ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

お金じゃ買えないものもあるけれどやっぱりお金は大事

2016年6月28日、天気晴れ。

 

寒い。とにかく朝が寒い。アフリカの冬を肌で感じています。アフリカで吐く息がまさか白くなるなんて。朝のコーヒーが本当に身にしみる今日この頃です。

 

今日ふと気がついたナミビアの面白いなと思う学校現場の風景を2つ。1つ目。

「黒板を消すのは子どもの仕事」

まぁこれは日本でもそうだと思うんですが、たとえば授業中に黒板がいっぱいになったから消すという場合も子どもたちに消すように指示をする先生の姿が。時間的には自分で消した方が早いところですがそれは子どもの仕事!としっかりと分けているようです。教師と生徒の立場というのがはっきりとしているなと感じた場面でした。そしてもう1つがこちら。

 

「堂々としている教育実習生」

これは正直未だにビックリしています。先週からまたまた5名の大学生がブンヤセカンダリースクールに教育実習生(スチューデントティーチャー)としてやってきました。そんな彼らの堂々とした態度に驚かされるここ最近!スタッフミーティングでは席数が十分ではないために立っている先生がいる中、イスに座っておしゃべり。学校内をイヤホンで音楽を聴きながら歩く。さっそく生徒に自分の荷物持ちをさせる。その姿はもはやベテランの教師そのもの!まぁ小さな村なので、教育実習生のほとんどが同僚の親族や顔見知りだそうです。なのですぐに学校に馴染むことができるだなと。教育実習生だろうが一教師としてのプライドをすでに持っている彼らの姿に刺激を受けています。

 

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さぁということで自分も一教師として授業に力を入れていきます。今日からグレード6の算数も新しい単元に突入です。単元名は「Money and finance」。グレード5の土の学習同様にこのお金と金融に関しての学習も日本の小学校の学習課程にはないものです。

グレード6では原価や売り値、利益や損出などについての言葉の意味を理解して、それらについてを算出する技能を身につけていくこととなっています。将来、自分たち自身の力で生計を立てていかなくてはならない村の子どもたちにとっては非常に重要な学習の入り口です。ちなみにセカンダリー(グレード8)からはEntrepreneurship(起業)という科目の学習が始まります。こちらは進級科目の1つです。アフリカならではの生きるため知識と技能を身につける学習。しっかりと指導をすすめていきたいと思います。

 

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とその前にやはり必要な基礎計算力。やはりどんな計算をするにもたし算&ひき算は必要不可欠です。放課後の学習時間に教師が入って補習授業(エクストラクラス)をする方向で今学期途中から動いています。スケジュールも出されていて、自分は火曜と木曜に授業をすることになっています。が、このシステムがちゃんと機能しているのかは不明です。最近は午後4時から行われているサッカー大会の関係で子どもたちも放課後学習どころではない様子も。それでも、自分がクラスに入って問題を黒板に書いて取り組ませると夢中になって計算の練習をする子の姿があるので意味はあるような気がしています。本当はもっと個別に指導をしたいんですが、それはまたサッカー大会が終わって時間にゆとりができてからにしたいと思います。今日は6Bのクラスでした。

 

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夕方の冬の日差しが眩しい帰り道。歩いていると前から子どもたちが待ち伏せしていたかのように出迎えてくれるのがなんともかわいいです。なんだか今週は叱ったり楽しかったり嬉しかったりと起伏の激しい日々を過ごしています。そして今週末はホームウィークエンドということで子どもたちは一ヶ月ぶりに実家に帰ります。てなことで子どもたちも気分が高め。まぁこんな時はいろいろある気がしますが、急がず焦らずのアフリカンスタイルでいこうと思います。

 

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それにしても本当にキレイな夕日です。毎日ビミョーに違う色や輝きで楽しませてくれるこのサンセットタイム。夕日に照らされる川がまたなんともステキでこの時間がここ最近の自分の癒しになっています。こんな風景が毎日見られることがいつの間にか当たり前になっていましたが、改めてその特別な瞬間に心を動かされた本日の日の入りでした。