ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

放課後の遊びの約束に胸を高鳴らせたあの頃の懐かしい記憶

2016年6月23日、天気晴れ。

 

今日から今週の残り2日はすでに作ってある課題(トピックタスク)とテスト(トピックテスト)を実施するのでちょっと気がラクな感じです。グレード5も6も二学期最初の単元がいよいよ終わります。そして気がつけば6月も残すところ約一週間。日本だと祝日が無く運動会後の燃え尽きた感と本腰を入れて授業をすすめないといけない現実に追われる体感時間の非常に長い6月です。が、今年の6月はなんだかよくわかりませんがとにかく「えっ、もう!?」っていうくらいに早かった。いろいろやったはずなのに、何もやってなかったような気もして不思議な心地がしています。ということで本日はトピックタスクの1日です。

 

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グレード5は熱や光を発生させる身の回りの道具について、その名前と使用方法を書いてまとめる課題を与えました。といってもグレード5の子たちにワークシートを渡して、はいそれではスタート!というのはかなり厳しいです。なので先日使用した写真を一枚一枚見せて、この道具の名前を左のマスに、そしてどうやって使う道具なのかの説明を右のマスに書いてください!と一つ一つ丁寧に説明しながらクラスで一緒にすすめました。しかしここまでやっても伝わらない子もいるのが実際のところです。やはり英語の壁が立ちはだかります。

 

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なので道具の名前のスペルや道具の説明の英文法の間違いなどは一切気にしません。なんとなく子どもはこんなことを書きたいんだろうなと感じ取ります。知識はあってもそれを英語でアウトプットできない子がいるのも事実です。この問題に関しては自分ではどうすることもできず日々悩んでいます。悩むだけで終わってしまっていますが。

そして面白かったのがこの写真を見せた時の子どもたちの反応でした。これが何をする道具かは子どもたちはわかっているようでした。しかし、名前が出てこない。現地語ではわかるけれど英語の名前がわからない...。とそこで子どもたちがざわつき始めました。

 

「...ケンウッド!!!!」

 

道具に書かれているKENWOODの文字を発見すると答えを見つけたように喜ぶ子どもたち。それはメーカーの名前だから違うよ!なんてあわてて説明してももう遅し。嬉しそうな子どもたちに免じてケンウッドもマルにしてあげました。

 

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 グレード6は少し挑戦的な課題を!2から31までの数の約数を書き出すというかなり重めのトピックタスクをプロジェクトとして与えてみました。といっても約数は一度覚えてしまえば変わることがないということを伝えていたので、賢い子はノートをチェックして以前書き出した約数をワークシートに記入していました。こういう頭の使い方ができるようになったのも成長だなと!

まだ約数の効率的な見つけ方は教えていません。今はとにかくひたすら数を1から順にわっていき、あまりがあるかないかを一つ一つチェックするという地道な方法で約数を求めています。何でもかんでも技能重視で指導をすすめている算数ですが、やはり基本的な考え方というのも少しは知っておいてほしいという意味も込めてのこの課題です。一つ一つ丁寧に計算する子、頭の中で数をわって約数を書き出す子(中にはちゃんと正解を書いている子もいたので驚き!)、そしてあきらめる子と様々でした。

 

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ということで今日も1日があっという間に終了。そして今週から校内のサッカー大会が始まっています。放課後の時間を使って行われているこの大会。職員からの発案なのか子どもたちからなのかはわかりませんが、まぁこういう楽しみも学校には必要だと思うのでよし!と思う反面、毎日夕方4時から試合が始まるので放課後の自習の時間を有効活用してわり算指導がしたかった自分にとっては少し残念な気持ちも...。が、もうここは切り替えです!勉強よりも大事なものも世の中にはたくさんあること。このサッカー大会もそのうちの一つであることを忘れてはいけないなと。

 

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しかしこの大会、参加するのはグレード8から12のセカンダリーのクラスのみ。そしてサッカーはナミビアでは男子のスポーツ。一部の子たちでワイワイやるのかなと思っていましたが、放課後になると学校中の生徒たちがグラウンドに集まっていました。参加できないプライマリーの学年の子は応援しながら自分たちもコートの外でミニサッカー!女子は男子の活躍に黄色い声援を!放課後にこうやって学校に集まって子どもたち同士で楽しい時間を過ごす...青春してるなぁとキラキラしている子どもたちの姿が羨ましいここ最近の風景です。

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