いついかなる時も食への感謝を忘れてはいけない
2016年4月3日、天気晴れ。
最近はまた少し暑い夜が続いています。そして、深夜頃に雨が降る不思議な天気。屋根がトタン板なので、部屋中に轟音が響くんです。なので、暑さと音で目が覚める真夜中。まだこんな時間じゃんとiPhoneで時間チェックして二度寝、三度寝が続いて朝を迎えました。日曜ですが珍しく7時過ぎには起きて朝ご飯食べてコーヒー飲んで、歯を磨いて。...なんか外が騒がしいなと。歯磨きしながら外に出て確かめてみると、あれ?みんな教会に来てる。9時からだからまだ1時間も先なのに、なんだなんだ?...と思った瞬間思わずJICAから支給されてるケータイをチェック!やっぱり!
iPhoneの表示は7:45
ケータイの表示は8:45
しかしおかしい。正しい時間は現在7:45。なのに教会に人が...。そこで閃きました。ナミビア全土で時間がサマータイムから通常に戻ったわけなんですが、ここブンヤでは未だにサマータイム通りで動いてるんです。そういえば、先週の朝のミーティングで校長が「子どもたちが混乱するので今学期いっぱいまではサマータイムでいきます」と言ってたなと。しかし、まさか村全体に適応したルールだとは思ってませんでした。朝からドッキリ。2日遅れのエイプリルフールでした。
と、のんびり納得してられないんです。朝の8時に約束があったのに、つまり現在9時近く。慌てて向かった先はホステルの調理場です。昨日、街から帰ってきた際に子どもたちと話してたら、明日の朝料理するから見に来ていいよ!と言われていたんです。せっかくの招待に遅刻してしまいました。が、そんなことお構いなしに快く調理場の様子を見せてくれました。
みんなが作っていたのは今日のお昼です。本日の主食はごはん&マカロニという面白い組み合わせ。なんと、1回に使用するお米は40kg!そこにマカロニも投入。これでホステルで生活する約300人分。すごい量です。それを混ぜるのはホステルマザー。料理の味付けや調理のほとんどは彼女が担当していました。子どもたちは彼女のアシスタントです。
「こっちに来て!」そういって子どもたちが見せてくれたのは本日の付け合わせ。鍋の中ではゴロゴロとした牛肉が煮込まれていました。肉好きには堪らないいい香りが。とっても柔らかそうでした。
もちろんですが全ての調理に使う火は自分たちで起こします。ホステルの中にはちゃんと仕事があり、子どもたちはそれぞれ役割を振られています。この役割は一年間変わることがないそうです。彼女たちは料理担当(Cooking)。その他には以前紹介したトウモロコシを粉にする担当(Paunting)や清掃担当(Sweeping)などがあります。この調理に使う薪は薪集め担当(Cutting fire woods) が集めたものです。このそれぞれの仕事の様子も今後時間を見つけて見学させてほしいなと考えているところです。
さぁさぁ、そろそろできあがりのようです。ごはんを作っているとなりの鍋では玉ねぎをコトコト煮込み、そこに調味料を加えてスープを作っていました。この塩のふり方、熟練の技ですね。
調理をすすめながら片付けも同時進行。台車に水を張って、そこでお皿を洗ってました。
火の始末も忘れちゃいけません。炭になった木を集めてバケツの中に。もちろんもう一度再利用するそうです。自分だったら熱い熱い言いながらやるところを、彼女たちは黙々と。この生活力はさすが!強いです、村の女の子!
すると、さっき洗い物に使っていた台車を調理場に移動してきました。何をするのかと思ったら、できあがったごはん&マカロニを台車に移していきます。使うのはしゃもじではなくさっき洗ってたらお皿!そういうことだったのかと納得です。これも豪快!できたてだから熱いはずなのにお構い無しにどんどんよそっていきます。取りづらくなったらお皿を水につけるのはしゃもじと一緒でした。
終わる頃には台車がいっぱいに!で、ただよそうだけではなく、ヘラのようなもので形を整えます。見た目も大事な料理のエッセンスですね。
そして、米粒一つまで大切にするこの姿勢。お米の国の人間として忘れてはいけない大切なことですね。ごはんを少しだけ食べさせてもらったんですが、とっても美味しかったです。
お昼作りは7時半から始まったそうです。米をよそい終えて、スープも完成。ただいま10時前。肉はまだまだ煮込見続けるようですが、これで洗い物が終われば本日のお仕事終了!
じゃないんです!!お昼の支度がおわったら、このまま今度は夕飯の支度に取り掛かるんだそうです。お昼の支度を見ているだけでもかまどの火で暑かったんですが、まだまだ彼女たちの仕事は終わりません。それでもすっごく楽しそうな彼女たち。やはり料理をする女性たちにはかないません。今度はポリッジ(アフリカの主食)作りを見せてもらう予定です。