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ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

シリーズものの映画はどんなに面白くなくても『ファイナル』的な言葉がつくとついつい見たくなってしまう

2017年3月16日、天気晴れ。

 

首都生活ももう2日が終了しました。 つまりブンヤを離れて2日が経過。...今頃勉強してるのかな?放課後学習がそろそろ始まるな。...頭の中には子どもたちのことがいつも片隅にあります。...帰りたいなぁと思うことも。本当に夢でも見ていたかのような楽しかったブンヤで過ごした日々。撮り溜めた写真をふと見返すと時たま不思議な感覚に陥ることもあります。確かに自分はブンヤの地にいたんです。教師として活動して、クラス担任までもたせてもらい、一人の「せんせー」としてブンヤで暮らしていたんです。それでもなんだか不思議。まるで誰かの映画でも見ている感じです。楽しかった。何度言っても足りない言葉をまた言いたいと思います。ありがとう!

 

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今日もいろいろやることはやったんですが、昨日のJICAナミビア支所で行われたこれが本当にラストの最終報告の内容をサラーっと紹介したいと思います。現地スタッフのMs.ムンダが企画してくれたこのプレゼン。ゲストには首都ウィントフックがあるコマス州の教育委員会や教育省、ナミビア大学や日本大使館など様々な関係各所の方々が!なので今回のプレゼンは教員向けというよりももっと広い視点で自分の考えや実践を紹介する方向にしようと考えました。

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まずは自己紹介。ナミビアで初めてプレゼンに日本の写真を使いました。この2枚を見比べると我ながら不思議です。あっ、日本で教員やってたんだ!とそちらに驚かされます。今や肌の黒い子どもたちが目の前にいるのが当たり前の感覚。日本に帰ったら...楽しみです。

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自分の任地であり勤務先のブンヤセカンダリースクールからの要請はこの2つでした。 今日はこの内の1番目に関してフォーカスしていきますと。

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そして結論を最初に言う欧米スタイルで。2016年度の自分の受け持った教科、学年の成績をまずは示しました。全員を進級点に到達させられなかったのは事実です。みんな進級させるぞ!と意気込んでいたんですがね。まだまだ自分にも足りないところがあるわけで、これがゴールではありません。やはり教師も日々成長していかなくてはならない!日本だと忘れがちなこの感覚をこれからも忘れずにいたいと思います。

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ちょっと日本と比較してみるのも面白いかなと思い、日本とナミビアの成績評価方法について紹介してみました。学習に対する関心・意欲や態度、思考力、表現力、知識技能などまぁーーー細かく一つ一つの項目に対して評価を行う日本の教育。項目は細かいのに評価に際しては点数ではなく3段階の少々ボンヤリとした規準を用いるのが面白いなぁと。対してナミビアは点数一本!!!!!40点以上進級、39点以下留年!!これほど気持ちのいい規準はありません。点数だけが全てじゃないと言いたいですが、そんなきれいごとは通用しません。点数が全てです!日本とナミビア、それぞれの評価方法にはメリットもデメリットもあり、一概にどちらが良い!とは言い切れません。ですが、現在自分は完全な『ナミビアの教員』です。ナミビアでは点数が絶対なんです。

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じゃあその点数絶対の教育の中で自分に求められることは。答えは一つ。子どもたちに点数を取らせる!これができなければナミビアの教員としては失格です。ではどうすればいいのか。当然ですが子どもたちが点数を取るためには学習内容を理解させ、テストで正解を書かせないといけません。そのために自分はどのように学習指導を行えばいいのか。自分が大事にしてきたキーワードは3つ。『わかりやすく』『楽しい』授業を『英語』で実践してきました。ここからは実践紹介です。サラーっと。

 

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グレード5『人体』の学習です。

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ジェスチャーを使って人体機能を『わかりやすく』覚えていきます。

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実際に7つの人体機能のジェスチャーを披露するとビジターのみなさんにもかなりウケました。言葉と概要とキーパーツを同時に覚えられるジェスチャー。嬉しかったのはビジターの一人の方から「これは『楽しい』にも含まれるね!」と言ってもらえたこと。そう!そうなんですよと。『わかりやすい』と『楽しい』はリンクするんです。

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そしてフラッシュカードで子どもたちの課題である『英語』での理解を促進させます。実際にフラッシュカードを使った授業の様子を動画で見てもらいました。

