玉結びと玉留め 始めと終わりはしっかりと

2016年7月17日、天気晴れ。

日曜なので遅めの起床。すると玄関の扉をコンコンするような、ドンドンするような音が聞こえてきます。初めてこれを聞いたときはなんだ！？と少し怖くなったんですが、今では慣れたこの来客。その正体はヤギさんたちです。午前中の日差しを浴びるのにどうやら自分の家の正面がとても居心地が良いらしく玄関前に座って日向ぼっこをしています。特に今は寒い時期なので動物たちはみーんな日向で体温を温めています。そんな彼らを邪魔しないように気をつけながら日曜恒例の洗濯を。今日は久々にパーカーも洗ったんですが、こういう大物の手洗いはかなり大変です。それでも1時間もあれば全て完了！午後はシャワーも浴びて日曜の家業は終了です。

ただこれで終わりたくない日曜日！ということで話は一昨日からのルンドゥ滞在に戻ります。実は手に入れたいものがありました。カバンゴ族をはじめとした一部のナミビアの種族(バントゥー民族)の伝統的な布をここ最近ずっと探していました。そして先日ルンドゥのオープンマーケットに寄った際に、その求めていた布の切れ端を譲ってもらうことができたんです。まぁもちろんタダではないんですがね。交渉の結果30ドルで買い取ることになりました。

そして翌日、今度はそれとは別の黒字の布と裁縫用の糸を求めてそれっぽいお店にやってきました。ここはだいぶ前に一回来たことがあって、その時の記憶でなんとなく店で扱っている商品などを覚えていました。で、店内を覗くと...なんと！！昨日わざわざ交渉して買った布が普通にロールでドドンと売っててビックリ！！それ以外にもアフリカンカラーの布も扱っていて...リサーチ不足でした。

ということで欲しかった伝統柄の布をこの店でも改めて購入しちゃいました。1mで32ドル。右のやつです。左はオープンマーケットで30ドル。でもこれはこれで初めて手に入れた思い出の布ということでプライスレスです。改めまして、このピンクと黒のストライプ柄がナミビアの民族の伝統的な布です。ちなみに本来は縦ラインですが写真の都合上横になってます。今日はこの布を使って一日中あるものを作ってました。写真で順を追ってご紹介します。

まずは型紙を切って、そのサイズ通りに布に印をつけていきます。日本から持ってきた裁縫道具が大活躍！「バイアス」(布地に対して斜めのライン)に注意するという新たな家庭科知識を身につけました。

そして切り出し！もうこの時点で楽しすぎる。

黒い布は裏地になります。ほんのちょびっとだけ必要だったんですが、1m単位での販売だったのでたっぷりあまってしまいました。こちらは1mで30ドル。安いのかな？

ピンクの布に裏地を縫い付けたり布通しを縫い合わせたりしたらここで登場するのがこの白い芯材です。これは5月に日本に一時帰国した隊員仲間にお願いして日本からわざわざナミビアに持ってきてもらったものです。そう、つまり何ヶ月も前からずっとコレが作りたかった！

伝統柄のネクタイの完成です。今までいろんなところでこの柄のネクタイを探していたんですが見つからず。で、じゃあ自分で作れるのかな？と思ってネットで検索するとまぁちゃんとそういう人用の商品をラインナップしている会社があるんですね。すごいな日本！そして時間も材料も揃った本日、ついに作成に取りかかることができました！

かんぬき留めなんていう初めての技にも挑戦しました。まぁ初回なのでいろいろと改善点はありますが、できあがったネクタイを見てもう大満足！久々の裁縫に時間を忘れて取り組んでしまい、今日は気がついたら外が真っ暗でした。有意義な日曜日だったなと。そして、これで布さえあればネクタイが作れることが判明しました！友人に持ってきてもらった芯材はまだストックがあるのでこれからステキなアフリカ布が手に入ったら2作目3作目を作っていきたいと思います。楽しい日曜日でした！