ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

箱根駅伝はタスキリレーを終えた後の選手の姿に友情努力の人間ドラマを感じる

2016年2月12日、天気曇り時々小雨のち晴れ。

いつもより30分アラームを早めにセットして起床。まだ外は真っ暗な中、今日は短パン半袖スタイルで6時には学校入り。きっと喉も渇くだろうから水を入れたペットボトルも持参。さぁ、アスレチックが始まるぞ!とウキウキ気分でスタートした1日です。 

 f:id:TPVC28-Namibia:20160213191335j:plain

子どもへの前日のアナウンスでは7時から始まるからということだったんですが、職員打ち合わせが終わったのが7時で、そっからトラックに石灰でライン引いたりテント作ったりして、結局開会式的なやつが行われたのは8時頃でした。で、そのあといよいよ競技開始です。

進行プログラム的なものが無いので、全てその場の指示と空気を読みながら子どもたちは移動します。事前に誰がどの競技に参加するのかも全く決まってないので、走ってる子は何回も走ってるし、逆に一回も走ってない子もいたような。まぁその辺はさておき、競技紹介を進行順にしたいと思います。

1.   100m走

f:id:TPVC28-Namibia:20160213191756j:plain

2. 1500m走 (男女16〜19歳のみ)

f:id:TPVC28-Namibia:20160213192348j:plain

3. 3000m走 (男子18〜19歳のみ)

f:id:TPVC28-Namibia:20160213192815j:plain

4.   400m走

f:id:TPVC28-Namibia:20160213193044j:plain

5.   800m走

f:id:TPVC28-Namibia:20160213192724j:plain

6.   200m走

f:id:TPVC28-Namibia:20160213194018j:plain

という感じでした。で、これと同時進行で走り幅跳び(Long jump)と円盤投げ(Discus)がグランド中央で行われてました。それぞれの種目は年齢別でグループに分かれて行われます。学年別だと年齢差があって力のバランスがバラバラで勝負にならないためです。①13歳以下②14〜15歳③16〜17歳④18〜19歳、の4つに分かれているそうでした。ここできになるじゃあ20歳以上の生徒は何してるの?はい、彼らは教員側のお手伝いをしてくれていました。決勝審判の仕事や飛距離計測などですね。おそらく今日、教員たちよりも仕事をしていたのは彼らでしたね。
 
まぁいろいろ感じたアスレチックでしたが特筆すべきポイントを何点かご紹介!
 
①とにかく全力な子どもたち

f:id:TPVC28-Namibia:20160213193132j:plain

レースが始まる前の真剣なこの表情。この日のために2週間練習を積んできた子どもたちです。狙うは一番。その闘志がヒシヒシと伝わってきました。

f:id:TPVC28-Namibia:20160213192539j:plain

そして、プログラム進行を見てほしいんですが、13歳以下の子でも参加できる最長レースは800m走。それ以外にも400m走でも見られたんですが、ゴールするときにはヘロヘロな子が続出!とくに女の子たちですね。足元おぼつかない状態でゴールしてくるので、それを抱えて運ぶ決勝審判の生徒たち。ゴール直前で倒れる子も。これぞ全力。

f:id:TPVC28-Namibia:20160213192624j:plain

f:id:TPVC28-Namibia:20160213193304j:plain

それにしても、この選手たちを抱えて運ぶ決勝審判の青年たち。男気溢れすぎだろってくらいカッコいいですよね。できる男たちでした。

本気で走る子どもたちの姿は普段教室で見るそれとは全く違いました。

 
②あきらめる子どもたち

f:id:TPVC28-Namibia:20160213193546j:plain

はい、残念ながらその反対もいるんですね。セットからの笛の合図でスタートするんですが、走り出して少しすると戦線離脱する生徒も逆にいるんです。800m走だとグラウンドを2周するんですが、1周目で終えてそのまま応援席にもどる子。200mだと始まってすぐに歩き出す子もいて、これには違和感を覚えましたね。同僚に聞くと彼らも良くないことだとは言ってましたが、なすすべなくって感じの様子でした。

絶対王者たち

f:id:TPVC28-Namibia:20160213193451j:plain

プログラムも進んでくるとあれ?この子さっきも見たなーという生徒が出てくるんです。しかもさっきも1着だったような気がする。彼らは自分の組にポイントを入れるために何種目にも参加して一位を勝ち取ってるわけなんです。それにしても速い。最後の直線100mで全速力を出せる彼らのスタミナと根性に毎回驚かされました。中には自分が受け持っているクラスの子たちもいて、この子には走りの才能があったんだ!と嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
今日はブンヤセカンダリースクール内の言わば運動会的な行事だったんですが、来週末には近隣学校が集まっての合同での競技大会が開かれるそうです。彼らはきっとそこでも大いに活躍するんじゃないかなと期待が膨らみました。さらに、そこで勝ち上がると次は州の大会(日本の県大会)、そして最後は首都ウィントフックで行われる全国大会に進むことができるそうです。ナミビアンドリームをつかむことが果たしてできるのか!?
 
④応援団たち

f:id:TPVC28-Namibia:20160213192903j:plain

なんといっても今日一番印象に残ったのは各色の応援です。開会から閉会まで、ほぼ休むことなく歌って踊って仲間を鼓舞する彼ら。とにかく盛り上がってました。一位で仲間がゴールするとまぁ大はしゃぎ!

f:id:TPVC28-Namibia:20160213192020j:plain

で、その健闘を讃えてチームから旗を持った応援代表が彼らを迎えにいく姿がすごく素敵でした。もちろん、一位以外の仲間のこともしっかり迎えに行ってました。

f:id:TPVC28-Namibia:20160213193828j:plain

現地語の歌なので意味はほとんどわかりませんが、とにかく歌の持つ力っていうのを感じる彼らの歌声。手拍子とステップが合わさるともうパワーを感じずにはいられません。楽しそうな笑顔もとってもキラキラしてました。

f:id:TPVC28-Namibia:20160213193639j:plain

真剣にレースの展開を見つめ、必死に声援を送る彼らの姿も印象的でした。

 
とまぁこんな感じでアスレチックを傍観者の立場で見てたわけです。一応仕事はしてましたよ!次のレースへの合図出しです。本来はコーナージャッジで、コースを外れてないかチェックする重要な役割だったはずなんですが、そもそもコースが無い。あってもグネグネ道。ということで、その仕事は完全に無くなったわけです。日本の運動会のイメージをして臨んだんですが、まぁちょっと...いやかなり違いましたね。今日は疲れるぞー!と意気込んでたんですが、立ち疲れってやつのみ。天気も曇りで少々肌寒いくらいで、持ってきたペットボトルの水も結局飲まずに終わりました。それでも子どもたち、そして同僚的には満足な感じでしたね。まぁ事前の打ち合わせはほぼゼロに等しいので、途中少々もめる場面もありましたが、まぁ進行もスムーズだったのかなと。2時前には全てのプログラムを予定通りに終えていよいよ結果発表!赤組の勝利!!イェーーイ!!!と盛り上がったのは5秒あったかないか。解散!!!!マジでぇーーーーー!?
なんか、家に帰ってきて急に疲れがドッと出て、そのままベッドにダウン。子どもたちも今日は相当疲れてたようで、外もすごく静かでした。とりあえず今週も無事に終わりました。