旅を通して自分を見つめ直す 旅を通して自分を磨く

2016年4月29日、天気晴れ。

ついに、一学期最終日がやってきました。いつの間にか日の傾きも大きくなっていて、季節の変化を改めて感じたところです。教会敷地内を出ると真っ直ぐ伸びる並木道。その下に無造作に置かれた袋が。

中を見てみるとマルーラの実でいっぱいでした。地面にたくさん転がっていたこの実も、ようやく食べ頃を迎えたようです。昨日の散策の帰り道、ここで一生懸命マルーラの袋詰めをしている方々に出会いました。どうやら集めて、これを必要としている人のところに送るそうです。で、そんな作業中の彼らに美味しそうなマルーラを１つ選んでもらい、初めて食べてみました！うん！おいしい！！皮は食べないそうなので向いてみると中にはブドウのような、マンゴスチンのような食感の果肉が詰まっていました。そしてジューシー！味はブドウとウメを足して二で割った感じでしょうか。食べたことの無い味でした。種が大きいので食べるところが少ないのが残念。話によるとビタミンCが豊富らしいです。

さぁ、最終日の本日。ですが、同僚は大忙しです。さっそく自分を見つけると

「ちょっと手伝ってくれ！」

と声がかかりました。断る理由も無いので話を聞くと、校長に提出するクラス成績一覧表のU評価(不合格)に赤マルをつけてほしいとのことでした。まぁ難しくはないので機械作業スタート！...ですが、おいこれ大丈夫か？？作業を進めているうちにこっちの方が不安になりました。ほとんどU評価じゃん！？

これがグレード4の実態でした。当の担任は全く動揺とか困った様子もなくケロッと。まぁ仕方ないという結論なんだろうなと感じたところです。たしかに、こりゃ仕方ない。

で、こんな作業を最終日にしている教員もいるので、自分の成績表を受け取りに来た子どもたちは外で待ちぼうけ。中には実家からわざわざ成績表を取りにだけ来た寮生の子も。やはり自分の成績が気になるのは日本もナミビアも変わりません。

成績表にはクラス順位も記載されています。A評価が7点、B評価が6点というように評価ごとに点数が決まっていて、その合計点で順位が決まるそうです。写真真ん中の子はグレード8のクラスで2番目の成績をとった子です。すごい！と褒めたんですが、彼の口からは一言、

「算数が難しいんだ...」

たしかに、彼の成績表を見るとA、B、Cが並ぶ素晴らしい成績なんですが、ただ１つ算数だけがE評価。二学期、時間があったら個別に指導してあげることを約束してあげました。この写真の3人はやる気満々トリオ！宿題はもちろん九九表を可能な限り覚えてくること！と伝えておきました。きっと彼らならやってこれると信じてます。

さぁ、これにて一学期勤務が全て終了。今日から約1ヶ月の長い休みに突入します。ですが、昨日までなんの準備もしてなかったので、まずは荷造り。今回は通常の荷物に加えていろいろ準備しなくてはいけないものがあったんで少し時間かかりました。が、バックパック背負っての旅も回を重ねるごとに少しずつ荷物を減らすということを覚えてきている...気がします。結局重くなってしまいましたが、準備完了です！

教会敷地内のゲートを出て、ここから約1ヶ月に渡る長期旅行がスタートします。どんな旅になるのか！？期待と不安を抱えつつ、本日午後ブンヤを出発しました。

そういえば、これでようやく自分の生活もウィンタータイムで動きます！学校が終わるまでの期間はブンヤだけが特例のサマータイムでしたが、これで世界標準に。日本との時差は8時間になりました。...8時間！早く慣れないとなと。そして、夜のルンドゥの街から今回の旅はスタートします。写真は夜8時頃のガソリンスタンド。この時間帯でも車が多いです。夜間運転するも、街灯は皆無。ナミビアで交通事故が増えるホリディシーズンです。気を引き締めていかないとなと。

で、自分が乗るのはこちら！夜の道もこれなら少しは安心。今夜はインターケープ(Intercape)と呼ばれるバスに乗り首都ヴィントフックに向かいます。初めての車中泊。ドキドキです！