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ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

誰に何と言われようとも時には自分が信じる道を進む決断も必要

2016年6月15日、天気晴れ。

個人的な目安として毎日のブログは1000文字台で書き上げたいなと思っています。あんまり長すぎると読みづらいかなと。ですが、ここ最近いろいろと説明をしている内に2000文字オーバーが連日続いています。なんとかうまくまとめたいんですがまとめきれないこの文才のなさを悔やんでいるところです。そしておそらく今日も文字数オーバーの予感です。

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本日、ナミビア全土の学校を揺るがす大問題が起こりました。その名も

「明日は休みなの!?休みじゃないの!?問題」

です。月曜日にもちらっと書いたんですが、曖昧なまま今日までやってきました。ナミビアの学校隊員の間でも話題に上がり、学校によっても対応が違うという全く理解できない事態が起こっていました。いよいよその日を明日に控えたわけです。ということでここでも頼りになるカウンターパート(活動パートナー)Mr.ゲンダの登場です。わからないことは何でも聞く!これがとっても大事だなと感じる今日この頃です。彼に聞いたことと自分ですこーしだけ調べたことをもとに今回のこの問題を紐解いていきたいと思います。

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①明日は何の日?
まずはここから説明をしたいと思います。明日6月16日はDay of the African child(日本語では「アフリカの子どもの日」という表現でネット上に書かれています。)という現在のアフリカ連合が1991年に制定した日になります。なので明日はナミビアのみではなくアフリカ連合に所属しているアフリカの国々はどこもこのDay of the African childになります。そしてこのアフリカの子どもの日を制定する発端となったのが1976年の同日に南アフリカで起こった黒人学生によるデモ(ソウェト蜂起)でした。
全ての黒人学生にアフリカーンス語を学ぶこと、アフリカーンス語での授業を受けることを強制した政府に対して学生たちが抗議をしたというのがこのデモです。「白人支配の象徴」とみなされているアフリカーンス語を学校教育に導入することに対して学生たちは激しく反発し、数週間にわたる授業のボイコット、抗議集会やデモ、そして最終的には暴動に発展し死者500人を出す大惨事となりました。というのがWikipediaをまとめた簡単な説明です。
Mr.ゲンダ曰く、このDay of the African childは子どもたちが教育の権利のために戦うという意味が込められた日だそうです。

ここまでの話を受けたら、子どもの教育の権利を守るという意味の込められた日である6月16日は当然祝日なのだろうと思うんですがここで問題が発生します。

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②2通のメール
今朝方、ナミビア全土の学校に宛てて通達のメールがあったそうです。メールは2通で送り主はそれぞれ違います。ここに今回の学校側の曖昧な対応の原因が見えました。

一通目は「教育省」から。つまり政府としての通達です。
「明日は休みではありません!通常通りです!!」

そして二通目。こちらはいわゆる「教職員組合」的なところから送られてきたものです。
「明日は休み!学校は祝日です!!」

どっちが正しいのか?どちらを選択するか?これが学校判断になっているために今回の学校によるバラバラな対応が引き起こっているわけです。いやしかし普通に考えたら国の決定である教育省の通達を選択するところです。が、ブンヤセカンダリースクールは明日は学校の休業を決定しました。つまり、上の決定に背いたわけです!こんなことをして許されるのもまたナミビアです。

それにしてもなぜ国はナミビア全土の学校に配布されている年間予定にSchool holidayと明記されているこの日を祝日にしようとしたがらないのか?

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③全ては政治が絡んでいる
自分たちの教育の権利を守るための日であるDay of the African child。もちろん守るためには彼らは主張するわけで、首都などの大都市では明日が休みになれば学生たちはデモ行進などを行うことがあるようです。教育予算の配備を訴えたり、家の無い子どもたちへの政府の対応を指摘したりと彼らはデモを通して政府に自分たちの思いを伝えます。そのような行動があった場合、当然政府はそれを無視するわけにはいきません。そこで政府が取るこのデモを未然に防ぐ対処方法がこれ。もうわかりますね。

「明日を祝日にしない!」

シンプル且つ最も効果的な策です。学生たちの不穏な動きを見て見ぬふりをする国のうまいやり方なわけです。んー、と思わずMr.ゲンダの話を聞きながら唸ってしまいました。そこで疑問が1つ!

「だったら学校の年間予定からDay of the African childを消しちゃえばいいんじゃないの??」

政府が作っている年間予定なのでそこに書かなければ最初から無いことになるはず!と思ったんですがそれはできないそうです。なぜならナミビアアフリカ連合に加盟している国だからです。もし年間予定から消そうものならそれは他国への裏切りを示すことになるわけです。なので消すことはできない。でもデモは起こしてほしくない。だから祝日ではありませんと通達を出す。それに対して教職員組合が訴えてくる。学校は勝手に休みを決定する。...他国との友好関係も大切。自国の円滑な政治運営も大切。国民の信頼も大切。なんか国って大変だなと感じたところです。

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ということで明日は上の命令を無視してお休みです。日本だと「明後日はストライキ起こします」なんて連絡があっても前日には決まって「明日のストライキは無くなりました」というのが恒例の流れですが、ブンヤセカンダリースクールは明日完全なストライキの1日になります。子どもの権利のため!と言いたいところですが、おそらく自分たちが休みたいのがメイン。明日はのんびりしたいと思います。

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ということで当然のように2000文字オーバー。グレード5の日時計の作成が終わったこと、その際自分のミスで女の子を泣かせてしまったこと、伝統ダンスの大会の地区大会が近いこと、ミッションで子どもたちが新たな野菜を育ててること、夕方1時間走ったことなどなどもう書きたいことが今日もたくさんあったんですがそれはまた後日にしたいと思います。(写真は放課後のダンスの練習風景です。本文とは関係ありません。)