ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

夢を語る時は人に笑われるくらいが丁度いい

2017年1月17日、天気くもり時々雨と雷。

 

f:id:TPVC28-Namibia:20170118203832j:image

人間の意思はなかなか長続きしないもの。自分の場合はとにかく朝が弱い。まぁこれでもナミビア生活のおかげでかなり強くなった方ですが、当初は毎日4時半に起きるぞー!なんて思ってたのにもう二度寝の幸せの味をしめてしまい結局5時半起き。まぁ十分余裕を持って出勤できる時間なので問題はないんですがね。で、今日もいつもの道を通って学校に向かいました。しかし歩いていると突然!...道が途絶えている!!今年はブンヤ中どの家も自分たちのもつ敷地を目一杯使って作物の栽培をしています。その関係で今まで道だった所にもひろーい畑が。自分が帰るまでにブンヤの景色はいったいどうなるのか楽しみですが、これで今まで出勤に使っていたショートカットコースがもう使えなくなってしまいました。...二度寝もほどほどにしないといけなくなりそうです。

 

f:id:TPVC28-Namibia:20170118204033j:image

昨日職員がルンドゥの街に行って買ってきたのは大量のノート!今年も年度始めに子どもたちに各教科一冊、計6冊ずつノートが配られました。昨年は定規も配られましたが今年はノートのみ。それでもこれで全ての準備が完了!真新しいノートと共についに今年度の学習指導が順次開始されました。

f:id:TPVC28-Namibia:20170118204826j:image

ちなみにこちら、ノートの配布が行われたのはグレード0の教室でした。机の上にはちゃんと名前が貼ってあります。こういうところは日本の一年生の教室と変わりません。が、グレード0から留年もあり得るのがナミビア!!みんな一生懸命勉強するんだよ〜。

 

f:id:TPVC28-Namibia:20170118210708j:image

ということでさっそく授業開始!とその前にまずは子どもたちの学習状況を知るところから。グレード6はさっそく算数のミニテストを実施しました。四則計算がどれくらい身についているかを調べるためのこのテスト。結果的にはたし算はやはり一番できがよく、ひき算になると左の大きい位から計算を始めてしまう子がいました。が、去年は結構手を焼いた『ゼロから数は引けない』という考え方が理解できている子が予想以上に多かったのにはビックリ!丁寧に教えてあげればひき算まではスムーズにいけるかも!なんて期待しちゃいました。

f:id:TPVC28-Namibia:20170118211041j:image

そしてやはりかけ算に関しては一から始動するしかなさそうです。かけ算の筆算で答えを求めたのはやはり昨年もグレード6に在籍していた子どもたちのみ。今年進級した子どもたちは全員たし算で答えを求めていました。これはこれで正解!しかも、ちゃんとかけ算の考え方を理解している証拠です。ただ、これだとさすがに乗数が2桁になると苦しい。そこにうまく持っていって筆算の必要性や便利性に気付かせて...なんていう指導の道筋が頭の中で少しずつできてきました。かけ算の面白さを味わってもらいたい!わり算は全て想定内。じっくりやりたいと思います。

f:id:TPVC28-Namibia:20170118210827j:image

今日一番の収穫は昨年も指導をした子たちの計算に取り組む姿でした。全ての計算の跡を紙に残す、九九表を使ってかけ算やわり算の問題に取り組むといった昨年末はもう見慣れてしまった子どもたちの姿が実は普通ではないことが今日新6年生の姿を見てわかりました。一年間指導してきた成果を垣間見た気がしてとても嬉しかったです。そして自分たちの成長を彼ら自身が一番感じているのがこれまた嬉しいもの。残り2ヶ月も無い中でどこまで子どもたちを伸ばしてあげることができるか。昨年の経験をフルに活かして明日から頑張ろうと思います!

 

f:id:TPVC28-Namibia:20170118211212j:image

そして教育実習生の皆さんも今日から本格的に始動です。7Aの算数を担当するMr.ハウシークは初回ということで子どもたち一人一人に自己紹介をさせました。名前と一緒に自分の夢を発表させるというなかなか面白い活動に自分も興味津々!7Aの子たちはどんな夢を持っているのか。

f:id:TPVC28-Namibia:20170118211410j:image

『医者』『先生『警察』『看護師』が子どもたちに人気の仕事のようで多くの子がこの4つの内のどれかという感じでした。面白いのはクラスのほとんどが暇さえあればサッカーをするほどサッカー大好きな男子たちなのに夢に『サッカー選手』は挙がらないんです。そしてあんなに歌や踊りがうまい女子たちからも『歌手』になりたいという夢は出てきませんでした。夢の選択肢や幅が村の子たちは狭いのかもしれないなと思ったところです。こんな仕事もあるんだよ!と教える機会を設けてみてあげてもいいかもなと。ですがそんな中でも『パイロット』になりたいという女の子や『動物保護』の仕事に就きたいという男の子もいました。『大臣』になりたい女の子も!夢はデッカく大きく!あとは日本ではこれまで一回も聞いたことがなかった夢が一つ。『牧師』になりたいという子がいたのには思わずオォー!と声が出てしまいました。しかしクラス全員の度肝を抜いた本日の主役は写真の彼でした。フランス。彼の夢は『エンペラー』!すばらしい!!

f:id:TPVC28-Namibia:20170118211943j:image

今日はその後地区の教育担当が来校していろいろとお話がありましたがそれはまた明日。