ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

旅に出る時についついあれもこれもと詰め込みすぎるとあとあとものすごく後悔する

2016年4月26日、天気晴れそして風。

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一学期最終日の本日。子どもたちは朝からたくさんの荷物をもって学校に向かいます。正直行っても授業はやらないので、このまま帰らせてあげればいいのになと思うんですが、これもナミビア流のしきたりなのでしょう。それにしても子どもたちが家に持って帰る荷物はなんとも個性的!スタンダードなのはキャリーケースを引きずって歩いてる子たち。通学バックは持っていないか友達と共有で使っている子がほとんどですが、ちゃんとキャリーケースは自前のを持っているようです。で、次に多いのがアフリカの伝統スタイルでしょうか、大きな桶に荷物を入れて持って帰る子です。写真だと左から4番目の子ですね。この桶を頭の上に乗っけて物を運んだり売ったりする人々の姿は村でも町でも北部ではよく見られる光景です。彼らは水を運ぶ時も5L以上は入っているだろうと予想されるタンクを頭の上に乗っけて運びます。驚異のバランス力です。みんな必要な荷物をもってそれぞれの家に帰るわけです。それにしても、なぜかマクラを持って帰る子の姿が目立っていました。なぜか?不思議です。

では、昨日に引き続き今日はグレード6の算数の結果をご紹介します。

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こちらが子どもたちに通知される今学期の成績になります。算数は60点満点のテストだったので、それを100点満点換算にして成績を出しました。面白いことに、昨日紹介したグレード5の理科の成績と同様、進級レベルに達している子(40点以上)と、そうでない子(39点以下)の割合はほぼ半々。テストの点数だけで見た結果はこの通りでした。では続いて昨日ご紹介した本当の意味での成績であるCAを見てみたいと思います。

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CAで見てみると、今学期の子どもたちの日々の取り組みがしっかりと数値として表れたなという感じを受けました。特にトピックタスクやトピックテストではこれまでの計算問題の練習がそのまま成績につながったので、これは子どもたちの見事な努力の成果です。
ちなみに、今回のテストの計算問題の正誤の分析もしてみました。それぞれの計算の理解率は以下の通りです。

たし算→ 96%
ひき算→ 82%
かけ算(×1桁)→ 65%
かけ算(×2桁)→ 19%
課題だったひき算に関しては、前回3月末に行った小テストの結果47%から比べるとかなり理解率が上がりました。放課後の特別授業が効いたのかなと。ですが、なかなか伸びないのがかけ算。これは今後とも継続的に長期スパンで考えるしかないのかなと思うことにしておきます。九九表の暗記もまだまだ程遠い様子です。わり算指導と同時進行で果たしてかけ算の理解度を上げられるのか...はたまたわり算は切り捨てるべきなのか...。難しい選択です。

そして、よくよく考えると、これだけ計算力が上がったのだから、もう少しテストの点数が伸びてもいいのでは?と思われるかもしれません。しかし、ここでもネックとなるのが「英語」です。グレード6も問題が理解できないんです。
四捨五入しなさい。何の位の数字か書きなさい。大きい順に数字を並び替えて書きなさい。などなど、英語で書かれた文章の指示がわからないと子どもたちも答えを書くことはできません。厳しい。そして、来る二学期はこの英語との戦いになりそうな予感です。
わり算にはじまり、強敵「分数」(強すぎだろ)、ともなって変わる2つの数(比例など)の学習に、日本の子どもも大っ嫌い「単位換算」(ムリーーー)。そして英語に苦戦必至のお金に関する学習(売り上げ、原価、利益などなど)。...一学期もなかなか大変でしたが、二学期も詰め込むなぁという印象です。この強敵に果たしてどうぶつかっていけばいいのか...まぁ気持ちでぶつかるしかないのかなという結論です。

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朝10時過ぎには学校が終わり、それぞれの家に子どもたちは帰りました。子どもたちは長い一学期休みが今日から始まりました。ですが、教員はまだあと3日あります。ですが、お昼12時には仕事はおしまい。だーれもいない教会の敷地内。静かで、聞こえるのは風の音だけ。そして何度見返しても一向に進まない時計に憂鬱になる午後でした。