ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

手のひらを太陽にすかしてみれば まっかに流れるぼくの血潮

2016年4月19日、天気晴れのち曇り。

遠く離れたナミビアと日本ですが、唯一同じ時間に共有することができるものがあるんです。
太陽と月。
唯一じゃないですね。2つありました。雲の関係で多少は異なりますが、この2つの光はナミビアにいても日本にいても同じ瞬間に感じることができるんです。朝、学校に行く途中に自分の左から降り注ぐ眩しい太陽の光。夜、ポツンと浮かび上がる半月のしっとりとした光。太陽と月が与えてくれる安心感ってすごいなと感じます。離れていたって繋がっているんだと。そして改めて、太陽と月の偉大さ、特に太陽はどんだけ遠くで燃えているんだという事実に驚かされます。

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ということでテスト5日目の本日はついにNatural science(理科)です。ついに、自分が受け持つ教科のテストが行われます。グレード5の子たちの健闘を祈りながら、自分はグレード6のテスト監督を務めます。自分の指導しているクラスには試験中は入れないというきまりがあるあたりはしっかりとしているなと。
しかし、相変わらず起きるテストが始まって直後の試験問題白紙騒動。ちゃんと一枚一枚確認しながらホチキス留めをするなんてことはまずしないので起きて当然なんですが、それにしても多い。テスト初日は担当教員を探してどーする?こーする?なんて相談していましたが、もう5日目にもなると自分も対処法を見つけました。隣のクラスに確認に行くとかいうじれったいことはせずに、即座に事務室にゴー!事務員さん専用のコピー機を使わせてもらって無事にテスト用紙配布が完了。これでやっと落ち着いて試験監督ができます。

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本日の試験が終わって、本当は今日中にグレード5のテストのマルつけをしたかったんですが、気分が乗らず...。こういう日はグダグダとやってもダメだ!と切り替えて今日は早めに帰宅。家までの道をトボトボと歩いてました。そしたら、朝太陽が登ってくる帰りは自分の右側にあるホステルの畑から賑やかな声が!

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思わず足が畑にすすみました。今日だ!今日だったんだ!!実はずっと気になっていたこの畑のメイズ(「とうもろこし」、コーンとは違うそうです)たち。もうカラカラになってきてるし、そろそろ収穫かなと予想はしていたんですが、まさか今日だとは!ホステルで生活をしている女子生徒たちが総動員で収穫の仕事をしていました。それにしても女子パワー炸裂。写真を撮る時は押し合い、前方の取り合いです。でも、この嬉しそうな表情がなんとも言えませんでした。

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収穫をしながらつまみ食いも。メイズは大事なものなので食べませんが、なんと子どもたちが食べていたのはメイズを採った後の植物の茎の部分。さとうきびを食べる感覚でかじってました。女の子たちのこういう豪快さにも圧倒されます。

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そして、収穫したメイズがこちら。コーンよりも小さく色も白いのが特徴的でした。それにしてもこの量。今年は十分な収穫が得られたそうです。

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この後このメイズは袋詰めにされます。そしてそのあと乾燥。粉状にしたものをポリッジというアフリカの主食づくりに使用します。ポリッジづくりは後日取材をする予定ですので乞うご期待。

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今日、もしテストのマルつけを気分がすぐれない中で無理矢理にでもやっていたら、この彼女たちの笑顔に出会うことはできませんでした。そう思うとなんだかラッキー!全ての出来事は必然なのかななんて。彼女たちこそはブンヤの輝ける太陽です。