ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

子どもたちの笑顔こそが世界を動かすエネルギー

2016年6月16日、天気晴れ。

今日という日が終わろうとしています。学校の決定により休業となった本日。本当だったらいきなり休みになった1日をいったい何して過ごしてやろうかとものすごく喜びたいところなんですが、休みだからといって何か特別なことができるわけではない環境です。日本にいたらちょっと都内に出かけたり、おいしいご飯でも食べに行ったりしたいですがね。なんで朝遅くまでグータラとベッドの上で過ごし、起きたら天気もいいので洗濯、そして3日ぶりのシャワーを浴びてとまぁ質素な休日をおくりました。パソコンで事務仕事でもしようかと思ったんですが結局開かずじまい。こんな休日も悪くはないものです。

アフリカの子どもの日ということで何かあるのかな?なんて期待もしていたんですが、教会では特にイベントはなくこちらもしずかーな1日でした。ブンヤの村では子どもたちが教育の権利を守るために立ち上がる必要性も無いようです。nbc(Namibian Broadcasting Corporation)は今日の子どもの日に向けた記事を投稿していました。

The Ministry of Education through its inclusive education campaign has since 2012 sent more than two thousand street children back to school.

教育省は子どもの教育のために力を尽くしていますよという宣伝ですね。こういう記事を見るとナミビアにもストリートチルドレンがいるという現実を知らされます。普段は全くもってその存在を感じません。ですが、Mr.ゲンダはこの問題をしっかりと認識していました。ナミビアという国でこの国の教育のために、子どもたちのために活動をしているわけですが、自分がいかに断片的な部分しか見えていないかということを痛感させられる事実です。が、今の自分にできることは目の前の子どもたちの教育に専念すること。6月16日、Day of the African childという日のことをこれからも頭に入れておきたいと思います。

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ということで今日は今、教会の敷地内で女子生徒たちが取り組んでいる野菜栽培についてお伝えしたいと思います。二学期が始まってすぐ、今月頭くらいから夕方4時過ぎになると鍬を持ってなにやら作業をしている子どもたちの姿を見るようになりました。草が生えていた広い敷地もいつの間にかきれいに整地されていて、気がつけばもう何かを植えたあとのようでした。そして昨日の夕方初めてその畑におじゃましてきました。

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畑はウネではなくくぼみができていて、そこに一つ一つ野菜の苗が植えられていました。こちらはタマネギです。そしてそのくぼみ一ヶ所ずつに水をまいていきます。一学期はこの畑のとなりでトウモロコシ(メイズ)やマハングーと呼ばれる植物を育てていた彼女たち。土曜日になると雑草取りや害虫の駆除などの仕事をしていましたが、この時期は雨季だったので水やりというものは存在しませんでした。ですが今は乾季です。毎日の夕方の水やりが今の彼女たちの日課です。水を汲んで、水をまいてを繰り返していきます。なかなか大変な作業です。

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こちらはトマトのゾーン。まだ植えたばかりなので赤い実はついていません。ここに実がたくさんなったらいい写真が撮れそうだなと。栽培の仕事は彼女たちにお願いして、収穫の楽しみだけを味わおうとしている自分...。すみません。

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そしてこの後ろにチラチラ見えるのが葉物野菜ですね。キャベツだったっけな?ちょっと忘れてしまいました。後日もう一度確認したいと思います。それにしてもまぁとにかく毎度元気な女の子たちです。この女子パワーがブンヤを支えていると言っても過言では無いかもしれません。自分も彼女たちに元気をもらっている内の1人です。

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収穫は8月頃になるとのこと。それまで毎日この水やりは続きます。なので自分も時間を見つけて様子を見続けていきたいなと。彼女たちが仕事に取り組んでいる間、となりの広場では男子たちが元気よくサッカーをして遊んでいます。日本だったら文句の一つや二つ、いやもっと出そうな感じですが、ここではこれっぽっちも出ません。女子には女子の、男子には男子とそれぞれの役割がキッチリと別れているところにまた一つアフリカらしい文化を感じたところです。楽しそうに仕事をする彼女たちの姿は見ていてとても気持ちがいいです。自分も見習います!