ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

ライス イズ ビューティフル

2016年4月16日、天気晴れ。

昨夜、コンビとタクシーを乗り継ぐこと約8時間かけてやって来た場所はオゴンゴ。ちょうど3ヶ月前に田植えをしたところです。ということで、今回の旅の目的はその植えた稲の収穫!自分が植えた苗たちはどれだけ成長しているかなと期待いっぱいで迎えた本日。

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大学の敷地内の一画にある田んぼに3ヶ月ぶりにおじゃましました。まわりの植物の様子もガラッと変わり、3ヶ月という時間の経過を感じたところです。そして田んぼに到着すると、稲穂がちゃんと垂れ下がった自分たちで植えた稲の姿が!収穫のスタートです!

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もう一度ここオゴンゴのことを少し紹介したいと思います。ここはナミビア大学(通称ユーナム)のオゴンゴキャンパスで、主に農業関係の研究が行われています。そして、ここですすめられているプロジェクトの1つがアフリカで育てることのできるお米づくりです。アフリカのお米と日本のお米をかけ合わせて作られた品種がネリカ米と呼ばれるお米です。今回自分たちが植えたのもネリカ4という品種の稲になります。

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自分たちの稲の姿を見てまず感じたことは、背丈が低いことでした。うまく成長しなかったのかなと思ったんですが、実はこれもネリカ米の特徴の1つでした。あまりに伸びすぎると風の影響を受けるためとのことです。水があまりなくても育つ、1つの穂に多く実がつかないなど、他にも特徴があるネリカ米です。さぁ、その稲をカマを使って刈っていきます。稲を握った瞬間に、自分が植えた苗が立派に成長していることを感じました。

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田植えの時は4時間以上もかかった作業。ずっとかがんだ姿勢でラインを揃えて苗を植えていく作業は本当に大変だったことを覚えています。そして、自分の田植えラインの半分までが遠かった。田植え作業の大変さを身をもって痛感した3ヶ月前です。それが今回はサクサクすすむ稲刈り作業。次々に刈っていった稲がどんどん積み上がっていきます。あっという間に自分のラインが刈り終わってもまだ1時間も経っていませんでした。田植えの時はあんなに時間がかかったのになと。それでもやはり簡単ではない刈る作業。カマの扱いに慣れていない自分のヤワさを感じさせられました。そして、ようやく慣れてきた頃に刈り取り作業終了。気持ちのいい達成感がありました。

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日本の小学校でも5年生がお米づくりの活動に取り組むことがあります。が、小さな田んぼ、もしくはバケツを使ったお米づくりの体験であり、1人が植えることのできる苗の数にも、刈ることのできる稲の数にも限りがあります。なので、子どもたちの感想は「楽しかった!」というものが多いです。もちろん、その後の社会科の学習を通して、大きな田んぼで稲作にはげむ人々の苦労について考えますが、それはあくまで想像です。
今回のナミビアオゴンゴでのお米づくりを通して、楽しいの先にある大変さもぜひ日本の子どもたちに体験させてあげたいなと感じました。そして、その大変さを経験したからこそ味わえる収穫の真の喜びも!

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収穫のあとは、脱穀と精米の作業も体験させていただきました。ここでは機械が登場!簡単に進む作業の中に、農業の機械化のすごさを感じました。

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そして、作業のあとはネリカ米で食べる日本のカレーでした!お米がうまい!!と感じることができるのは日本人に生まれた幸せの1つかなと思います。このネリカ米の普及がアフリカの人々にもお米のおいしさを広めることになることと思います。
そして、やっぱり日本のカレーが1番!おいしいお米とカレーの組み合わせに、食べる手が止まりませんでした。