この世の すべての食材に感謝を込めて いただきます
2016年11月26日、天気晴れ。
ナミビアに来る前、いくつかの心配事がありました。英語のことはもちろんですが、日本でも胸を張って一人暮らしをしてました!!とは言い切れない自分だったので、特に食事に関しては不安なところが...いや、不安しかなかったと言っておきます。任地のブンヤがどんな場所かもわかってなかったので自分の中のリーサルウェポン...いや日常だった外食という手段が使えるのかもわからなかったわけですが...まぁおそらくアフリカだから無理だろうなぁと予想していました。で、案の定そうでした。しかし、ちなみに首都だと全然外食生活できちゃいます!アフリカだからという偏見はダメですね。
で、ほぼ自炊も人生初なわけだったのでそもそも何を買い揃えばいいかもわかってなかったわけです。そしてそんな自分はナミビアに来る際に一つの決心をしていました。
二年間日本食を食べなくてもなんとか生きていける!
本当に、これは嘘でもなんでもなくナミビアに来る前の自分は本気でそう思っていました。なんとかなる!アフリカに住むんだからアフリカの食でお腹を満たせばよし。郷に入れば郷に従えだと信じて疑わなかったわけです。なので日本から一切の日本食に関するものは持ってこず。隊員仲間の中には醤油を持ってくとかダシを持ってくといった人がいるといった話もチラホラ聞こえていましたが、ヌルいと。日本食なんかいらんだろ!!と思っていたわけです。が、ナミビア生活が半年ぐらいだった頃からですね。...日本食が食べてぇ。心の底からの叫びでした。やっぱり胃袋ってすごく正直なんだなということがわかりましたね。やっぱり行き着くところは日本食でした。カッコつけてた自分にハリセンです。
しかし、昨日も紹介きたようにナミビアでは幸運なことに首都ならある程度の日本の調味料が手に入ります。来たばかりの頃の自分にとっては驚きの事実でした。醤油、みりん、味噌、料理酒などをゲットすることができるのでザ・ジャパニーズテイストの醤油ベースの料理(煮物、牛丼、親子丼などなど)は作れちゃいます!なのでパスタやカレーに飽きていた自分はさっそく日本食に手を出すことに。そして手を出したが最後、もう日本食無しでは生きていけなくなりました。やっぱお腹が安心します。毎回未だに幸せを感じる瞬間です。が、唯一ナミビアで手に入らなかったのがダシ。これは一時帰国する同期の隊員さんにわざわざ日本から持ってきてもらいました。そしてこれを手に入れた自分は...ダシのすごさを思い知るとともに日本食にどっぷり浸かりました。そして浸かるためにはやはり自分の料理の腕を上げるしかないんです。本当にこの1年チョイで料理に関しては頑張ったな...現在進行形で頑張ってるなと感じています。英語や現地語も頑張りたいのは山々ですがやはり食は何より大事!食べることの幸せ、ありがたさを日々感じて生きています。
写真も入れずに前置きが長くなりましたが本日は週末土曜日。どうしても食べたかったものがありました。 ここ最近ノービールノーライフな毎日を過ごしているんですが、ビールにはアレしかないだろ!と思いつつもなかなか手が出せていなかったアレについに挑戦する日がやってきました。食材の調達は木曜日に完了済みというヤル気に満ちて迎えた今日。いざ料理開始です。
小麦粉をこねまして生地づくりから。先週のピザ、そして先々週も実はうどんを作っていたので三週連続の小麦粉コネコネ。今日は熱湯を入れて練ったのでアツアツ言いながらやってました。まだまだ手の皮は薄い若輩者です。
生地を作り終えたら具の準備。ベースとなる豚挽き肉は残念ながら木曜日にゲットすることができませんでした。が、それの代用となるのがナミビアでは一般的な肉料理の一つであるソーセージ!ルンドゥにある4つのスーパーを巡りまして最後のお店で見つけた新鮮な豚のソーセージを無事ゲットしました。ちなみに、事前にオーダーしておくと豚挽き肉を用意してくれるスーパーもありました。さすが肉の国ナミビア!もう一つ、ニラが欲しかったんですがルンドゥでは手に入らず。仕方ないので細めのネギを選択しました。
肉をこねて、野菜はみじん切りにしてマゼマゼ。調味料を適当に入れてたらもうこの時点で一杯いけそうな香りが!もうすでにテンション上がっていたわけですが、ここからでした。
先ほど作って寝かせておいた生地を一つ分の分量に切り分けていきまして、それを麺棒はないのでコップの側面を利用して一枚ずつ伸ばしていくこの作業。...何時間やっていたのか。気が付いたらもう3時近く!お腹がすでに空いてるわけですがこれを終えなければ食べるものもないのでひたすら集中して作業を続けました。ですが、楽しい!打ち粉をしっかりしくのがポイントだなと。
ついに終わった皮作り。もうゴールは目の前です!!包んで包んで包んで...もう我慢できない!!ということで包み作業と同時進行で...
焼いちゃいます!キタキタキタキタキターーーーーー!!!!!これこれこれ、この時のためにこれまで頑張ってきたわけです。そして...
できたーーーー!!!!!!!!といっても実はこれは二回目の写真。一回目の焼きは思うようにいかずうまくできなかったんですが、二回目はザ・餃子の仕上がりになりました。作っていたものが形になるというのは嬉しいものです。そういえば大学3年だったか、後輩と餃子を作ったなぁと昔のことをふと思い出しました。あの頃まさかこれからアフリカの地で自分が餃子を皮から作ることになるなんてこれっぽっちも想像していなかったなと。それ以外にも、ラーメン屋バイト時代はまかないでガンガン餃子を焼いて食べてたこと、仕事を始めてからは同僚とよく行ったつけ麺屋の餃子が美味かったこと。思い返すと餃子の思い出が意外とあることにふと笑ってしまいました。
やっぱりビールには餃子!この組み合わせは現在の自分の中のトップに君臨します。本当に最高でした。まぁ作り始めてから食べるまでに5時間かかりましたけど、それも含めて楽しくおいしくいただきました!幸せーーーー!!
で、最後に気が付きました。餃子は中華料理です!