ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

【第3回】小島ナミビア史 〜ヒーローは遅れて登場する〜

2016年11月28日、天気晴れ。

 

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【第1回】小島ナミビア史 〜まえがきは大抵読まれないことの方が多い〜 - ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

【第2回】小島ナミビア史 〜やっぱり小室ファミリーが好き〜 - ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

 

前回はナミビアにて生活をしはじめた移民たちについてご紹介をしました。少しだけおさらい!

まずは初期メンバー。

サン民族ナミビア最初の狩猟採集専門民族

ナマ族→サン族と仲の良いコイコイ民族の一族だが、家畜の飼育も行った

ダマラ民族→出生や移住の経緯などいろいろと謎の多い民族

 

そして二期メンバーはアフリカの中央部からやってきた巨大な民族集団(バンツー民族)の四族。

オバンボ族→バンツー民族の主流派の中心的一族

ヘレロ族→オバンボ族の二番手キャラ故の苦難をなにかと経験する一族

カバンゴ族→川沿いでのんびりライフを満喫する一族

カプリビアンズナミビアの端っこで独自の生活を営む一族

 

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1700年代の前半頃までに7つの民族・種族がナミビアにやってきて定住をしたというのが前回までのお話です。今回はその続きから。歴史を語る上で大事なその土地で生活をする人々、いわば登場人物。すでに7グループ登場しましたが、まだこれで全てではありません。1700年代の後半からナミビアへと移住してくる残り2つの民族にいて今日は紹介したいと思います。言うならばナミビア三期メンバーに当たります。そしてこの彼らの登場がその後のナミビアに大きな影響を与えることになります。この2つの民族の共通点はどちらもナミビアに逃げ延びてきた民族」であるということです。

 

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1700年代後半、ナミビアの南に位置する現在の南アフリカ共和国のケープ州に存在していた植民地、ケープ植民地から

⑧オーラム族(コイコイ民族)

と呼ばれる一族が続々とナミビアに移住してきました。当時すでにヨーロッパ系の白人の支配下にあったケープ植民地でオーラム族の人々は白人と共に生活をしていました。もちろんその地位は対等ではなかったわけです。そんな彼らが夢見たのが南アフリカ共和国の北に流れるオレンジ川を超えてナミビアの地に移住し、自分たちの生活をおくることでした。そしてその夢を現実に変えるべく実行に移した彼ら。オーラム族はその後のナミビアの歴史を動かす中心的存在にもなるなど、非常に勇気と行動力に溢れる一族です。この一族の中で紹介しておきたい種族が2つ。

アフリカーナー

彼らはオーラム族の中でも一番最初にオレンジ川を渡ってナミビアにやってきたと言われているのがこのアフリカーナーズです。そしてこのあと最初にナミビアの歴史を動かしていく有能な指導者、ナミビアの歴史の教科書で最初に名前が挙がるいわばナミビア卑弥呼、ジョンカー・アフリカーナーはこの一族になります。彼に関してはまた後日。

⑵ヴィッドボーイ

そしてもう一つ紹介したいのが1800年代中盤にナミビアに移住してきたヴィッドボーイの血筋のファミリーになります。彼らはこのあと非常に力のある集団へと成長していきます。その中心にいたのがヘンドリック・ヴィッドボーイという超有名な指導者です。彼はナミビアの英雄の中でも五本の指に入る人物!その証拠に現在使用されているナミビアの50ドル札、100ドル札、200ドル札紙幣の肖像画にもなっています。

ATMで降ろした紙幣の中にピン札が入っていると得した気分になる - ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

ちなみに数年前までは10ドル札と20ドル札も含めて全紙幣は彼の肖像画でした!!それほどの人物なんです。彼が登場するのはもう少し先のことになりますが、ぜひその名を頭の片隅に覚えておいてください。

 

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とここまではナミビアに逃げ延びてきた民族その1、オーラム族の紹介でした。そしてこのナミビアの歴史をすすめていく上でナミビアに最後に移住してくるグループが本日紹介する2つ目のグループ

⑨バスター民族

です。彼らもオーラム民族と同じくケープ植民地で生活をしていた人々でしたがその状況はオーラム民族よりも悪く、法律で彼らは自分たちの土地をケープ植民地内で所有することができないという苦しい環境の中にいました。とにかく自分たちの所有する自分たちの土地がほしい!!この切なる願いを胸に1800年代中盤にオレンジ川を渡りナミビアにやってきた彼らでしたが、彼らはその後もいろいろと苦労をします。ナミビアに最後に移住してきたということはつまりもうすでにナミビアの地で定住をしていた人々があちらこちらにいたということです。なので土地に関する他民族との面倒なやりとりを経てやっとのことで安住の地を手に入れることができました。とにかく自分たちの住む土地が何よりも大切な彼らは自分たちのことを何よりも大切にする内向きの性質をもった民族です。

 

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ということで三期メンバーも加入し、これでナミビアのいわゆる原住民族と呼ばれる人々のグループが全て出そろいました。全部で9種族。で、ジャニーズJr.の中に派閥や抗争があるように、AKBグループ内に力関係があるように、要はこの9種族間にもいろいろと問題が起こってくるわけです。この9種族がどのような関係図を作り出していくのかはまた後日です。

 

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さぁ今日から今年度最後の一週間がスタート!...あと3日で...いや、このブログを書いてる時点でもうすでにあと2日で今年度が終わる...の!?全く実感がありませんがテストも7日目、本日はグレード6がついに算数の試験に取り組みました。今日はそのマルつけで終わった一日。実は試験中にいろいろとあったんですが、それは胸の内に秘めておきたいと思います。まだまだ自分が未熟で小さい人間だということを感じさせられる出来事でした。...反省。今日はマルつけだけ仕上げただけなので試験の結果は明日分析をしてから紹介したいと思います。それにしてもこの週末が明けて村中の緑が一気に濃くなりました!こんなに変わるものかと驚きです。さぁあと2日、これが本当のラストスパートです!!