ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

どんな逆境に立っても戦わなくてはいけない時がある

2016年4月21日、天気晴れ。

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実はちょっとしたトラブルが昨日発生しました。内容は、文章で伝えるのがなかなか難しいんですが、挑戦してみたいと思います。

以前にもお伝えしたんですが、学期末試験は学年段階(日本で言うところの小、中、高)によって期間が異なります。1番上のグレード11と12は4月に入るとすぐに試験が始まりました。試験の数が多いからです。その理由は1教科に対してテストが2枚あるケースがあるからです。(英語のPaper1とPaper2のような形式がどの教科にもあります)ですが、試験最終日は全学年、グレード4から12までが同じ日になるように予定されていました。

が、しかし!なんと試験監督の勝手な判断で最終日にやるはずだったHistory(歴史)の2枚目のテストを1枚目をやった日(1週間以上前)に一緒にやらせてしまっていたために、なんと昨日の時点でグレード11と12の生徒たちは一学期末試験が全て終了してしまったんです。...まぁ問題その①はこのことについて職員間で共有して発覚したのが昨日だったってことですね。やっぱりホウレンソウって大事なんだなと感じたところです。

そして問題その②がやっかいなんです。試験が早く終わる分にはいいと思うんですが、子どもたちの中では試験終了=家に帰れる!なんです。しかし、教育委員会が決めた年間スケジュールではホステルの一学期最終日は来週の火曜。...つまり、試験が終わっているにも関わらず、授業があるわけでもないのに子どもたちはブンヤに残らなくてはいけないという非常によくわからないことになっているんです。もちろん自分はだいぶ前から気づいていたんですが、誰も何も言わないのでこういうものなのかなと理解していたんですが、どうやらみんな気づいていなかっただけのようでした。

なので昨日、臨時の朝会が行われました。校長から全校児童生徒にこの事実が伝えられます。
「26日までは家に帰れません!!」
瞬間でしたね。1000人が一斉に驚きと抗議の声を発すると空気が震えることを初めて知りました。そりゃ当然の反応です。グレード11と12の生徒の中には荷造りをしてきていた子もいましたからね。ということでなんだかよくわからなくなってきた一学期末です。ちなみに写真は今朝、出勤した際に校庭で撮った一枚。木の下を見てもらえるとわかりますかね。荷物が入ったキャリーが置いてあるんです。校長の話を受けても、自分は帰る!!という意志の強い生徒がいるんだなと。まぁ試験が終わってたら欠席したって全く問題ないですからね。

でも、気持ちを切り替えてもらわなければいけません!そうです!!今日はいよいよグレード4から7は試験最終日!!!ついに算数です!!!!
ここまで頑張ってきたグレード6の子たちの勝負の日です。自分は遠くから応援するだけですが、きっと彼らならやってくれるはずと信じて本日はグレード7の試験監督をします。試験時間10分前になったので、問題を取りにストックルームに行きました。すると、同僚の1人が声をかけてきました。

「カピナクチャンガネイナ」

なんだ???算数のことで頭がいっぱいだったので最初はスルーしちゃったんですが、あっ現地語だと気付いて翻訳。
「カピ」→否定形 (Don't)
「クチャンガ」→書く (Write)
「ネイナ」→今日 (Today)

Don't write today. →「今日は書かない」→「今日はテストをやらない」

一学期最後にして最大のマジかーーーーーーー!?でした。ありえないでしょと。でもアリエールのがナミビアでしたね!まだまだ自分が甘かったです。簡単に言えば、1日でも長く試験期間を伸ばそうという学校側の緊急措置だったんだなと思います。それにしても今日の朝のミーティングでなぜ話題に上がらなかったんだ...。まぁ急に決まったことなんでしょう。

選手入場を終えて、メンチ切って、セコンドまで下がって、コーチからのアドバイスを聞きながらそろそろマウスピースを入れようかなっていうところで
「すみません、今日は試合やりません!明日に延長です!!」
って言われた感じです。ボクシングなんてやったこともないのであくまで想像ですが高まっていた気分は一気に幻滅しますよねきっと。どうやればこのやる気を明日まで維持できるのか?自分はまだしも、子どもたちの中には本当に今日にかけてた子が何人かいるのを知っていたのでその子たちに申し訳ないです。まぁでももう試合は明日になったので今から何を言っても仕方ないので、やっぱり最後は子どもたちを信じるしかないですね。
明日こそは、ホントにホントのテスト最終日!がんばれグレード6!!