ〜と言ったあとに漢字も紹介して、特に何かがあるわけではなく淡々と説明していました。そして、それぞれの漢字の意味を教えようと漢字の読みをローマ字で書いた瞬間でした。子どもたちがソワソワし始めたんです。なんだ??と思っていたらそのソワソワは一気に拡大。クラス中が初めて見る異様なざわめきをみせました。グレード5の子たちはこういう時に現地語しか使わないので自分は事態がつかめません。何?いったい何が起こった??もしかしてこの文字に何か意味が!?と思ってざわつく中何とか子どもたちに事情を聴いても子どもたちも説明しづらい様子でした。そんな中でようやく最後にわかったことはこの「KURUMA」という言葉が彼らが学校では使ってはいけない現地語の言葉になっているということでした。ほぅ!!これには新鮮な衝撃がありました。だってクルマです!ナミビアにはバンバン日本車が走っているのに!!そのあと子どもたちに日本語の意味を説明すると彼らも驚いていました。これは面白い発見でした。言葉って不思議ですね。