ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

自分たちの暮らしを支えている農業のことを我々はどれだけちゃんと理解しているのだろうか

2016年4月14日、天気晴れ時々曇り。

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非常にゆったりとした時間が流れすぎていて、生活リズムに違和感を覚えているところです。テスト期間中は基本的に7時頃から学校勤務が開始なんですが、そこから中休み過ぎて10時半までは自習タイム。もちろん、子どもたちのみならず大人の認識も自習時間=自由時間です。ということで、学校に来てからの約3時間はなんとも言えないグダグダな時間が過ぎます。早くテストを終わらせて、学期末休みを長く取ればと何回も思うんですが、全ては州の教育委員会が決めたことなので従わなければならないようです。ということで、テスト2日目です。

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本日のテストはAgriculture(農学)です。この教科はおそらくアフリカならではのものだと思います。ブンヤセカンダリースクールでは大事な進級科目の1つに位置付けられています。では、どんな内容なのかをテストを参考にしながらご紹介したいと思います。

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Agricultureでは、農耕や牧畜に関する知識や農業経営のノウハウなど農業に関して幅広く学習していく教科です。正直自分も問題を読んでいてわからないものが多々あります。農業、牧畜がナミビアの主要な産業であるとともに、子どもたちの将来の生計を立てるのに大いに役立つことから教科として設定されているのだと思います。たとえば写真の問題。これはグレード6の子たちのテストになります。上の穴埋め問題を見てみると

①タバコの葉は○○を作るのに使われます。
②○○は靴を作るのに使われます。
③動物や魚の骨は○○を作るのに使われます。
④○○は紡いだり織ったりして布地になり、シャツを作るのに使われます。
⑤トウモロコシは病院で使用される○○を作るのに使われます。
⑥○○はインスタントコーヒーを作るのに使われます。

というように、農産物がどのように使われるのかという知識が求められています。①や④はなんとなくわかるんですが、②は??でした。わらじのこと?何だ?と思い、答えをたずねると「A.動物の皮」でした。たしかに!なかなか面白い教科です。下の問題は、食料の保存方法に関する問題。日本の家庭科でも教えてみるのも楽しいかもなと感じました。

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ただ、今日はテスト前にいろいろとドタバタしていました。理由は簡単。テスト用紙の準備が間に合っていなかったんです。指導担当がホッチキス留めをすることになっているんですが、それをやっていなかったというわけです。試験直前まで、いや試験時間になってもまだ綴じる作業を続けていました。でも、こういう時に助け合う姿勢が見られるのがブンヤセカンダリースクールのいいところの1つです。中には、1つのテストが6枚綴りで、それを9クラス分綴じなければならないような同僚もいて、そういう時にはみんなで協力しています。
May I help you?
いい言葉ですね。

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ですが、直前までドタバタの余波はその後のテストにも。印刷機の不具合もあり、片面が白紙のままだったということはよくあることですが、確認する時間もなかったようでそのまま子どもたちに配布。想像がつきますが、テスト開始後すぐに続々と子どもたちの手が挙がります。なので、急いで増刷。クラスに入ってテストの枚数を再度確認させて、ようやく落ち着いた頃には半分時間が過ぎていました。

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印刷すると絵が黒くなって何が何だかわからない問題になってしまうのもよくあることです。この問題に関しては作った本人も答えがわからないようでした。テスト前の準備、確認も大事だなと感じたところです。

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今回のAgricultureのテストの最後には指導担当であるMr.カザンガからのメッセージが書いてありました。学年によってビックリマークの数が違うのが面白いなと思ったんですが、さりげない最後の一言に彼の子どもたちに対する思いを感じました。彼もまた子ども思いのステキな先生の1人です。