ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

実際にやってみないとわからないこと やってみたから気づけることがある

2016年11月8日、天気晴れ時々くもりと雨。

 

久々にドッと疲れを感じる仕事終わり。それでも今日のブログはなんとか寝る前に書いておきたいと思ったのですが、ベッドで横になりながらなんて思っていたらもう翌朝でした。目と肩に疲労は残って頭もボーッとしてますが出勤前に書き上げておきたいと思います。

 

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日本で授業の研究をすすめる際に行われる事前授業。自分たちの考えている授業案を先行的に実践することで課題を検討したり改善策を練ったりすることが目的の試しの授業です。授業公開を明日に控えてふと頭に浮かんだこと。各学年2クラスを担当しているのだからどちらかのクラスで事前授業ができる

じゃないか!と。またまた急な思いつきで自分の中の自分が焦るわけですが一気に今日の予定を頭の中で組み直してなんとかいけるぞと確信。本日はあまりに直前すぎますが事前授業に臨みました。

グレード6、測定の学習もいよいよ大詰めを迎えています。そこで今日は子どもたちに

「教室の面積を測ろう!」

という課題を与えました。子どもたちが持ち合わせる面積を求めるためのツールは1㎠。これを並べて数を数えれば面積がわかることはクラスの全員が認識していました。なのでさっそく壁沿いに並べ始めますが...やはりすぐに気がつきました。小さな1㎠で教室の大きさを測ろうとすると時間がいくらあっても足りないし、大量の1㎠が必要になるなと。

 

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「もっと大きな正方形を作ろう」

そういって子どもたちに与えたのは昨日ルンドゥで集めてきたダンボール!それと一辺の長さを指示した竹串、セロテープ、ハサミもグループごとに一つずつ渡しました。さぁここからは子どもたちがどう動くかは正直子どもたち任せでした。これまで図形の学習で身につけてきた知識と工作の技術が必要となるこの活動。果たしてどうなるかなぁとドキドキしながら子どもたちの様子を見ていました。

 

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協力して一つのものを作るという活動。人数が50人を超えるクラスでグループ活動に取り組ませるとなかなかそれぞれを見きることが難しいのが実際でした。ですが、子どもたちは「正方形を作る」という一つの目的に向けて夢中になって作業を進めていました。長さを確認する子、アイデアを共有する子、セロテープ担当の子。もちろん中にはあまり作業に参加できなかった子もいるのかなぁと思います。もっとグループ数を増やして一人一人の活動量を増やすことも考えられますが、今回は7グループが妥当だったなと。セロテープの扱いがどのグループもとても上手でした。

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そして自分の中ではセロテープを切るために支給したハサミ。正方形はダンボールを重ねて置いて貼りつけて形を作ることができればいいかなと思っていたのですが、子どもたちは自分の予想の上をまたもやいきました。ちゃんと必要な長さ分のダンボールを平らに並べて、余った部分は切り落とす。中には線をしっかり引いてからキレイにカットするグループも。あまりダンボールを切るのにはむかないハサミでしたが子どもたちにとっては何の問題もなかったようです。

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この活動は1時間では終わらないかもしれないなぁなんて思っていたのですが子どもたちの作業はテキパキと進んで続々と「できたー!」の声が聞こえてきました。どれどれと思って長さを確認すると...完璧!!全てのグループが自分が指示した通りの正方形を見事に完成させていました。...ビックリを超えて衝撃でした。まだ時間もあったので「より頑丈に仕上げよう!」と言うとまたまた喜んで作業に取り組む子どもたちでした。

 

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グループで活動に取り組ませるとよくあるのが互いの譲れない思いによるケンカだったり、やることが見つからずにウロウロしたりする子どもたちの姿かなと思いますが、今日は全員が自分ゴトとして活動に参加できていたかなと感じました。それぞれがそれぞれのできることをする。普段から協力して家事や仕事に取り組んでいる子どもたちだからこその姿なのかもなと感じるところです。

 

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そして完成したのがこちら。大きな正方形!どのグループも本当にすばらしいできでした。子どもたちもできあがったものを見て大満足の様子。

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作り終えてから一辺の長さをみんなで確認しました。その長さは1m。一辺の長さが1mの正方形の大きさのことを...と子どもたちの発言を促すとほんの少しでしたが

「1スクエアーメーター」

と言う声が聞こえてきました。よっしゃ!1㎡の大きさを実際に作って、目で見て確認した子どもたち。1㎠には乗れないけれど1㎡なら座ることだってできることを子どもたちは理解しました。量感を育てるという試み。子どもたちの様子に手応えを感じました。

 

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はい、これで終了!では事前の意味がないんです。今日の授業の反省こそが一番大切。今日は1㎡を作るところまではとってもスムーズに流れましたが、まとめが弱かった。子どもたちも作り終えたことで満足してしまいそこからは少し集中力が切れたなと感じました。1㎡をしっかりとおさえることを意識しないといけないなと。そして何より一番の反省は教室の面積を測ることを忘れたこと。...これじゃダメです。活動の指示の仕方とまとめの時間の確保を改善して明日の授業に臨みたいと思います。

 

そして本日家に帰宅したのは夜10時半過ぎ。パワーポイント、とりあえず写真と文字だけ並べるところまで完了しました。あとはいろいろ動きをつければ完成ですがこれまた時間がかかること間違いなし。こういうところで凝り性が発生します。

そして昨夜はまだハイな気分で疲れも感じていなかったんですが、今このブログを書いている翌日朝は一気にドッと疲れがやってきました。が、いよいよ本番!楽しみたいと思います!!