ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

目を凝らして 耳をすまして 見つけてみよう 虫の知らせ

2016年4月18日、天気晴れのち曇りで一瞬雨。

テスト期間に入ると朝のスタッフミーティングの時間にも余裕があるのでいろいろと話し合いが行われます。
「教室の施錠をしていないクラスがあるが、どうすればよいか?」
放課後の自習時間があるため、授業が終わったら鍵を閉めるということができません。そこで、生徒に鍵を預けるの先生もいるんですが、そうすると鍵を忘れたりなくしたりするトラブルが発生。鍵を一括で管理する体制が整えばいいのかもしれませんが、なかなか難しそうです。
「前校長のフェアウェルパーティー(歓送会)はどうなってるのか?」
昨年末に退職された前校長の歓送会をやるという話になったのが今年のはじめ頃だったと記憶しています。教職員から100NDずつのカンパも。しかし、どうやらこの会の開催は無くなったようです。じゃあそこでどうするか?お金をそのまま渡そう派、何か贈り物を買って渡そう派、贈り物とお金を渡そう派。みんな真剣に話し合っていました。

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テストもついに半分の4日目。今日はSocial Sutudies(社会)です。試験内容はこんな感じでした。

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とにかく知識詰め込み型の社会の学習です。言葉の意味や内容を問われる問題が並んでいました。これはグレード6の試験ですが、内容的にはなかなか難しいことを覚えているんだなという印象を受けました。

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等高線をもとに断面図を描くという学習は日本だと中学生の内容でしょうか?

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そして、天気記号もナミビアではグレード6で学習するようです。しかし、いったいこの村で天気予報図と関わりがある生活をしている子が何人いるのか。テレビもインターネットも無い暮らしをしている彼らにとってこの学習がはたして必要なのかなと感じるところでもあります。ちなみに二学期はどうやら世界地理について学習するようです。そこにはアジアの内容も入っていて個人的には嬉しく思いましたが、自分たちの住んでいるナミビアという国に対する理解もなかなか難しいブンヤの子どもたち。ナミビアの社会科学習もいろいろと課題がありそうな気がしました。

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帰り道、学校沿いを歩いていると何やら作業をしている人たちの姿が。彼らはフェンスの金網を補修してくれていました。今年に入ってから学校の入り口のゲートが新しくなるなど、学校周りの補強に予算が割かれているようです。ですが実はこれ、セキュリティーレベルを上げるのが目的ではなく、学校の敷地内に動物が入らないようにするためなんです。個人的には学校に牛やヤギがいる風景が好きなんですが、同僚の中にはよくないことだと考えている人もいるようです。ブンヤだから仕方がないと思うんですが、そこは学校としてのプライドなのかなと。フェンス張りありがとうございます。

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そんな帰り道の途中でこれまた目に留まったのがこれ。3年生の国語ですかね?「ありの行列」あまりに長い行列だったので思わずしゃがみこんでその様子を見てしまいました。動画で撮るとありたちの動きが一段と面白く映るのがなんとも不思議です。きっと虫たちも冬支度を始めているのかななんて思った帰り道でした。