ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

数字には表れない努力や変化をしっかりと認めてあげることがすごく大事

2016年8月17日、天気晴れ。

 

昨日書き忘れた嬉しい出来事から。試験終了後、ホリデー開始に気分が高まる子どもたち。荷物を抱えて子どもたちはヒッチハイクで車を捕まえてそれぞれの家に帰って行きます。子どもたちとのしばしのお別れを少しさみしく思いながら、では自分はテストのマルつけに取り掛かろうかと思っていたその時でした。

本番当日よりもそこに至る前日までの挑戦の日々や苦難の連続にこそドラマがある - ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

以前、ホームウィークエンドの際に電話を貸して欲しいと自分を訪ねてきた彼、その翌週にカバンゴ伝統のケーキを持ってきてくれた彼が理科室にやってきました。もう私服に着替えも済ませてホリデーモードの彼。また電話を借りたいのか?それとも交通費のお願いか??なんて思いながら彼に何の用か聞いてみると

『先生にお別れを言いにきただけだよ』

 

君はそんなにいいヤツだったか?今年のはじめ、算数の授業でいくら言ってもノートの使い方を意固地に変えなかった彼。授業中に与えた課題のマルつけをしてもらえないと文句が顔に出ていた彼。そんな彼が自分にサヨナラを言いにわざわざ理科室へ。嬉しすぎでした。硬い握手をして二週間後の再会を誓いました。写真は撮りませんでしたが、おそらくブンヤセカンダリースクールでの忘れられない思い出ベスト5になると思います。またね!

 

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今日は朝からルンドゥでのんびりしながらもいろいろとやることをやる1日でした。昨日の急な学校の予定変更によって、自分も明日からナミビア国内旅行に出ることに!とその前に、移動に関する書類を提出したり、来週に控えているビックイベント(来週のブログで詳しくご紹介!)に向けて作業をしたりとタスクを終わらせて明日を迎えるための1日です。それにしても、あまりに急な二学期の幕切れだったので終わった感じが薄かったんですが、午前中のいつもだったら学校にいるはずの時間をロッジのテラスでゆったりと過ごしている自分に気づいてようやくホリデー気分になってきたところです。

 

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今日はまた一つルンドゥの街で新しい発見がありました!お腹がすいてきたので今日のお昼は無難にケンタッキーかなぁと思いながら歩いていると、そういえばケンタッキーの近くに別の食事ができそうな場所があったことを思い出しました。いつもだったら自分が行く時は常に閉まっているそのお店。ですが今日は水曜日!ちゃんとオープンしてました。これまで何度も訪れているルンドゥですがこの店に入るのは初めて!ウキウキ気分で入店です。

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店内に目立つのは白人のお客さんたちでした。お店の雰囲気もなんとなくナミビアのローカルレストランらしくない珍しさが!メニューも洋風な感じです。そしてすぐに目についたWi-Fi使えます!の文字。これは期待できそうです。

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注文したのはステーキバーガー。うん、普通に美味しい!普通に美味しいという表現は変かもしれませんがバンズ、肉、ソースとどれを取っても文句なしの美味しさ!こんなハンバーガーがルンドゥで食べられることに驚きでした。Wi-Fiの通信速度は快適とは言えませんが、すごくいいお店!が、土曜日は13時半で終了。日曜日はクローズということで週末をここでのんびり過ごすことは残念ながらできません。せっかくステキなお店を発見したのに。でも、ここは何度も来たいお店です!

 

では、昨日行われたグレード6算数の二学期末試験の結果を報告したいと思います。詳しい分析は三学期最初に書きたいと思います。グレード6の試験結果はは得点分布を男女、そしてクラスごとで比較して検討をしてみました。

 

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まずこちらが男女別の分析結果です。際立って一人算数を得意としている女の子がいます。この子は一学期も学年トップで他教科に関しても成績優良な生徒です。それにしてもずば抜けて一人突出しています。しかし、そのあとに続くのは男の子たち。この結果を受けると男女による学習能力の差はハッキリとは言えないのかなと感じます。この学習状況の一番の原因は算数の知識技能ではなく英語理解力が大いに関係しているなと感じるところです。グレード5の理科と同様です。

 

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クラス別でも比べてみました。すると面白い結果に。学年トップの子がいる6Bはクラス内の学力差が大きく分かれています。できる子はできるが、できない子はできない。最近授業をしていても苦しいなと感じるのは6Bです。日本だと少人数指導などのフォローで対応ができますが、ブンヤセカンダリースクールにはそのシステムはありません。この大きく分かれた学力をもつ子どもたちを同じ授業で一斉に学習内容を理解させるのはほぼ不可能に近いと感じます。割り切るしかないのか、それとも何か手を探すべきなのか。難しいです。

逆に6Aは山なりの分布をしているように感じます。できる子もできない子も全員がとにかく問題と向き合う姿勢を感じるのがこの6Aです。教科担任制をここナミビアで初めて体験していますが、クラスによって本当にカラー、そして波がバラバラに現れることを日々感じています。そして、どっちのクラスもいい!という時期は滅多にないこと!片方のクラスの調子が良いともう片方のクラスは調子が悪いという現象が不思議と起こります。面白いものです。

 

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結果的に見るとこちらもグレード5の理科と同様に進級点が50%、留年点が50%でした。なかなか思うようには点数は伸びませんが、グラフには表れない子どもたちの意欲の伸びや努力の跡、算数を楽しむ姿勢などに確かな変化を感じています。一朝一夕にはいかないのはわかりきっていること。それを改めて胸に刻み、大器を晩成させる気持ちで最後の三学期に臨みたいと思うところです。