ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

当たれ当たれと思っているビンゴより 当たるな当たるなと思っている指名の方が高確率で当たるのはなぜだろう

2016年3月14日、天気曇り時々雨。

朝一、職員のみんなの格好をチェック。あれ?普通だ。Facebookでもご丁寧に「本日はホワイトデーですよ!」なんて通知が入ってたんで、てっきり今日もなんか色にこだわったファッションで同僚は出勤してくるのかなと思ってたんですが、いたって普通。仕方ないから、自分から聞いてみました。
「今日はホワイトデーだからファッションになんかポイントがあったりするの?」
すると
「ん?ホワイトデーって何??」
どうやら日本だけのようですね。バレンタインデーのちょうど一ヶ月後に設定してお返しの日にするあたりは、日本人ならではの感覚ですかね。あっ、等価交換!(まぁ等価ではないと思いますが)で、そのあと同僚にホワイトデーっていうのはねって話をしてあげたら「それはすばらしい!」と、感動していました。

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さぁ、そんな本日は朝から衝撃的なことが起きました。教科主任に呼ばれて失礼しますと部屋の中に入り腰を下ろしたのも束の間。申し訳ないという文言から始まった話の内容は、ワークショップに参加してきてくれとのことでした。いわゆる出張です。まぁこの時点で気分は冴えませんでした。昨年末に理科の指導案改定に際してのワークショップに行ってきたんですが、まぁーなんというか、んーー、なんとも言えない感じだったので、できればもう参加したくないなというのが正直なところでした。まぁでも行けと言われたら行くしかないですからね。ただ、問題はそのあとでした。

「from nineth May to twentyth May」

ん?え?トゥエンティ??トゥエルブじゃなくて???しかも、一学期終わったあとの長期休暇中ですよね???
撃沈。うそだろー。マジかよー。夢の長期休暇さよならー。...てヘコんでたんですが、そのあと教科主任から追加情報が入りまして、リージョン(州)で10名参加のワークショップだそうで、追って参加者が決まるとのことでした。州で10名!?...だったらおそらく大丈夫だろ。自分に声はかからないよ。大丈夫だよ。...大丈夫だよね?
てなわけで、当分油断できない状況となりました。ハァー、このドキドキはいつまで続くのか。夢と希望の長期休暇か、はたまた地獄の2週間缶詰ワークショップか。結果は後日報告致します。

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グレード5はついに2単元目も終了!ということで今日はトピックテストを実施しました。今回で3回目のテスト。初回、2回目は小手調で問題も簡単にしておいたのですが、今回から少し難易度もあげてみました。そうすると案の定、できない。かなり結果はボロボロでした。その最大の原因は「英語」です。

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教科指導も含めて授業は全て英語で行われています。なのでテストの問題ももちろん英語。ただ、これがナミビアの教育の大きな問題点の1つです。理由は簡単で、子どもたちは英語が読めないんです。書くのもかなり厳しく、ノートに書いた文面を思い出してそのまま書くのが精一杯です。自分の言葉で説明するなんていうのはまずできません。そんな中、理科用語が混じった問題の内容を理解して答えを記述するというのは子どもたちにとってはとてつもなくハードルの高いことです。

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それでも一生懸命な子どもたち。とにかく授業で自分が言った言葉や、自分が書ける動物の名前を書く。それが彼らの最善の策なんです。驚くのはほとんどの子がテストで空白を作らないこと。わからないから書かないという選択肢はなく、とりあえず書く!この姿勢はナミビアの子たちのよさだと思います。まぁそこに結果が伴わないのがかわいそうなところでもありますが。彼らの頑張りが報われるように、新たな取り組みを考えていかないとなと改めて感じました。

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本日最後に今更なんですが、JICAの広報誌クロスロードの2016年1月号の表紙に自分が撮影した写真が採用されました。すみません、本当に今更です。もうすぐ4月号が刊行されるというこのタイミングであえての告知です。たまたま今日、JICAの調整員さんから表紙のデータが送られてきたので、それで思いついたわけです。

自分が撮った写真が表紙になるっていうのはなんだか不思議な感じです。これは去年撮影したもので、個人的にもお気に入りの一枚です。で、突然昔のことを思い出しました。昔父親が使ってたフィルム式のカメラ。少しずつ自分もカメラに興味を持ち出して、旅行とかの特別な時に「1枚だけ!」ってお願いして撮らせてもらっていたなーと。あの1枚しか撮れない!っていう感じ。最近忘れてるなー。今はとにかく連写連写でそのあと1番いいやつをチョイス。的な感じですからね。大学の頃の使い捨てカメラ時代も懐かしい。現像したらどうでもいい写真が大量に出てきたっていうのも今となっては笑える思い出です。
ブログを書き始めてから今まで以上にスマホで写真を撮ることが増えました。1枚しか撮れない!その一瞬しか撮れないステキな写真をこれからも撮っていきたいなと思った次第です。