ワン・イヤー・イン・ナミビア -365日のブログ-

2016年1月1日、人生初となる1年間まるまるナミビア暮らしが始まった。アフリカ大陸で過ごす1年間。青年海外協力隊としての活動や、今の自分を記録に残していくための1年間限定ブログ。

お腹が減っている時についついたくさん量を作りすぎると意外と食べれなくて後悔する

2016年2月7日、天気晴れ時々曇り。

結論から言うと、電気は未だ復旧せず。こんなに停電が長引くのは初めてです。明日にはなんとかしてほしいところですが。いやー、電気無しの生活って本当に大変です。

朝起きても、電気が使えないのでパンも焼けず。とりあえず食パンにハムはさんで食べます。フルーツジュースもぬるくなってきた。さすがに冷蔵庫も2日止まると保温効果も無くなるということが判明です。肉はというと、停電初日にお世話になってるホステルの冷凍庫に入れさせてもらったので、こっちは安心。ですが、買ったばかりのバターは分離してしまった。これが地味にショック。

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家にいても暑いし気分も上がらないので、今日はブンヤに来て初めての日曜出勤してきました。日本にいた頃は毎週末当たり前のように学校に行ってましたが、こっちでは初!まぁ出勤っていったって学校来て、グータラしながら自分のやりたいことやるだけですがね。とにかく、電源つないでパソコンが使える!ケータイが充電できる!もうそれだけで今は充分です。自分の生活がいかに電気によって支えられているかを痛感させられます。写真はいつも自分を見かけるとハローー!って遠くから叫んでくる子たち。今日も大きな声で挨拶してきてくれました。

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仕事に来たと言っても、日本のように職員室があるわけではありません。じゃあ自分はどこで仕事をしているのか?実は理科室が自分のオフィス的な存在になっています。
ここブンヤセカンダリースクールには理科室があります。日本では当たり前ですが、ここら辺の村周辺で理科室のある学校はまず他にはありません。ではなぜウチの学校に理科室があるのか?これは日本から寄贈された理科室なんです。日本の外務省が行っている「草の根・人間の安全保障無償資金協力」という取り組みで、2015年の春にブンヤセカンダリースクールに理科室と図書室のある棟が完成しました。その費用、およそ900万円!
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もちろん、寄贈されたからには大事に、そして有効的に活用していく必要性があります。で、そんな理科室の管理も自分の大事な活動の1つとして任されています。正直、課題はかなりありますが、自分がいる間に少しでもこの理科室を使いやすく管理しやすいものにしていけたらなと考えています。ですが、なかなか手がつけられていないのが現状です。

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で、朝から学校にいたので、そりゃまあ途中でトイレにも行きたくなるわけですが、先生用のトイレがある棟は鍵がかかってて入れない。ということで、気分は乗らなかったんですが、意を決して初めて子どもたち用のトイレに行くことにしました。男女それぞれ4つずつ個室的なものがあるんですが、まぁご想像の通りですね。授業中に子どもたちからよく「トイレに行きたいです」って言われるんですが、これがそのトイレかーと思うとなんかいろいろ考えさせられました。子どものいる環境を自分の目で見て確かめるって大事だなと思った瞬間でした。

まぁそんなこんなで、今日は1日理科室にこもってマンガ「キングダム」を読み進めながら(ハマってしまいました)、来週に向けての授業の指導案を書き溜めてました。その際に、やっぱり重要なのがシラバスと教科書。何を子どもに教えなくてはいけないのかを理解する中で、それを教えるための英語の言い回しを覚えることが必要不可欠です。理科用語はとにかく暗記して、算数は説明したいことを簡潔に伝える表現を考えて。子どもたち以上にこっちが勉強しとかないと教えられないんです。日本では当たり前のようにこなしてきた授業でしたが、異国の地にて改めて授業準備の大切さを見に染みて感じています。
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で、たまにある教科書見てておもしろいなーという発見。今日も1つ見つけたのでご紹介。自分の地域にいる害のある動物について、どのようにそういう動物の危険から身を守るか考える学習。ある教科書にはいくつかある対策の中で1番最初にこう書かれてました。
「何より大切なのは全ての生き物に敬意をもって接すること」
しかも太字。もちろん素晴らしい道徳的答えに納得しました。が、これをテストで書いたら本当にマルがもらえるのか?それは謎です。

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ブンヤではここ最近は夜7時半過ぎになると少しずつ暗くなりだします。それに合わせて自分も帰宅。街灯はお店の明かりが点々としてるのみであとは真っ暗。電気のない暮らしをしてる村の人々は、日が落ちるともう寝るそうです。そりゃ寝るしかないよなって。自分もただいまそんな電気のない暮らしをしているウチの1人。でも、今日は理科室から持ってきた実験用のガスコンロ(以前自腹で購入)でお湯を沸かして夕飯はインスタントラーメンだ!と思って点火して5秒後。あんなにあっけなく火の消える瞬間を見たのは初めてかもしれません。絶望の二文字が。でも、やっぱり空腹は人を動かします。となりの病院(歩いて20秒)に行って、キッチンを使わせてほしい旨を伝えるとOKの返事が!本当にありがたかった。お腹を満たすことができて、なんとか元気に明日からの新しい1週間を迎えられそうです。