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ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

たくさん悩んで たくさん笑って たくさん学ばせてもらった自分は幸せ者

睦月 首都上陸編 活動報告

2017年1月28日、天気晴れ。

 

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本日は昨日の帰国報告の続きです。第1部は個人研究授業と称して自分の授業を通して1年半の活動の成果を報告させてもらいました。第2部は「個人授業研究報告」と銘打って自分の授業の構成や指導のポイントを自分で解説していきます。簡単に言えばお笑い芸人が自分のネタの笑いのポイントを自分で説明するというまぁ正直恥ずかしいことなんですが、これも報告だ!ということで張り切っていきたいと思います。

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少し前の青年海外協力隊のキャッチコピーに「世界も自分も変えるシゴト」というのがありました。印象に残るオシャレなこの一文。自分も好きでナミビアで生活をしているとたまにふと思い出すことがありました。ですが、この「変える」っていうのがすごく難しい。自分もはじめは「変えよう」と思ってました。子どもたちの成績、同僚の指導方法、学校の組織としての仕組み、あわよくば学習指導要領なんかも。ですが難しい。こっちは世界を変えると意気込んでいても肝心の相手は変わろうとは思ってないなんてことの方が多いのが現実です。いつの間にか独りよがりになっていた自分も過去にはいました。でも自分がここに来た意味は...。そんな自分の導いた自分なりの結論がこれです。「世界を自分も楽しむシゴト」。楽しくないと始まらない!楽しむところから世界を変えていこう!!

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ここからは今回発表した授業をベースに自分が考える授業の展開や支援のポイントを説明していきます。まずはやはり目標がなければ授業ではありません。今回だと14州の名前と位置を正しく理解することが目標になります。そしてそこにもう一つ付け加えたいのが「学習活動を楽しむ」という目標です。学びを楽しむことができるようにするためにはどんな活動や手立てが考えられるか。授業の展開に入っていきます。

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まずは導入。ここで子どもたちに「難しい」「できない」「わからない」を感じさせてしまうとその瞬間にスイッチがオフになってしまいます。なので入口を広くして「楽しい」の土台に子どもたちを乗せます。例えば算数は面積の学習。面積が何かはわからない子どもたちでも実際に1㎠を使って紙の大きさを測ることはできます。この「できる」をまず最初に感じさせることがポイントです。

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そしてナミビアの学習指導で避けては通れないのが暗記活動。知識詰め込み型の教育なのでどうしても覚える作業が入ります。が、これが楽しくない。ノートに書いてハイおしまいだと楽しくないし覚えることもできない。そこでカラダを使ったエクササイズ!遊んで覚える学びです。これは本当に有効でした。

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エクササイズにいろんなバリエーションを加えることでさらなる知識の定着を図ります。フラッシュカードやカルタはその一つの例です。覚えたこと使うとカードが取れる!その事実がさらなる子どもたちの学びへの意欲を引き出します。そして何より楽しい!

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最後は自分の成長を自分で感じるための宿題やテスト。できなかったことができる自分に出会ったときの喜びには言葉にできないものがあると思います。わかる!書ける!!マルがもらえた!!!これが子どもたちに与える効果は絶大です。もっと難しい問題にも挑戦したい!次の暗記も頑張りたい!!こんな学びの「楽しい」の土台に子どもたちを一人でも多く乗っけてあげられるよう日々様々な実践を試行錯誤の中で繰り返してきました。

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①パワーポイント、ワークシートの活用②風車を使った実験③九九暗記活動④臓器パズル

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⑤角度ジェスチャー⑥病気ジェスチャー⑦1㎡を作る体験活動⑧1㎥を作る体験活動

準備や指導に時間はかかりましたがどれも指導していてとても楽しい実践でした。やはり楽しいを感じてもらうためにはまず自分が楽しむことが大事だなと。

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ただやはりこのナミビアという国で学習指導をする上では学年末の成績を無視することはできません。わかりやすくて楽しい授業を目指して日々指導を重ねてきましたが、結果的には進級点に到達させてあげられなかった子どもたちがいるのも事実です。はじめは「全員進級させるぞ!」なんて思ってましたが、これに関しては自分の実力不足。全員なんて無理だと最初から諦めてしまった自分がいるのも事実です。

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それでも言い訳タイム。進級させてあげることができなかった子どもの中にもかけ算ができるようになった子や臓器の名前と場所だけは完璧に覚えた子がいます。これは素直に嬉しかったです。楽しい学びの中で子どもたちに何かを残せたかなと。そして子どもたちは楽しみながらもしっかりと日々の努力を積み重ねていました。これがなくては学力向上はありません。自分はきっかけを与えるだけ。「楽しい」をきっかけにそこから学習に取り組むかどうかは子どもたち一人一人次第です。自分がラッキーだったのはブンヤセカンダリースクールのやる気に満ちた素晴らしい子どもたちと出会えたこと。本当に感謝したいと思います。ありがとう。

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最後に自分なりの考察を。「楽しい」にはすごい力があるんだなということを感じたナミビアでの教員生活でした。そして「楽しい」には国境がないこと!言葉や文化が違っても自分の楽しいは確かに子どもたちに通じた気がしています。そしてその楽しいは子どもたちに少なからずの変化を与えられたかな...なんて思ってます。世界を変えるなんていう大それたことは自分にはできませんでしたが、自分の持てる技術である「授業」でほんの少しでも子どもたちをハッピーにできていたのならそれが何よりの幸せです。

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これだけは一つ確かなこと。間違いなく自分はこのナミビアで過ごした約2年、誰よりも楽しませてもらいました。日々の活動、任地ブンヤでの生活、隊員仲間と過ごした時間、アフリカを巡る旅。もうこれでもかというくらい楽しんだ自分はきっとものすごく変わったんだと思います。人として大きくなれていたらいいなと。そしてそんな変わった自分で次はまた日本の教壇に立ってみたい!ナミビアで学んだ「楽しい」のパワーをこれからもたくさんの子どもたちに与えていける教員であり続けたいと思います。