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学習内容の定着はカードゲームで『楽しく』行います。日本のかるたは改めてすごいツールだなと感じます。

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そして厳しいですが大事なのは結果です。この実践の結果もしっかりと明記。今でも去年この学習指導を行なった子どもたちにジェスチャーを見せるとパッと答えられる子が少なくないのが嬉しいことです。この単元は本当に指導していて楽しくて仕方なかったのを今でも覚えています。思い出の単元です。

 

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グレード6『図形・測定』に関する学習です。

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ここでもジェスチャー大活躍!!理科以上に無機質な言葉が次々と出てくる図形の学習。その冷たい言葉たちに命を吹き込むのがジェスチャーです。頭ではなくカラダで覚える『わかりやすい』手立てになります。

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フラッシュカードにカードゲームも算数はこの単元に関しては非常に有効でした。試験でよく出る図形の名前や角度の種類を『英語』で書かせる問題の対策としても、学んだことを使って『楽しい』を体験する機会としても万能な手立てです。

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そして見せ場はこちら。こんなこともできるんだよと。1平方メートルを実際に作る!!

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1立方メートルを実際に作る!!!量感を育てるという意味もありますが、一番の狙いは算数ってスゲーー!を感じてもらうこと。算数って『楽しい』んだよということを少しでも多くの子どもたちに感じてもらえたかなと思います。

 

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最後はグレード6『四則計算』の学習です。

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『わかりやすい』指導のためにはまずは子どもたちの学習状況を知るところから。これがすごく大事。

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子どもたちのレベルを理解し、そこから子どもたちに適した指導をしていきます。

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子どもたちの学習状況は常にチェック。一人一人に合わせた指導はナミビアでは非常に難しいのが実際ですが、ベストは尽くしたいところです。

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忘れちゃいけないのがホームワークの重要性です。ナミビア、特にブンヤの子どもたちにとって宿題は『楽しい』ものでした。これには当初ビックリさせられました。習ったことを実際に使って問題を解く。この喜びや楽しみは日本の子どもたちにも伝えたいなぁと。

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ステップバイステップは時間はかかります。指導も大変です。ですが、子どもに合わせた学習指導こそ究極の『わかりやすい』につながります。

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そして子どもたちにとっての一番の『楽しみ』。それはテストで点数を取ることです。テストで点数が取れれば自信がつく。するともっと勉強がしたいという意欲が生まれる。もっと頑張れる。頑張った分だけまたテストで結果が出る。この流れに子どもたちを乗っけてあげるためにはやはり日々の学習指導が何より大切。簡単ではないですが、やりがいはハンパないです。

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こちらが結果。他でもない子どもたちの努力があったからこその結果です。わり算と二桁のかけ算に関しては完全なるゼロからのスタートでした。成長真っ盛り、どんどん伸びていく子どもたちの姿を間近で見ることのできる幸せを感じた日々でした。

 

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プレゼン終了の前に体験コーナー!!重役の皆さんを相手に授業です。1から10を日本語で覚えよう!ということでフラッシュカードとジェスチャーを使ってレクチャー。「5」は「GO」、「9」は「q」、「3」は「SUN」という風に数字にジェスチャーをつけていき暗記活動に取り組みました。みんな楽しそうでよかった!!

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ということで結論。『わかりやすい』『楽しい』『英語』の3つを軸に授業をつくりあげるというのが自分のナミビア教育研究の結論です。フラッシュカードやジェスチャーはその一例!

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最後に。子どもたちの笑顔と未来のために授業をつくりましょう!というメッセージで締めくくりました。日本でもこれは同じです。このナミビアはブンヤセカンダリースクールで学ばせてもらったことを今度は日本での教育活動に還元していきたいなと思います。もちろん今度は『日本の教員』として。

 

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これにて全ての業務は終了!本当に自分自身がとっても楽しいプレゼンになりました。黒人さんを目の前にしてもなーーんも緊張しなくなった自分。相変わらずの変な英語でもドーーンとやり切ることができるようになった自分に拍手です。お疲れ様!そしてプレゼンの機会をくれたMs.ムンダさんに感謝です。

さぁ、もうこれで3日後の帰国を残すのみ!最後の帰国準備に取り掛かります!!