ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

たどり着いたゴールよりもここまでたどってきた道のりにこそ特別な意味がある

2017年3月10日、天気晴れ。

 

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いろいろ思うことはありました。なんで今日に限って校外学習!?最終日なのに。だけど仕方ない!でも最終日だよ...。正直今朝のスタッフミーティングの段階ではまだ納得できていない自分でした。が、そのあとすぐに自分の気持ちは一変!!校外学習に行く前のワクワクドキドキでてんやわんやな子どもたちだったんですがいきなり彼ら2人に声をかけられたんです。あまりに突然だったので驚いてしまったんですが、彼らの言葉、一言一句完璧に脳裏に焼きつきました。

Mr. Kojima, thank you for teaching us.

なんてステキなことを言ってくれるんだ、君たちは!!しかも彼らは去年一年間理科を教えた子たちで、グレード6に進級した今年は授業は受け持ってないんです。正直疎遠になってしまっていたんですが、そんな彼らが校外学習に行く前に自分のところにわざわざやってきてこの言葉をかけてくれたんです。そしてあとになってジワジワとこの言葉を噛み締めてはグッときています。幸せなサプライズでした。こちらこそありがとう!!

 

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彼らのおかげで気持ちが吹っ切れました。まずはグレード5の最後の授業。彼らは今日も全員いるのでこれがブンヤセカンダリースクールでの自分の本当のラストレッスンとなりました。今日もジェスチャーとフラッシュカード全開で楽しく授業!彼らとはたった3ヶ月だけの付き合いとなりましたが「もっと教えたい!!」と思えるヤル気と元気に満ちた非常に楽しいクラスでした。きっとこのクラスの3学期の理科指導は後任の隊員が引き継ぐことになると思います。そのとき彼らがジェスチャーを一つでも覚えててくれたら幸せです。楽しい時間をありがとう!!たくさん学ばせてもらいました。

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そしてグレード7。彼らとの思い出は濃いです。自分がブンヤセカンダリースクールに来てからずっと授業を受け持たせてもらった学年になります。最初の学期は理科、そして2016年度から今日まで算数を指導してきました。やはり算数の指導はとにかく体力と気力の勝負でした。思うようにいかないことばかりだった一年前。そのために試行錯誤するも何度も悩まされ続けその度に子どもたちにイライラしてしまう自分が悔しくて。それでも何とか応えてようと努力をする子どもたちの姿があったからこそ自分も頑張れました。共に成長し高め合ってきた仲間のような気分です。そんな彼らも年齢的には思春期真っ只中。懐かしい写真を見るとこの2年の間にずいぶん大人っぽくなったなと驚かされます。日本でいうところの中学高校くらいの年齢の彼らを指導できたことはこれまた自分にとって貴重な経験になりました。この先日本で中学高校の教員にチャレンジしてみるのもありかもなーなんて。まぁそのためには今の自分の学力では厳しいので勉強必至ですがね。たくさん失敗してたくさん悩んでたくさん笑った彼らとの時間は最高の思い出であると同時にこの先の自分にとっての大きな糧でもあります。彼らに教わったこと、決して忘れません。ありがとうございました!

 

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さぁ、実はまさかがもう一つ。これは事前にわかっていたのでサプライズではなかったんですが、今日は年に数回、もしくは一回しかない保護者を交えたペアレンツミーティングが開かれるということで学校は4時間目でおしまいでした。これにも勤務最終日がドンピシャで重なるというのがまたスゴイ!なので子どもたちが帰ったところからまた気持ちを切り替えて理科室の整理整頓を。当初の構想では『日本の理科室を!』なんて考えていましたがなかなか時間もなく力を入れられなかったのでとりあえずきちんとできる限りの範囲で整えて帰ろうと!理科準備室もだいぶそれらしくなりました。あと少し手を加えてほどよいところで切り上げようと思います。

 

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夕方5時。とりあえずこれで今日の一区切りというところまできたので仕事を終えて学校をあとに。すると同タイミングで校外学習に行ってきた子どもたちが帰ってきていました。どうだった!?と聞くとどの子もものすごく満足そうな表情でグーッド!とかグレイトという返事をくれました。とても楽しい学びになったようでよかったです。さらにはなんとアンゴラの国境まで行ってそれを越えたとか!子どもたちの中にはルンドゥの街にも滅多に出ることができない子もいます。そんな子たちも含めて今日は彼らにとってとても特別な日になったわけです。彼らが楽しそうに帰ってきたので自分もスッキリ!今日が最後だと思って出勤しましたが、自分にとっての本当の最後の一日はブンヤの村を去る前日なんだなという風に感じるようになりました。まーーーったく最後感がないので。なので来週13日月曜日が本当のラスト!最後まで存分にブンヤライフを満喫したいと思います。

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