ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

修学旅行に行くと男子はきまって木刀に魅せられる

2016年7月5日、天気晴れ。

 

ちょうど1年前の今日、自分はどんな気持ちでいたっけなと。いよいよ出国を明日に控えた日本で過ごす出発前最後の1日。荷造りに追われていた?航空会社によって機内に持ち込める荷物の量が異なっていて、ナミビアは23kgのキャリーを2つまでというきまりがありました。が、完全にオーバー。まぁ今考えると持ってこなくてもいいものばかりを詰め込んだなと。それでも荷造りを終えるとようやく出発するんだという気が高まったのを覚えています。

そして日本は当たり前ですが夏だった!夜は同じく明日出国する同期仲間で新宿に集まり、ビアガーデン的な場所で飲んだなぁ。みんなで無事カエルことを願って乾杯!でも心なしかきっと出国が目前まで迫った事実に緊張していたんだろうなと思います。なーんか酔ったわけではないんですが所々忘れてます。酔っただけかな。そして家に帰って日本で過ごした最後の夜。...日本はまるで夢のような世界だったななんて1年後のナミビアで生活している自分は今思っています。ナミビアで過ごす今が自分のリアルになっているというこの一年の大きな変化をまた1つ実感するところです。

 

さっ、そんな荷造りも無事に終えたあの日から1年後。ようやく日の目を見たものがあります。出国前、同僚の方々や友人、教え子や保護者の方々からたくさんのお土産をいただきました。英語で日本の言葉や文化を紹介する本、クロックス、今治タオル、ネクタイ、おりがみ、箸、けん玉などなど数え切れません。その気持ちだけでもう嬉しさでいっぱいで、自分を支えてくれるたくさんの人々の存在に背中を押されました。本当にありがとうございました。全部ちゃーんと使っています!

 

と言いたかったんですが、まぁさすが大学時代の友人です。彼らがくれたのはなかなか乙な日本の文化を紹介するオモチャでした。ですが使いどころがわからない。んー、これをどこでどう使う?でもいただいたからには是非使いたい。...とここで良いアイデアがひらめきました!

 

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ここ最近ちょっと不調気味の算数の学習。お金を数えたり、金額を足したりするところまでは順調でしたが、だんだん難しくなってくると子どもたちの表情も曇り気味でした。グレード6で学習するのは買い値、売り値と損得勘定。暗いムードになっていたところでよし、ここだ!ミスターこじまの商品として活用しよう!!そしてついでに

 

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以前先輩隊員から譲り受けたものもここで活用!子どもたちはきっと喰いつくはずだ!!

 

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いやー、歓声が上がりました!なんだなんだそれは!?と子どもたちも興味津々。まぁこれを出したところで算数の問題に対する理解が高まったかと言われるとそれは定かではありませんが、まぁとにかく嬉しそうだったのでもうそれでよし!!左の男の子は「本当に買いたい!!」ともう興奮しっぱなしでした。そこでこれこそ本当の学びだと思い問題を出しました。

 

「コストプライス(買い値)は10ドルです。ミスターこじまは40ドルの利益を出したいです。さぁ、セリングプライズ(売り値)はいくら?」

 

まぁ授業終わりの最後の時間でクイズ的な感じで出したのでグダグダな問題で終わったんですが、そのあとの中休み。

 

「せんせー!今買いたい!!」

 

と彼があわててやってきたんですね。まぁ待て待てと落ち着かせましたが、その手に握られている50ドルを見て思わずニヤリと笑ってしまいました。

 

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もっとチャチャっとやり過ごせるかなと思っていた買い物の学習ですが、なかなかそう上手くはいかないようです。予定を延長してもう少しだけこの学習を続行していこうと思います。刀を振り上げるポーズを教えたらなんと浴衣の女の子までそのポーズ!かわいいなと。今度はちゃんと帯も持ってこようと思った本日の算数の授業でした。

 

今日は午後に教科部会の話し合いがありましたが、その内容はまた後日にでも書けたらなと思います。ということでちょうど今、3度目のグリル調理でようやく最高の火加減のポークチョップの生姜焼きが完成!して食べ終えたところです。その味と柔らかさに大満足な状態で一年間のふり返りの5つ目を書きたいと思います。

 

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⑤やっぱり自分はこの仕事が好きなんだなということを知った

英語で授業ができるかな?自分の言いたいことはちゃんと伝わるかな?黒人の子どもたちとの信頼関係が築けるのかな?まぁ一年前の自分は真面目には考えていなかったものの、少なからずやはり海外アフリカでの教員としての活動に不安を抱いていたのはたしかだと思います。現職教員という立場で青年海外協力隊としての活動をする上でもやはりその責任はすこーーしは感じています。でもだからといって特別なことはしてません。日本にいた時と同じでいつも通り!子どもたちのために日々授業を考えて実践する毎日です。そして反省の毎日。子どもたちの実態が未だに理解できていないところがあり、授業がうまくいかないことの方が多いのが事実です。それでもこの一年なんとかここまでやってきてようやくブンヤセカンダリースクールの一員として胸を張って授業ができるようになったかななんて思い上がっています。語学の勉強を疎かにしているのは反省ですがね。そして思うこと。国が違っても、言葉が違っても、文化が違っても!教えるって楽しいなと思う自分がいます。楽しいから続けられます。そして教えられるんだという事実に驚いている自分がいます。人間の可能性ってすごいんだなと。

今年あと半年、こっからが自分の正念場。今の自分にできることに打ち込んで、子どもたちのため頑張っていきたいと思います。